シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
洗練された暖かさ。
リビングを訪れたときには、すでに虜になっていました。
一体、それはいつからだったでしょうか。リビングへ続く階段を上るとき?いや、玄関扉を開けたときかもしれない。とにかく、いつのまにか確かに噛み締めていました。「ピンときた」「衝撃が走った」といった類ではない、"たまらなく"心地よい感覚。
「FRAME house 洗足池」は建物のスケール感、色調、質感、そして佇まいのバランスがとても良いシェアハウスです。落ち着きがあって、安心感に包まれ、どこか暖かさを感じる不思議な魅力。たぶん、その全ての具合が素敵で、心を掴まれたのだと思います。
インテリアはミニマムでシンプルですが、そこには“冷たさ”は感じません。確かな厚みの感触、ふかふかのソファに飛び込んだときのような、ほっとするあの感じに包まれます。
巧みに引き算された、贅沢な空間。
ほろ苦いビターなスタイルの暮らしを求めている方は、ここで探し物が見つかるかもしれません。
駅のすぐ傍には中原街道が走ります。
街道を渡ると洗足池公園があるのですが、今回は逆方向。駅から南に伸びる小さな商店街を進みます。
歩くこと3分ほど。コンビニが並ぶ交差路を目印に、小道へ入ると現れる大きな住宅。ここが、「FRAME house 洗足池」です。
半地下の駐車場と、大きくせり出したバルコニーが特徴的な外観。
もとは外国人の外交官が集まって会食やパーティをしていたような家だったのだそう。確かに、住宅前にハイヤーが停まっていても違和感がありません。
玄関は階段を少しあがった先にあります。
玄関脇には「FRAME house」のサイン。
大振りな外観に対して、このシンプルかつソリッドな書体の組み合わせが、建物のダイナミズムをより惹き立たせているように感じます。
では、玄関扉をオープン。
扉を開けると、大きな絵画が目の前に現れます。
キャンバスのサイズは縦2mほど。やわらかな色使いと曲線からなる絵画は、迫力もありますが、同時に訪れる人をほっとさせる暖かい印象も感じます。設計士さんの話では、知人のアーティストの作品だそうです。
この絵画を、玄関正面のこの位置に飾る。キャンバスサイズにピタリと合った壁の凹みは、そこに確かな意思があったことをほのめかします。
玄関まわりには、靴箱が部屋の数だけ並んでいます。
靴箱の中に仕切り棚はありません。それぞれのスペースはほどほどにあるものの、背の高いブーツ等は自室での管理となりそう。
使用頻度の高い靴を2〜3足、選んで収納するといった使い方になるかと思います。
玄関の先には、空間を広く見せる一面鏡張りの廊下。姿見としても活躍しそう。
共用のリビングはというと、階段を上って2Fにあります。
2Fの廊下も1Fと同じく、鏡仕様。
リビングは、突き当たりの右手です。
リビングの仕上げは、一見とてもシンプルな仕上がりです。
キッチン、ダイニングテーブル、奥にはチャコールグレーのふかふかのソファ。
空間を過度に演出する余計なデコレーションはありません。にも関わらず、それぞれの要素が非常に個性のあるキャラクターを持っているせいで、ひとつひとつが響きあう、映える空間だなという印象を受けました。
気になったのはダイニングテーブル側の壁の色。
このモスグリーンがキッチンの黒いタイルや無垢のフローリングと、とても相性が良い。
安心感を与えるグリーンのなかでも、このモスグリーンは独特の知的なニュアンスを与えるのだそうです。醸し出される落ち着きのある大人のムードが魅力ならば、この壁紙のセレクトは白眉とも言えます。
テーブルの上に落とされたペンダントライトのアイアン・シェードも、派手すぎないオシャレなセレクトです。
リビングの奥に置かれたソファは、座ると後頭部まで背もたれがある、とっても大きなサイズ。
こういったソファは、遠慮なくごろごろ、思い切りくつろぐのがベストなスタイルかなと。
そして腰掛けるとその対面には、ソファと対比しても遜色のないサイズの大型TV。
脇に置かれたPS3でサッカーゲームの対戦も良いですが、ここはやはり、字幕映画を見るのが楽しみです。
というのも、夜のリビングは照度を抑えたひときわムーディーな雰囲気になるから。L時型の窓から星空をあおぐソファ席とくれば、やはり海外の映画を楽しみたいところではないでしょうか。
個人的には、アイスクリームとホットコーヒー、もしくはスタウトビールを用意しておきたいところ。
ダイニングの主役は、大きな木(モク)のテーブル。
設計事務所から託児所を経てこの家にやってきたという、ちょっとした遍歴をもつこのダイニングテーブル。奇跡的にも(?)状態は良好。むしろ、程よく使い込まれた風合いが手に馴染みます。
食事はもちろん、夜遅くなどあまり人がいない時間帯には集中できる作業スペースとしても使えそう。
バーのような落ち着いた空間になる夜の時間、ぽうっと照らされるこのテーブルの上は、自ずと目の前に物事に集中できそうな気がするのです。
キッチンはダイニングに面しています。
シンクが2台、2口のIHコンロ2機に加え、作業スペースも十分に確保された余裕のある設計。
左右に広がっているため、数名で同時進行する料理も充分可能でしょう。
作業スペース前の大きな窓も特徴のひとつ。
天井まで開口されているため、太陽の光がよく入ります。朝の時間帯は、とても気持ち良さそう。
キッチンまわりに使われている大きめのタイルはつや消しの黒。料理のシーンをシックに演出します。
また、作業スペースに設けられたコンセントも使いやすそう。
ブレンダーやフードプロセッサーなどを使うとき、調理器具に場所を取られることも減るのでは。
キッチン脇には、レンジやポットなどのキッチン家電、食器類がひと通り揃っています。
主役でなくとも、丁寧なモノ選びをされています。ひとつひとつのクオリティが、暮らしの充足感へとつながるのだと思います。
リビング脇の階段を上がると、「第2のリビング」と呼ばれている空間があります。
それがコチラ。見ての通り、一面の窓が特徴的。
撮影後、ソファの前にはメインリビングと同じローテーブルを設置したとのことです。
窓の右端にあるハンドルをまわして、からからとブラインドを開けるとこんな感じ。
一面ウッドデッキの屋上が現れます。
リビングと同じくらいの広さを誇る屋上は、とても開放的。
洗濯物を乾かすとなれば、天気がよければすぐに乾くでしょう。
夏場はソファをバルコニーに出して、開放的なデッキテラスを計画しようかな、なんて話も。
BBQコンロに薫製機も準備しているとのことで、底知れぬ意気込みを感じます。
BBQの話は設計中から持ち上がっていたのでしょう。屋上にはしっかりと洗い場も設置済みです。
第2のリビングの奥にはドラム式の洗濯機が3台並んでいます。
十数名規模ということを踏まえると、乾燥機能を遠慮なく使うにしても妥当な台数とも言えると思います。
洗濯機の対面にあるドアの先にもベランダがありますが、こちらは基本使用する予定はないのだとか。
フロアは、1Fが女性専用、2FとB1Fは男女共用となります。
まずは、2Fの水回り設備から見ていきます。
鏡の壁に浮き上がる木のドアを開けると、洗面台が2つ並んでいます。
洗面台の間にはドライヤーもあります。
洗面台下にはドライヤー専用のコンセントを設置してあるとのことで、もしもの時のブレーカー対策もしっかりしてあるのだとか。
洗面台の対面にはシャワールームが2室。
脱衣室にはハンガーパイプもしくは脱衣用のカゴなど、もうひと工夫考えているのだそうです。
こちらは1F、女性専用の水まわりです。
こちらも洗面台が2台設置されています。
正面のドアをあけると…
女性専用のバスルーム。足が伸ばせるゆったりタイプです。
こだわっているのはシャワー部分。レインシャワーのような使い心地を生み出す大きなシャワーヘッドのほか、サイドから噴出するボディシャワーも設置されるとか。
お風呂好きな女性の方でも満足できる設備かと思います。男性陣は…女性が素敵になるんだから、文句も出ませんよね。
他に、シャワールームも女性専用のものが1室あります。
トイレは各フロアに1室づつ。ウォシュレット付きです。
では、部屋を見ていきます。まずは、202号室。
ホテルのような内装。程よい明るさの若草色のカーペットが、とても上品です。
横に広がる窓も開放感があって気持ち良し。窓際のスペースには、敢えてモノを置かないという選択肢がスタイリッシュかと思います。
ドアやクローゼットの扉は木製。クローゼットは天井近くまで悠々と使えるサイズ。
どの部屋にも冷蔵庫が設置されています。TV端子も配線済みです。
写真では伝わりづらいのですが、壁紙の質感がしっとりとしています。漆喰のような感触。
ふと見逃してしまいそうですが、とても良い仕事されてます。
こちらは、203号室。大きな窓が印象的な部屋です。
窓からの光が気持ち良い。柳宗理のチェアや、北欧デザインのコートハンガー、ミッドセンチュリーモダンのデスクなどが似合いそうです。
2Fの部屋は1室を除いてすべてカーペット仕様(+床暖房)。また、部屋ごとにカーペットの色が変わります。
広さのある203号室には、ネイビーを明るくしたようなブルーが採用されています。
クローゼットは202号室と比べると半分ほどの大きさですが、縦の空間をうまく活用すればさほど困ることはなさそうです。
掃き出し窓からはウッドデッキバルコニーに出られます。
バルコニーは204号室と共用ですが、間に仕切りを立てるとのこと。プライベートな空間として十分に利用できそうです。
204号室はコンパクトかつミニマムな仕上がり。
カーペットの色がグレーだからか、渋めな印象…と思いきや、お茶目な一面もあります。
部屋の形にピタリと合わせられたカーペットをよーく見ると、赤のパイピング!
部屋を縁取るように置かれた赤のラインが、とてもキュート。
意外とポップなカラーリングやキリムのファブリックが映えるのではないでしょうか。
クローゼットは203号室と同じサイズです。
つづいて、半地下フロアへ。
そうそう。
共用部の設えも見どころだと思います。階段の手すりのアールや、アーチ状の天井。曲線のラインって手にも馴染みますし、そのシルエットもそそります。
階段を下りるとこんな感じ。
廊下脇のドアからは、駐車場に出られます。
有料ですが、シャッター付きの駐車場には乗用車2台まで停められるとのこと。車持ちの方には嬉しい設備ですね。
トイレはこんな感じ。洗面台と共用になっています。
1Fが女性専用ということもあり、このフロアの男性は洗面台の方でも利用頻度が高くなりそう。
さて、こちらは003号室。
2名での入居を前提としていることもあり、広さのある部屋となっています。
撮影時はむき出しとなっていた天井のエアコンですが、現在は蓋がされ綺麗な仕上がりとなっています。
嬉しいのはシェルフも備品に含まれてくるところ。
24時間稼働しても問題ない調湿機も設置されています。
窓は大きいのですが採光はあまり期待しないほうが良いかも。
夏以外の季節だと日中もほの暗いので、いっそのことムードのある空間を楽しめる方がぴったりかと思います。
クローゼットはウォークイン。奥行きがあるのでスーツケースなどの収納にも便利かと。
「FRAME house 洗足池」の特徴のひとつに、ライティングが挙げられます。
日が落ちる時間帯、ぼんやりと明るくなる住居内。
一般の住居に比べると、何段階か控えめな照度。夜の雰囲気を一層高めてくれる、そんなムードが漂います。
それは、共用部だけでなく部屋も同じ。
こちらの101号室は、部屋に設置された照明はダウンライトが2灯。部屋の中を影で演出します。
1灯、部屋の角にフロアランプを置いてみるのも良いかもしれません。フローリングやドアの木に合わせて、アンティークなシェードランプをぼんやり灯すのが似合うかな、なんて。
夜を楽しむための工夫が、もうひとつ。
各部屋のドアは防音扉仕様です。部屋の壁も同じく防音壁を採用。音に敏感な方も、納得のいく仕上がりかと思います。
こちらは103号室。
ベッドまわりのスペースが、きれいにゾーニングされている面白い間取りの部屋です。
インテリアの配置もすんなりと決まりそう。人気の出そうな部屋ですが、1Fは女性専用フロア。男性の方はレディーファースト精神で我慢してください。
ベッドの脇には読書灯や目覚まし時計を並べるにピッタリな棚つき。
ベッド脇の窓ガラスには、外からの視界を防ぐための曇りシートを貼るとのこと。
掃き出し窓からはデッキが敷しかれる予定の庭にも出ることができます。
クローゼットは奥行きのあるウォークインタイプです。
最後に、107号室。
もともとバスルームが設置されていた場所なのだそうで、一段ステップを上がって入室することになります。
正面の壁は調湿機能も備えたタイルが並びます。湿気が溜まりやすい場所だからこそ、このデザインというわけです。
ベッド脇のクローゼットは縦も横も広めにとられています。
細長い間取りも使いやすそう。並んだ窓も可愛らしいです。
五反田まで乗り換えなし・10分ほどの立地は使いやすいかと思います。
山手線に乗り換えて渋谷まで20分。恵比寿、目黒近辺へのアクセスは良好です。
駅からの道のりは商店街通りをまっすぐ進みます。飲食店、薬局、コンビニは帰り道。スーパーは駅前の「まいばすけっと」を含めて徒歩圏内に2件あるので生活環境としては2重丸。季節の行事ごとに活気づくという商店街の雰囲気もプラス査定すると、個人的には3重丸をあげたいところです。
駅の向こう側、といっても徒歩3分ほどですが、広い敷地の洗足池公園もあります。休日に、気分転換に、散歩を日課にしてみてはいかがでしょうか。
運営をされるのは「有限会社FRAME」さん。
数々のショップやサロンのインテリアを手がけるインテリアデザイン事務所という顔を持つFRAMEさん。
「引き渡して終わりでなく、そこからはじまる家の成長を自分たちで手がけたい」という思いからはじめたシェアハウス運営も、今回で2棟目となりました。
細部まで抜かりない内装は、さすがはインテリアのプロの仕事だなと頷いてしまいます。シンプルに見えるデザインの中には、恰好の良さだけでなく暮らしに対するアプローチや心づかいも感じられます。
シェアハウスの運営で重要となってくるソフト面。1棟目の経験も、やはりノウハウとして蓄積され活きてきています。たとえば「男性は座ってトイレすること」というルール。冗談めいて聞こえますが、経験者としてはこのルールは的を得ている内容だと感じたり。
良い塩梅、良い距離感で住人と事業者さんが互いに切磋琢磨するような関係になれるのではないかなと思います。
ライフスタイルをよりスマートに、スタイリッシュに。ここでの暮らしは、それが大切なキーワードになるのではないかなと。お問合せはコチラからどうぞ。
細部まで妥協しない丁寧なモノづくりが生み出した、絵になる風景。
名画には物語がつきものと決まっています。
この物語も、これから様々な展開を見せてくれるのだと思います。
(イシクラ)
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