シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
住まい手を触発する、交感メディアとしての住まい。
今回のシェアハウス探検隊は「シェアプレイス 東神奈川」。
施工中から何度かお邪魔させて頂いていた、株式会社リビタさんの手掛ける“CULTURE FACTORY”プロジェクトの物件が、いよいよ登場です。
「ただ楽しいという事を越えて、先端的な文化の発信地のような場所になって欲しい」という想いからスタートしたというこのプロジェクト。言うなれば、住まい全体が入居者同士の感性を触発し合う交感メディアといった趣でしょうか。
日常のちょっとした瞬間を通じて入居者同士が互いに刺激し合う工夫が随所に凝らされており、日進月歩で進化するシェアハウスを見ている僕らにとっても、実に感心されられる好物件となっていました。
とは言え、やはり予め与えられた枠組みを受け身で消化するだけではなく、何か独創的な住みこなしを体現したい!と思える方に入居して頂きたいなと思います。
お問合せの状況を見る限りでは、独特のコンセプトに感応した個性豊かな顔ぶれが生活を彩る事になる予感です。
2010年は、この物件を抜きにシェアハウスを語る事はできなくなるでしょう。
刮目。
品川から京浜東北線に揺られる事25分、東神奈川駅から徒歩6分の立地に、やたらと威厳のある佇まいの文化発信基地が建っております(東横線だと渋谷から27分)。
ちなみに経験者の話では、京浜東北線は朝、座れるのだそうです。人によっては下手な都心近郊エリアよりもポイント高いのでは。
全57室と規模感のある建物は、以前は企業の役員宿舎だったのだそうな。よって、元々のつくりは豪勢&重厚感たっぷりな方向で、およそCULTURE FACTORY感はなかったりします。
ま、それが変身するのがリノベーション物件の醍醐味ですけどね。
目の前の通りが、かつての宿場町の面影を残す松並木になっているのも風情あり。
さて、こちらが正面玄関。
通りと道なりに、横にながーく拡がる建物の中心辺りになります。
立派なエントランス・ドアはもちろんオートロック。
駅の改札で使うSUICAやPASMOと同じタイプの、非接触式ICカードになっています。
鍵が増えなくて助かるという事もありますが、やはり単純にカード式はカッチョいいのが素敵。
玄関ドアの反対側には、部屋毎の郵便受けと不在時の荷物受取り用宅配BOXもあります。
それでは、エントランスの内部へ。
奥の方に居心地の良さそうなテラスも見える、広々としたスペース。
実は、自分の部屋までは靴を履いたままで建物の中を移動します。
ちょいと慣れない方には違和感があるかも知れませんが、ホテルライクな感覚をイメージして頂けると良いかと思います。
シェアハウスの靴箱の問題はなかなか難しいトコロがありますので、実は以前からこういうスタイルが増えてくるんだろうな、とは思っていたんです。
専有部部分にある程度の広さと収納がある物件なら、今後合理的な選択肢になるのではないでしょうか。
さて、玄関ドアの正面にある、白く塗られたレンガの袖壁の裏は自転車置き場になっています。
自転車スタンドというか、ホルダーが並んでいます。
数に限りはありますが、ちょいとお高めのロードバイクなんかを持っている方には嬉しい設備ではないかと。
エントランス・ホールには、ソファも置かれています。
これはですね、勝手に命名しますが「待ち合わせソファ」です。
ちょいとしたお出掛けの時に、ここに腰掛けて他の入居者さんが集まってくるのを待つワケですね。
で、携帯から「エントランスなう」ってツイットしてプレッシャー掛けたりなんかするんです。ええ。
楽しそうで何だか悔しくなりますが、まーそういうソファですね、これは。
で、少し待ち時間が長い時はこのホテルのロビー的なスペースの方でのんびり。
それにしても、何とも贅沢な空間の使い方です。
ちょいと、ガラスの先に見えるデッキ・テラスにも出てみます。
ちょっとしたお茶や食事を持ってきたら気持ちが良さそうなスペースです。
さて、エントランス・ロビーの壁面には、入居者同士で作っていく周辺マップが設置されています。
その名もズバリ、「SHARE MAP」。直球です。
実は、こんなに大きいのです。
誰でも自由に情報を書き込みが可能で、美味しいお店の場所や穴場施設の情報を入居者同士で共有できる、Wikipediaっぽい仕掛けになっています。
自分は書かないよ、なんて斜に構えていても、多分ワイワイ拡がってゆくマップを横目にウズウズしてしまう事請け合い。
ちなみに、ご覧のように通りを挟んだ物件の向かいには、体育館や図書館のある地区センターがあります。
体育館では、バスケや卓球もプレイ可能と、意外にも(失礼)、なかなか遊べる施設。おまけに徒歩3分ぐらいで大きな公園と、何とスケートリンクまであります。そう言えばその近くに区役所もありますし、脚を伸ばせば横浜まで余裕で散歩可能とか。
という事で、MAPは結構忙しくなるかもしれません。
ちなみに「SHARE MAP」の隅には、部屋に友達や親御さんが訪問している時に、他の入居者さんにお知らせするといった掲示板の機能もあったりします。
色々考えられていて、感心してしまいます。
さて、奥に伸びる廊下の突き当たりが、ラウンジになっています。
さっそくドアを開けて、ラウンジへIN。
ババン。
奥に見えるオレンジのアーチの先が、キッチン。
大きな窓から日差しも良く入りますし、何なら外(ちょっとした庭になってます)へ出ることも。
小さなテーブルは、イベントに応じて簡単に移動ができるようにとの配慮だそうです。
パーティーやイベント等で、人が集まる事が想定されています。
確かにスカッと抜けたシンプルな空間は、アイディア次第で色々と面白い事ができるかもしれません。
そしてラウンジの脇には、ユニークな絨毯敷のライブラリーがあります。
視線は袖壁で切られるのですが、レベルを調整して一部を抜いています。
ラウンジ空間とライブラリーは切り離されているようで繋がっている、不思議な関係。
ライブラリの奥にはCULUTURE FACTORYらしい、こんな素敵本棚が。
ブック・セレクションは「新しいから」「古いから」「珍しいから」に捉われず、「今面白い本」を新刊/古本を問わず紹介する中目黒の本屋さん「ユトレヒト」が手掛けたもの。
本棚の各セルには、それぞれ独自にテーマが設定されています。
「若い時期に作品を残した人」にフォーカスしたコーナーには、こんな本も。
雑誌コーナーも充実。
なんと新しい物に随時更新されていくのだそうです。嬉しい!
ところで、ライブラリーで本を借りる時には、ちょっと面白いルールがあります。
まずはこのプラスチックのケースを元々本が置いてあった場所に挿し込み、返却時はレビューを書いて戻すというもの。
うむむ。このカッチョ良すぎる本棚をどう維持するのか気になっていましたが、考え抜かれています。素晴らしい(レンタルビデオみたいですが)。
このレビューの仕組みは、レンタルビデオショップも早めに真似したら良いですよね。これ、凄く面白いコンテンツになりえますもの。
という事で、最後にライブラリのサインを。
土足禁止、靴を脱いでリラックスがルール。
ライブラリー内は少しだけ照明の明るさが抑えられていて、落ち着いてゆったりとした気持ちで過ごせそうです。
さてさて、それではキッチン周辺をチェックしてみます。
ラウンジとの境界には、カウンター・テーブルが。
カウンターの裏側にはシンクとIHコンロが向き合って設置されていて、パーティーやイベントの時は料理中でも一体感を持って楽しめそうです。
しかし、これはアレですね。
是非どなたか、夜な夜なこのカウンターでバーテンをやって頂きたいと思います。
ちなみにキッチンは天井が抜かれていて、爽快な高さです。
聞けば中心に置かれた作業台は、役員宿舎時代から厨房にあったものを磨き上げただけなのだとか。意外と違和感無く使えるものですね。
尚、共用の冷蔵庫は1台だけ。全ての専有部に冷蔵庫が備え付けられているので、共用で使用して良いものだけを入れる、というルールになっています。
全員分となると人数が人数ですし、これも良く練られた現実的なアイディアだと思います。
さて今回、株式会社リビタさんが手掛けた物件という事で、オール電化によるリノベーションになっています。
IHのコンロは平面なので掃除が簡単で、火事の心配も少ないというのはよく言われる話。
でも加えて、調理中の上昇気流が少なくて換気扇等にも汚れが付きにくいのだそうです。
そんなワケで皆でガンガン使っても、きっとキッチンはいつまでも清潔であり続ける事でしょう。もちろん、調理の後は必ず自分でコンロの上を拭くようにしましょう。簡単なんですから。
なお調味料や個人的な食材(冷蔵不要なモノ)は、ストッカーに収めてキッチンに置いておけます。
各ボックスに部屋番号が振ってあります。他の人のと間違えないようご注意を。
さてと、それではラウンジを出て、次なるスポットへ。
ラウンジの脇のこんな廊下をてくてく歩いて、お次は「SCREEN ROOM」へ。
プロジェクターから壁一面に映像が映写されます。左右の壁に見える黒いハコがスピーカー。
こちらも絨毯敷きで、土足は禁止。ゴロンはOKです。
ちょっとした映画館気分で、ここもまたアツいです。
続いてはランドリー・エリア。
丸い鏡の洗面台と、ちょっとかわいいデザインのベンチがあります。
洗濯機/乾燥機のペアが6セット。
上階にもランドリーエリアはありますが、台数が少ないのでメインはこちらになるのではないかと。
ランドリーの隙間を抜けると、奥がシャワールームになっています。
元は大浴場だったそうですが、今はシャワールームが並んで設置されています。
勿論、きちんとした脱衣室もありますのでご心配なく。
さて、続いて気になる専有部の様子を見ていきたいと思いますが・・その前に。
実は今回のCULTURE FACTORYプロジェクトで最も注目すべき仕掛けは、長い廊下にズラリと立ち並ぶ専有専有部部分のドア。
そう、以前からお伝えしていた通り、何と全ての専有部のドア一面が、内側も外側も黒板仕上げになっているのです。
こんな具合に、チョークで何でも自由に描けます。
まずは取り合えず表札代わりに適当に何か描いて見れば良いと思います。
このコンセプトの物件に集まってくる入居者さん達のキャンバスが立ち並ぶ廊下は、歩いているだけでも楽しめるような、さながらギャラリーのような刺激的な空間になるはず。
他にも、体育館で卓球してるよ!とか、N時からラウンジで飲んでます!なんていうちょっとした連絡や情報交換、発信と、アイディア次第で思いもよらない面白い使い方もできそうです。
個人的には、この廊下がどんな風に賑わってゆくのかが今後最も楽しみな点です。
さて、全ての専有部のロックは、玄関と共通のカードが使用可能な非接触ICカードになっています。
よってカードをかざせば開きますが、暗証番号を設定することも出来ます。高機能タイプですね。
当たり前ですが、他の人の部屋は開きません。
さて、そんなこんなで、まずは207号室へ。
一番部屋数の多いスタンダードな専有部です。
全体はこんな感じで、細長い間取り。
デスクの照明がカッコイイなと。
そして椅子はザ・ロングライフデザイン、天童木工。
何と改修前から各室に置かれていたのだそうですが、こういうスッキリとした空間に置いても、可愛らしさが映えるものですね。
各室にベランダも付いています。
サイズ感としては広すぎず狭すぎず、な印象ですが、シンプルなので部屋ごとに住み手の個性が相当に出る事になりそうです。
ちなみに、入口の黒板ドアを開けるとこんな感じ。
左手がトイレと洗面台、右手にはミニ・キッチン・・と見せかけて収納。
トイレと洗面台は昔のまま。
トイレの共用だけは無理!とか、化粧しないで人に会うのは不可能!という方には良いのではないでしょうか。
何を専有部に置くべきかに関しては個々の好みという部分もありますが、初体験組にとっては敷居が低くて良いかも知れません。
続いて101号室。
エントランス・ホールの隣の専有部という事で、防音に配慮して二重扉になっています。
一応、和室なんですが・・
ご覧の通り、濃いグレーの琉球畳が敷かれ、壁も真っ白になって非常にモダンな雰囲気。
元から和室だったそうですが、天井の形もオモシロイですね。
うむむ。モダン。
窓の先には地区センターが。
続いては103号室。
1Fの一部の専有部は壁全体がキャンバスという事で、自由にペイントして頂いてOKとの事。
気分で色を塗りたくってもいいし、じっくりと作品を描いてゆくのも良いでしょう。
建て替えや取り壊しが決まっている物件で内装自由!というのは時々聞きますけど、そんなノリを取り込んだ感じですね。楽しそうです。
なお各専有部にトイレと洗面台が付いているのが、スタンダードなのですが、101、102号室の専有部にはありません。
最後に、2人での入居が可能な306号室を見てみます。
和室とフローリングの2間続きの構造。
広さも十分で、使い勝手の良い素直な形です。
フローリングの先に見えるバルコニーも、ゆったりとしたサイズ。
雰囲気の出ている格子の引き戸の向こうに、例の黒板ドアが見えます。
さらに、専有部内にIHコンロ付きのミニキッチンも付いています。
簡単な調理なら可能でしょうか。
何となく新婚仕様って感じでしょうかね。
水回りもユニット・バスになっています。
という事で、生活設備としては専有部内でも完結するワケですね。
さて、最後に1つ、ここまでで紹介の漏れている共用設備を。
ガレージと言うか、アトリエと言うのか・・土間、でしょうかね。
表現は難しいのですが、建物の裏口に作業場的な空間があるのです。
場所はスクリーン・ルームやシャワー・ルームの裏手の辺り。屋根があって照明も点くので、あまり音が出ないなら夜間の作業も多少は可能です。
もっとも構造上、完璧に外気に晒されます。なので、冬場は使っても昼だけでしょうね。
自転車やバイクのメンテナンス、ちょっと広いスペースが必要な作品作りがしたい人、日曜大工的な作業をガシガシやりたい方には、何かと便利な場所になるかもしれません。
あとは・・そうですね、簡単なフリマとかでしょうか(あ、卓球)。
求むアイディアですが、こういう遊んでしまっているスペースが残されているのは、多分この物件的には良い事なのではないかと思います。
卓球台は作業台として使用する事もできるし、工具を置けそうな棚も付いています。ここも、入居者の顔触れ次第では様々な使いでがありそうですね。
という事で、気になる今回の物件の最寄駅は、JR京浜東北線の東神奈川駅。駅からは徒歩6分です。
そしてもう1つ、徒歩10分程で東急東横線、反町駅も利用可能です。
え、東神奈川とか反町って、どこ?
キョトンとしたに違いない東京ピープルな方、ごもっとも。
だけどここ、意外とアクセス環境は面白いんです。
まず京浜東北線による主要駅までの所要時間は、横浜が1駅3分、川崎10分、新横浜10分、品川25分、新橋もピタリ30分。
全て直通で、おまけに最初にも触れた通り、東京方面は朝の時間帯、結構座れるという噂も。ま、座れる座れないは勿論無保証ではありますが、本当なら非常にポイント高めです(個人的には)。
そして東横線の方は、菊名で急行に乗り換えて渋谷まで29分。少しのんびりで良ければ、勿論各駅で乗り換え無しでも到着します。
ちなみに反対方面の横浜駅までは、「徒歩で」20分程度。
東神奈川駅前には京急の仲木戸駅もありますので、横須賀方面へ行く用事のある方はコチラをどうぞ。
東神奈川駅は、駅ビルも2009年10月に出来たばかりでこの状況。
TSUTAYA、LIBRO(書店)、スターバックス、てんや、大戸屋、マクドナルド、そしてスーパーと何故か実用系テナントが山盛りの駅ビルは、使いでがありそうです。
さてさて。
「シェアプレイス 東神奈川」を運営するのは、オール電化を軸としたリノベーション(不動産再生)を専門とする「株式会社リビタ」さん。
エコを強く意識した不動産再生を手掛ける企業で、いわゆるリノベーションと呼ばれる分野でも個性的な物件を幾つも手掛けています。
独身寮や社員寮を再生しているシェアプレイス事業も、数えれば今回で何と6棟目。すっかりベテランの域と言えるのでは。
今回は、これまで培ってきたノウハウをフルに発揮した自信作との事。
確かに細部への目配せが非常に細かく張り巡らされ、端々から強い情熱を感じさせられます。ここは面白くなるのではないでしょうか。
という事で色々と盛り沢山な今回の物件ですが、とにかく入居者同士で小さな刺激の交換(と交感)を楽しんでいこう、というコンセプトにビビッと来るかどうかが肝だと思います。
いよいよ始まるCULTURE FACTORYの歴史、コミットしてみたい方はコチラからどうぞ。
オモシロイ入居者さん達が集まってきそうです。
ユトレヒトさんのブック・セレクション、じっくり見ていくと何気に相当面白いです。
(サトウ)
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