シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
青のアクセント。
※2024/12/04 追記:現在、運営事業者さんが「株式会社AMAKES」さんへ変更されています。
青。
「基本色名のひとつで、晴れた日の海や瑠璃のような色の総称である。青は英語のblue、外来語のブルーに相当する。寒色のひとつ。また、光の三原色のひとつも青と呼ばれる。」(:Wikipedia)
青という色ほど数奇な運命を辿った色は珍しい、というようなことをフランスの紋章学の鬼才・パストゥローが著書で明かしています。
曰く、ローマ時代初期のこと、「青」はケルトやゲルマン人が好んで使う色ということもあり、敵対していたギリシャやローマ人にとっては「野蛮な色」として地位の低い色であったと。
しかし様々なきっかけを境に、「青」の価値・地位が飛躍的に向上し、やがて現代に至っては「世界で最も好まれる色」として唯一無二の存在にまでなっているのだそうです。へぇ。
ちなみに、日本でも似たような歴史があるようです。
その歴史は古く、江戸時代、幕府の発令した奢侈禁止令(要は贅沢禁止)から、派手なデザインや色彩、素材までもが限定されていた庶民の間で、古来より伝わる綿藍染めの技術が飛躍的に発達しました。染物屋を紺屋(紺は藍染の代表的な色)と呼ぶほど、“染物といったら青”というお国柄だったのです。
今でも、オリンピックなどの日本代表選手が着るユニフォームでも青色が多く使われ、ジャパンブルーなどと称すほど。
と、前置きが長くなりましたが、このように青の歴史には国内外を問わず、なかなか興味深いものがあるようです。
さて、今回ご紹介する「ドミンゴ 綾瀬」は、こち亀の両津さんとも馴染み深い下町の中で、“青”色が印象的に散りばめられたポップで不思議なシェアハウス。別々の場所で作った空間をそのまま積み重ねてしまったようなレイアウトで、フロアごとにコロコロと変わる表情がユニークです。
大通りから少し離れ、下町らしいどこか懐かしい街並みの中に佇んでいます。環境条件としては好みが分かれそうですが、鉄塔のお隣のコロンとした建物です。
さて、まずは正面玄関。
瑠璃紺色の、シンプルな玄関ドアが来訪者を出迎えてくれます。
空に浮かぶ雲の景色を切り取ったような、ドア脇に飾られた住居のサイン。
物件名などをインパクトある形で書き記すのではなく、あえて余白を作ったデザインが小粋ではないかと。
玄関ドアの鍵はナンバー式です。
見た目には少しゴツイですが、鍵を持ち歩く必要が無くなるので、個人的には一番便利だと思うタイプ。
番号をコチコチ(この感触が好き)と押して開錠。早速、内部に足を踏み入れます。
まず目に留まるのは、左手の真っ青な階段。
クネクネと曲がった階段の先はリビングとなっています。正面の白いドアは専有部で、その奥の廊下にも専有部と水まわりが並びます。
土間と廊下はフラットな関係。
右手にある3色のボックスが靴箱です。
靴箱は、各1段1室という仕切り。
ボリューム的に、ここに置くのは普段使いのものが中心になりそう。
余談ですが、今でこそ色の三原色と言えばニュートンが発見した「赤・青・黄」。しかしヨーロッパの中世初期では、「赤・黒・白」の三色が色彩体系の基本だったそう。
そして、この三色体系が崩壊するのは、まさに12世紀頃に起きた「青」の躍進に端を発するとか、発さないとか。
ううむ、色彩の歴史への深いオマージュを感じさせる意味深いセレクトで・・・などと無理矢理こじつけつつ、都合良く青く塗られた階段を上り、リビングのある2Fへ向かいます。
ちょっとした吹き抜け感もあり、それでなくとも天井の高い1Fがより一層高く見えます。
途中でふと見下ろすと・・・
案の定、けっこうな高さ。
家の中に縦軸の風景があるのは、やはり新鮮なものですね。個人的には横に広がるよりも、高く広がる方が開放感を感じてしまいます。
リビングに入るドアに掲げられた「EMPLOYEES ONLY」のサイン。
つまりはひと頃、こちらのリビングはオフィスとして用いられていたこともあるようです。
それでは、早速ドアを開けてみましょう。
リビングは、長方形の間取りに色と素材の個性が主張し合う独創的な空間。
群青色で空間をふち取る剥き出しの鉄骨を筆頭に、ワインレッドのファブリックソファ、黄褐色のフローリング、深緑の黒板など、一見すると煩雑な気もする組み合わせ。
でも実際は、もちろんかなり個性的ではありつつも、不思議と収まりの良い空間が生まれています。気持ちを昂ぶらせることと落ち着かせることの、両方のスイッチを兼ね備えたような雰囲気です。
奥に見えるのがダイニングキッチン。リビングとは連続しています。
壁一面の黒板はそれだけでもインパクトがありますが、そこに何が描かれるのかによって、リビングの雰囲気がガラッと変わりそう。
なお、運営事業者さんからのお知らせボードとしての役割も担っています。
メタリックでハードな素材をそのまま剥き出しにした天井もスタイリッシュ。
青い鉄骨と相まって、なんだか北欧のオシャレな工場で見かけそうな設計です。
奥の方は、窓の外のグリーンが良い按配で効いているダイニング。
丸いダイニングテーブルの隣にあるのが、調理用の作業台。その作業台の対面がキッチンです。
円卓なので、当たり前ですが角がありません。
そのことで、人との接点をより近くに感じさせるような気がします。後方のソファと合わせて、その時々の気持ちやシーンで使い分けることができそうです。
次はキッチンです。
改めて2Fの位置関係を説明すると、手前がキッチンスペースで、その奥にダイニング、リビングと続き、突き当たりに専有部が並ぶ間取り。
キッチンはやや小ぶりですが、対面に作業台があることを考えるとスペース的には特に問題はなく使えそうです。
設備自体は、かなりオールドスクールな感じですが、それもまた良し。開放感抜群の大きな窓の前で進める料理は、きっと気分が良いはず。
シンクもシンプル。
ガスコンロは2口あります。
昭和の香りが残る収納の取っ手。
シンク下の収納には共用の調理道具が置かれています。
一方、頭上の吊り戸棚には共用の食器がズラリ。
真ん中の棚には、昨今では日本一有名かもしれない白い犬のマグとグラスが。ゆるい笑顔で入居者の帰りを待っている様子です。
収納はもう一つ。部屋ごとに分かれたストッカーが赤いテーブルの下に据えてあります。
ナマ物は各部屋に設置された冷蔵庫に保管するとして、調味料や自分用の調理器具などを置いておく際に便利。
キッチン家電も、同じテーブルの上にあります。
出走を控える競走馬のごとく、横一列にゲートイン。
壁に掛けられているのはコミュニケーションボードです。
実は割と掃除が大変だったりする黒板は事業者さんからのお知らせ専用として、こちらのボードは入居者同士の連絡用として使い分けると勝手が良いかもしれません。
そしてキッチンの脇に設置されているのは、洗濯機と有料の乾燥機。
男女共有ということもありますし、使用する際は名前を書いたサインを近くに掛けておくといいかも。
この辺は、住み手の側にそれなりの大らかさが求められる部分になりそうです。
2Fの専有部はリビングの奥にあります。
左手のドアが201号室で、正面のドアが202号室です。右手にあるドアは3Fに上がる階段。
では、まずは201号室から。
ご覧の通り、リビング側の壁には明り取りの窓を設置。開閉はできませんが、カーテンで目隠しすることはできます。
専有部内は鉄骨ブルーのトーンと合わせた、ポップながらもさっぱりとした空間。
味のあるブルーカラーですが、ドアやフローリングの比較的しっかりと主張する木材と、思いのほかバランス良く共生できるようです。
初見では華やかに感じる部分はあるものの、幾分か過ごしているうちに割と生活に馴染んでいきそうな予感。
なお、広さは7畳。ひとりで暮らす分には十分なスペースではないかと。
ちなみに各部屋、2名入居も可能となっています。
こちらは備え付けの移動できるハンガーラック。
普通ならすこし困ったルックスも、工業的なニュアンスの漂うこの家では、意外と平気な気もしなくはないような。
202号室もリビング側に窓が設置されています。
さりげなく貼られた専有部のサイン。
ともすれば、見逃してしまいそうなほどミニマムなサイズ感。ただ、よくよく見ればシンプルでカッコイイのでは。
専有部は北と東の2面窓で、採光も申し分なし。
壁紙は淡いモスグリーン。より落ち着いた空間となっています。
間取りは、将棋の駒のような先が尖っていく設計です。
ドア脇の10等分に区切られた収納。
どの棚に何を置くか。それだけ決めてしまえば多少煩雑になったとしても、割とお目当てのものも探しやすく便利そう。趣味のものを並べてちょっと近くに照明を置けば、お洒落なディスプレイになりそうなポテンシャルも感じます。
そして、先ほどからチラチラと見えていた専有部のドアは、部屋のテイストと良い意味でギャップのある重厚な佇まい。
元々あったものを残したそうですが、わりとポップに寄りがちな専有部の雰囲気をピリリと引き締めています。
続いて、3Fの専有部へ向かいます。
階段の入り口ドアに飾られたサインは「CONFERENCE ROOM」。
さて、3Fの廊下は先ほどのサインの通り、会議室としても使えそうなほど幅広のスペースになっています。
2Fとは異なり、暖色系の暖かな色合い。青のアクセントが際立ちます。
ゆったりとした共用空間、どんな風に活かすのが素敵でしょうか。
301号室のドアのみ、ドアスコープがついています。
301号室は一番広い専有部で、7.8畳のスペースを持っています。
ポイントは、専用のキッチンが付いていること。
設備も2Fのキッチンとほぼ同じで、ひとり用の調理スペースとしては十分すぎるほど。
脇に開けられた大きな窓まで健在。
吊り戸棚やシンク下収納も、もちろん自分専用。
趣味で集めた調味料、つい衝動買いで買ってしまった圧力鍋、最近始めたスムージー用のミキサーなどなど、料理好きのあれやこれやをたっぷり置いておけそうです。
もう一つ気になるのが、コンセントの数。
その数、合計19口。タコ足配線に勝るとも劣らない、むしろ全力で勝ってしまいそうなボリュームです。
相当な家電、デジモノ好きな方でも余裕で対応できるスペックです。
照明はオフィスでよく見かける直管の蛍光灯。
とは言え地味ということではなく、不均衡なX字の配置が独創的でもあります。
こちらは窓から見た外の景色。
ちなみに、緑の屋根の建物の向こう側に微妙に見える鉄塔は東京スカイツリーだったりします。
303号室も同じようなテイスト。
ブルーの鉄骨が立体的かつ不規則に入り組む様がスタイリッシュです。
使い勝手の良さそうなクローゼットも備え付けられています。
窓からの景色でわかる通り、建物の東側すぐのところに鉄塔が建てられています。
高さある建物だけに存在感はありますが、視界が遮られたり、採光が良くない、といったことはなさそうです。
なんだか、アジア映画のような独特な味わいのある眺めです。
では一旦、1Fに戻ります。
1Fと2Fをつなぐ階段の途中には、トイレがあります。
トイレはウォシュレット付き。
小さな手洗い場も付いています。
こちらは玄関側から見た1Fの廊下の様子。
左手前のドアがトイレで、その奥がシャワールーム、正面の右側のドアが103号室で、左隣が104号室。2、3Fとはガラリと雰囲気が変わり、サッパリとした空間です。
廊下の壁際に据えられているのは、専有部ごとに使える収納ボックス。
収納力もそこそこありそうですし、きっととても便利です。
続いて、水まわり。
トイレは階段下のデッドスペースを活用。
こちらもウォシュレット付きです。
脱衣室は、入ってすぐ右手に洗面台が設置されています。
その隣がシャワールームです。
洗面台には特に収納は設けられていないとのこと。
洗面道具などは、都度、部屋もしくは先ほどの収納ボックスから持ってくる形になります。ま、脱衣室の中ですしね。
シャワールームもシンプルでコンパクトな空間。
見ていただければわかりますが、洗面台やシャワールーム、洗濯機などトイレ以外の水回りは各ひとつずつ。全9室と考えれば、心許ないのが実際のところ。
乾燥の完了した衣類はすぐに乾燥機から取り出す、朝のシャワーは短時間でスパッと済ませるなど、それぞれの気配りが大切になりそうです。
玄関前では、物干しができます。
とは言え、通り沿いに設置されているため人目が気になる人は、布団ぐらいでしょうか。やはり、住み手側に多少の工夫が求められます。
直通で大手町駅に20分、表参道駅まで33分でアクセス可能。乗り換え一回で、東京駅まで27分、新宿駅まで33分というまずまずのエリア。
始発駅でもあるので、朝の通勤ラッシュも割と座ることができるはずです。
また、住居から10分ほど歩いた距離に東京武道館があります。トレーニング施設はもちろん、弓道場や卓球、バレーボールなどの練習もでき、スカッと週末に汗を流したい時にはオススメです。
実は高校の頃、部活の大会でよく来たこともあって、とてもキレイで気持ちの良い施設だった記憶があります。
ちょっと足を伸ばせば、桜並木の遊歩道など、彩りが溢れる東綾瀬公園で自然に囲まれた空気を楽しむこともできます。
~~そしてこちらの運営事業者さんは、物件名と同じ「ドミンゴ」さん。
これまでにも数棟のシェアハウスを手がけられていますが、どれもどこかヒネりのある個性的な顔触れです。とは言え、事業者さん自身はとてもフランクなキャラクターで、何かと気兼ねなく相談しやすそうです。
大小と、その時々によって規模は違いますが、ハウスパーティーもいくつか予定しているのだそう。それらのイベントも事業者さん同様、親しみやすい雰囲気とのことで、機会があればぜひ参加してみてはいかがでしょう。~~
綾瀬という下町と、青に囲まれた暮らしに興味の出てきた方は、コチラからお問合せをどうぞ。
青の色彩効果には、「集中力を高める」「食欲を減退させる」「興奮を押さえる」「時間経過を遅く感じる」「睡眠を促進する」といったものがあるそうです。
色は人の人生に欠かせないもの。
使い方と相性次第で、日々の暮らしをコントロールする素敵な道導(みちしるべ)にもなるのではないでしょうか。
(ソン)
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