シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ゆらゆら。ぽかぽか。
※2011年12月現在、男女共用シェアハウスとなっています。
足すデザイン、引くデザインとはよく聞く話ですが、リノベーションにはもうひとつ、残すデザインというジャンルがあるようです。ぼろぼろだった家を新築同様にするのももちろん良いですが、もともとの建物の良さを見出して残す、というのはリノベーションならではの持ち味。
昭和26年建設、つまり築60年。以前は住居兼仕事場、さらに前は下宿と、様々な生活の蓄積を経て女性専用シェアハウスに生まれ変わった「ナカノ・サカウエ」は、そんな残すデザインというものの醍醐味を感じさせてくれます。
「残すもの」をうまく残し、「加えるもの」を自然に馴染ませた、程よくレトロなまとまりある仕上がり。渋めのベースに小物の遊びがキラリと光り、これまた良い具合。
疲れて帰ってきてもなんだか柔らかい気持ちになれそうな空間が、ほんのり広がっています。
綺麗に整備された駅から、青梅街道沿いを歩くこと約4分。
小さな民家の並ぶ路地の突き当たりにあるのがシェアハウス。外装の一部は改修され、塗りなおされていますが、形から伝わるレトロな雰囲気。
玄関は写真だとなかなか伝わりづらいかもしれませんが、だいぶ大きなサイズです。
担当さんも搬入されるまでは大きすぎるんじゃないかと不安だった程だそう。ポストは各部屋毎に設置されています。
大きなドアに合わせてか、少し大きめのドアハンドルはひねりが効いています。
では、くいっとドアノブを引き、内部へ。失礼しまーす。
玄関の土間部分はきゅっとコンパクト。
ルール的にも物理的にも、靴を出しっぱなしにするのは良くなさそうですが、強い味方がすぐ隣にある靴箱です。
かなり奥行きがあるので、女性の靴なら前後2列で置けそうです。ブーツなど背の高い靴が置けるスペースも広め。
扉と棚の隙間を利用して、内部に傘立てが設置されるかも、とのことです。
それでは階段横にある、幅広のドアを開けてリビングへ。
ドアの奥に拡がっていたのは、木の風合いをベースに、しっとりと落ち着いた雰囲気の漂う空間。
ハンモックと日当たりの良さは、やっぱりセット。眠気を誘う心地よさです。ペットは飼えませんが、なんとなく猫が似合いそう。
照明はダイニング側とリビング側、それぞれ違うものがぶら下がります。
奥の照明は花びらがぎゅっと詰まったようなデザイン。壁に拡散した光が広がって、夜は夜で良い感じにムーディーになるんだとか。
1人掛けのアームチェアに腰掛けると、目の前にTVと共用のパソコンが並んでいます。
アームチェアに1人、ハンモックに1人、クッションに1人で夜な夜なガールズトーク、なんてこともありそう。
アームチェアの後ろに開いた掃き出し窓からは、テラスに出ることが出来ます。
テラスは、ちょっとしたテーブルセットを出したりしても窮屈でない広さ。
各部屋には物干しワイヤーが設置されていますが、ここで物干し竿を利用することも出来ます。
さて、室内に戻ってみると・・
どうしてもハンモックに目を奪われますが、もう一つ注目すべきは天井。
元々はフラットな天井だったそうですが、改装時にはがしてみたところ、顔を出したのはなかなか良い雰囲気の屋根裏。そこで、急遽そのまま天井を張らず、剥き出しで残しておくことにしたのだとか。
この一角だけの渋い小屋っぽさが、かわいくもあり、大きなポイント。天井が高くなって、もちろん開放感もたっぷり。
ダイニングテーブルの横にはインターホンの受信機が。
キッチンの並びに腰を構えた冷蔵庫は全5室と考えるとなかなかの容量です。
自炊する人が多かったりすると、大きいはずの冷蔵庫が意外といっぱいになったりもするんですけどね。
作業スペースは小さめですが、IHコンロは3口です。
この時点ではキッチンの片隅に積みあげられていた家電類も・・
今ではドカッと棚が設置され、ちゃんと収まっているそうな。
ちなみに電子レンジはヘルシオです。これだけでちょっとドキッとしてしまう女子の方、いるんじゃないでしょうか。
それでは廊下に戻り、水まわりを見ていきます。
リビングのドアの目の前はコーナーの洗面台。
左手の壁には木製の収納が設置されています。
洗面台はシンプルなタイプ。
改装前はとてもレトロな洗面台が付いていたとか。そちらもちょっと気になりますが、新しいものもうまく馴染んでいます。
シャワールームは廊下に沿って・・と言うか、脱衣室が直列で2室並ぶ、ちょっと変わった間取り。
カーテンで仕切られた脱衣スペースの手前に、ランドリーが設置されています。
このあたり、ちょっと使い方が難しいところではありますので、気になる方は現地で確認を。
シャワールームはスタンダードなタイプです。
水まわり設備の周辺には収納用の棚がいたる所に付いていて、なにかと便利そうです。
玄関の方へ戻ると、廊下の奥にトイレが。
1階部分は全体的に天井が高いので、決して広くはないトイレもあまり圧迫感がありません。
それでは、お待ちかねの専有部を見ていきたいと思います。
リビングに面した木製の引き戸をがらり。
まずは101号室。
元和室なだけに、窓の位置など重心が低めに感じます。
ちょっと変わった間取りですが、ここは床の間だった場所。
新しく右手の袖壁を作り、収納用の一角にしたのだとか。前後に2本のポールハンガーが取り付けられ、なかなか奥行きもあります。
隣の102号室は、普通の片開きドア。
今回は、間取りは全室異なります。キャラクターのある備え付けのサイドテーブルも、なんだかかわいく見えます。
振り向くとこんな感じ。
扉のない収納の場合、ぱっと部屋に入ったときに山のように掛けられた洋服が目に入らないのは嬉しいもの。ちょっとした心遣いです。
ワイヤータイプで使わない時は目立たない室内干しも、全ての部屋で可能。
夜干しも雨の日も、思いっきり洗濯しちゃってください。
では、昔の建物らしく、蹴上げが高めの階段を上って2階へ。
階段に浮かんだペンダントライトと並んで、洗面台がちらりとのぞいています。
近くに寄ってみると、2階も1階と同じシンプルなものが1つ付いています。
廊下部分と専有部のレベルが変わっているのは、以前の改築の名残。
わりとしっかりめの段差なので、つまづかないようにご注意を。
こちらは階段を上って正面の201号室。一番広いお部屋です。
見ての通り、ベッドを置いてもこれだけのスペースが残ります。小さな作り付けの机は、ドレッサーとして使ってもかわいいかも。
収納力も一番。元押入れだったスペースは、1.5m程の幅はあるかと。
奥行きもありますね。中に棚を入れたりしても使えそう。
ポールハンガーの上にも棚が付いているので、使用頻度の低いものはこちらへどうぞ。
室内干しもできますが、以前から使用されていた物干し竿を設置するための木製のアームも残っています。
このそっけなさ、どきっとしてしまいます。
階段を上って左手、202号室。
奥の作り付けの机は、下宿時代は洗面台だったとか。なるほど。
窓の外にもときめきポイントが!
ピカピカ新品ではなく、この適度な錆がほど良い味わい。
ちなみにこちらの202号室は洗面台の目の前の部屋。
朝の混雑時など、思いっきりドアを開けると歯を磨いている入居者さんにガツン!なんてこともあるかもしれないので、そっと開けましょう。
最後に向かい側、203号室。
全ての専有部にあるペンダントライトは色違いで5種類。悩んだときは色で決める、なんていうのもありだと思います。
こちらのお部屋、3面窓なのですが、窓枠は以前の木材枠をそのまま使用。
くもりガラスは松の葉柄。同じ部屋に他の柄もあるので現地で楽しんでみてください。
「ナカノ・サカウエ」の最寄り駅は、名前の通り各線・中野坂上駅。
新宿までは3駅7分、渋谷・池袋までは約15分。ターミナル駅までのアクセスはばっちりです。
現在は新しい駅出口の工事中で、完成すればシェアハウスまで徒歩2分ほどになる予定です。飲食店、スーパー、コンビニ、銀行ATMなどは駅からシェアハウスの道程で寄ることが可能。
チェーン店だけでなく、こんな味のある定食屋さんもあります。
本当に近所にあるので、お店の人と仲良くなってしまえば常連になる可能性大。
運営は「株式会社藤和設計」さん。
シェアハウスの運営は初めてですが、賃貸マンションなどをずっと扱ってきた事業者さんです。
今回運営に踏み切ったのは、社長さんの長年の希望だったとか。以前から賃貸として扱っていたこの建物が空室になったので、念願のシェアハウスにしよう!という事になったのだそう。そんな想い入れもあるのか、いろいろな場所から合いそうな家具や照明を集めて素敵な空間を作り上げたそうです。なかなかいい話です。
普段のお仕事ではインテリアについて考えることはあまりないそうですが、改装前の状態を知っている担当さんは「あれがこうなるのかー」とリビングを眺めつつ、しみじみとしていました。ビバ・リノベーションですね。
うとうとしながらハンモックに揺られたい方、やっぱりレトロが好き!な方。お問い合わせはこちらからどうぞ。
古いガラスには、星がキラリ、ときめきもキラリ。
こういうものを残すのは、やっぱり素敵だなぁと思うのです。
(テルヤ)
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