シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
どちらでもあるような、どちらでもないような、独特の立ち位置。
住まいとしてシェアハウスを選ぶ動機としては、「寂しくない」「安心」といったソフト面はもちろんですが、「リビングが大きい」「キッチンが豪華」といったハード的な面も見逃せないところ。
ひとり暮らしでは住めないような家に住めるのも、やはり醍醐味です。
「鎌倉腰越シェアハウス#58(ゴーヤ邸)」が備えるのは、100坪を超える敷地の横幅いっぱいに構える大きな家と、門の間を抜けた瞬間に目の前に広がる庭、その庭をのぞむ2間続きのリビング、窓際のカフェ席。どれも少なからず目を引くハード達。
グッとくるポイントは人それぞれ違うものの、どれも普通のひとり暮らしではなかなか手に入らない代物ではないでしょうか。
とは言え、いわゆる"豪華"とは一味、いや二味違います。パッと目を引くラクジュアリーな雰囲気ではなく、居心地の良さと少しの緊張感が入り混じった、すこし独特の空気感。
微妙なバランスは、鎌倉と藤沢のちょうど間という立地も影響しているのかもしれません。
古都鎌倉の穏やかさと湘南が持つ力強さ。どちらにも寄り過ぎることのない独特の立ち位置が目を引きます。
駅から伸びる、車通りの多い川沿いの道を歩くこと3分ほど。
やがて見えてくるのは、車1台分ほどの幅の小さな橋。
橋を渡って川の反対側に出てみると、周囲はぐっと緑の多い静かな住宅街へ。そこからさらに曲がりくねった小道を進み、左手に見えてくる大きな一軒家が「鎌倉腰越シェアハウス#58(ゴーヤ邸)」。
その手前には、またも川。そして、橋。
実はこの橋、この家専用になっています。駅からは都合2回橋をわたることになりますが、目の前に横たわるのも、実は先ほど渡ったのと同じ川です。ちょっと変わった地形なんですね。
ちなみに橋の掛かっていない隣の家の入口は、建物の反対側にあるのだそうです。
足下を覗くと、ゆるやかに水が流れています。
スイスイと泳ぐ魚は…残念ながら確認できず。でも、覗きこむかぎりでは流れる水はまずまず綺麗。魚や鳥の姿が見られる日もありそうです。
川を渡ると、家の前にそびえ立つのは立派な正面玄関の門扉。
普段は左手の門から出入りします。右手の門はガレージへとつながり、車などの出入りに使います。
玄関までのアプローチはなかなかの距離。
聞けば、敷地は100坪を超えているそう。
広々とした庭はのちほどゆっくり楽しむとして、まずは内部を見ていきます。
大きめのひさしが付けられ、ゆとりのある玄関。
玄関ドアにはボタン式のナンバーキーが取り付けられています。
鍵いらずで建物のなかに入ることはできます。
それではピピッとボタンを押して、中へ。
玄関前に続き、土間部分は広めのスペースが確保されています。
ふと天井を見上げてみると、頭上は2階までとどく明るくて開放的な吹き抜けになっています。
吊り下げられたランプも良い感じ。
高い位置に設けられた窓からは、屋外の光が降り注ぎます。
靴箱はしっかりめの容量。
左右や上部にも収納スペースがあります。使用頻度の高い靴は手の届きやすいところへしまっておくのが便利そう。
玄関ホールは、そこだけで一部屋分ほどありそうな、ゆったりとしたスペース。
濃いピンクのカーテンの透け具合が、エキゾチックな雰囲気を演出します。
それでは早速、玄関ホールの左手にあるリビングへ。
一歩足を踏み入れると、目の前に現れるのは大きな窓とたっぷりとした奥行きが明るさと開放感を感じさせる、とても心地のよい空間。
おもわず、大きく伸びがしたくなります。
奥行きがあるのは、実は2部屋分の部屋が一体となっているから。ちなみに2部屋を隔てる引き戸は閉じることもできます。
大きなリビングルームの主役は、なんといっても中央に鎮座するソファ。
いわゆる「ふかふか」ではなく少し硬めで、デザインもモダン。ちょっぴりレトロなテイストもポイントです。
ふかふかのソファに似合うのがマグカップなら、こちらはワイングラスと言ったところでしょうか。アームの幅も広めで、グラスを傾けるには最適。
シャンデリアはマットで落ち着いたテイスト。
ソファにもマッチしています。
リビングの南側一面は、ほぼ開口部。
ガラス面が大きく、まるで庭までがリビングの一部のような感覚です。
はやる気持ちを抑えつつ、羽を模したデザインの鍵を開けて庭へと出てみます。
眩しいくらいの陽が射すリビングの前の庭は、ちいさな家がもう1軒建つほどの広さがありそう。
撮影時にはまだ寒さが残っていましたが、そろそろ芝生も青々としてきているはず。夏になったら、夜ここでビールを一杯…なんて気持ち良さそうです。
となり近所に配慮しつつであれば、BBQもOKとのこと。現に入居者さんは友人同士で集まって楽しんでいるのだとか。
川に面した側は和風庭園の趣も。
のんびりと心を休めるなら、最適な場所かもしれません。
さて、庭を楽しんだ後はリビングに戻ります。
ソファの奥に位置しているのはダイニングスペース。
掃き出し窓のような大開口ではありませんが、縦長の窓が出窓のように並ぶ独特の空間。レトロモダンなソファスペースから一転、童話に出てくるようなイメージのかわいらしい雰囲気です。
この一角は、きっとこの家を建てた方が特にこだわったポイントなのだと思います。
気分はすっかりカフェの窓際席。
窓側がベンチというのがまた素敵です。
ベンチの端に腰掛けると、正面に見えるのは食器棚。さらに奥はキッチンへ。
背板のない食器棚が、リビングとキッチンをゆるやかに仕切ります。
見える収納だからこそ、整った状態をキープできるとも言います。
是非そのまま美しく使っていきたいものです。
落ち着いたカラーリングのキッチン。
冷蔵庫もブラックで、キリリと締まった印象です。
リビングとの間には廊下があり、そのスペースもキッチンの一部と考えるとなかなかの広さ。
作業スペースの幅もありますし、2人の同時調理程度なら大きな不便はなさそうです。
シンクも広々。フタをすれば一部を作業スペースとしても使用できます。
入居者同士でのちょっとしたパーティーの後でも、シンクが広いと片付けが早いのですよね。
ガスコンロはシンプルな3口タイプ。
ガスコンロの下にはオーブンもあります。
年季は入っていますが、まだ現役とのこと。あまり見かけなくなった、工業的なデザインのダイヤルが新鮮。
キッチンから続く廊下の先は、バスルームとトイレ。
正面に見えるトイレのドアを開ける前に、右手のバスルームを見てみます。
ゆったりとしたサイズ感の脱衣室。
洗面ボウルの脇のスペースも広めに取られ、出掛ける前の準備がしやすそうです。髪のセットくらいなら、2人同時にできるかも。
洗濯機も脱衣室に設置されています。
浴室の使用中に洗濯機が使えなくなるのは不便ではありますが、時間がないとき、脱いだものをそのまま洗濯機に入れて入浴中に回しておけるのはなかなか便利と言えば、便利です。
足が伸ばせるバスタブ付きの浴室。
しっかりサイズの窓があるのもポイント。換気も簡単です。
ちなみに、バスルームのドアにこんなサインが。
ちゃんと活用すれば、これほどわかりやすいものはないでしょう。もちろん施錠もできます。
バスグッズは脱衣室の目の前にある収納スペースへどうぞ。
シャンプー類、洗剤に加えてタオルまで置いておけそうな充実のサイズ。
廊下の突き当りにあるトイレのドアを開けると、目に飛び込んでくるのは躍動感あふれるストライプの空間。
ずっと見ているとトイレの床が物凄い勢いで落ちていっているような気がしてきて、スリリングです。
バスタブ付きの浴室の他に、シャワールームも用意されています。
ササッと済ませたい時はコチラで。
面白いもので長く過ごしているうちに、あの子はバスルーム、彼はシャワー、なんて具合に慌ただしい時間帯に使用する場所は自然に分かれてくるもの。
入浴時間もまた、それぞれの生活リズムに応じて決まってきたりするものです。なんとなく、の話ではあるのですが。
それでは、1階の専有部から見ていきます。
使い込まれて良い感じの味になりはじめたドアを、そっと押し開けます。
窓から見える緑が素敵な103号室。
掃き出し窓から、そのまま庭に出ることができます。
日当たりは抜群。夏はすこし暑いくらいかもしれませんので、カーテン選びには慎重になったほうが良さそうです。
廊下側の壁は一面収納で、なかなかのボリューム。
手持ちの家具を置くスペースは十分にありますが、リビングと同じ床材のクセが割と強め。おそらく難易度もそれなりということで、シンプルに暮らすのがしっくりくる気がします。
事業者さんが知り合いから譲ってもらったという収納。
ミニマムなデザインながら、細かなディテールと使い込まれた雰囲気が素敵です。
座面が深めのアームチェアだけでなく、背の高いサボテンも"備品"なのだそうです。ちなみに現在の入居者さんはサボテンを"備品"として育ててくれているとか。
103号室を庭側から見るとこんな感じ。
小さな縁側付きで、リビング側や玄関から回らなくても日向ぼっこができます。日射しが眩しすぎない日にはココに腰掛けて読書も良さそうです。
それでは、階段を上って2階へ。
階段を中心に、左右に廊下が伸びています。
廊下に置かれたワンシーターのソファが落ち着いた気分に。
手すりを掴んで見下ろすと、ちょうど玄関の真上です。
くれぐれも靴箱の上に物を落としたりしないように、ご注意を。
廊下のなかほどにある、203号室。
丸っこいデザインがキュートですが、3つの穴の意図が気になります。
足を踏み入れると、スタンダードな和室。
畳の配置は少しイレギュラータイプでしょうか。
気になるのは側面の障子窓。角部屋では無いはず…と開けてみると、
なるほど、吹き抜け部分の内窓だったのですね。なかなか新鮮な光景です。
廊下を進んでいくと、洗面台とトイレが。
2階の入居者さんはをこちらをメインで使うことになりそう。
そうそう、水まわりの手前からは屋根裏に上れます。
暖房器具など、季節モノを入れておくと便利そうです。
このあたり、使い方は事業者さんとも話し合ってみると良いと思います。ただし、荷物を持ってハシゴを上がる時は十分ご注意を!
205号室は吹き抜け部分をはさんで203号室の隣に位置しています。
落ち着いた色の床と天井に挟まれているからか、シックな雰囲気。
そしてこの部屋の特徴は、収納が充実していること。
洋服持ちというよりは、本やなにかコレクションしている方に向いていそう。
とは言え、クローゼットの奥行きもしっかりめですのでご安心を。
あとから置かれた引き出したちが、意外と重宝されるかもしれません。
陽がサンサンと入る掃出窓からベランダに出ると、下には庭が。
「肉、準備出来たよ~!」の声が聞こえる季節が近づいてきましたね。
最後にガレージをチラリ。
自転車は無料で、バイクと乗用車は有料で停めることができます。
駅までは4分と近いのですが、車移動も多いエリアですし、徒歩+電車以外の移動手段を持っているとなにかと便利なはず。
東京までは1時間強、横浜までは約40分。鎌倉~藤沢を走る江ノ電の真ん中あたりに位置し、駅前にはコンビニの他、肉屋、電気屋といった商店が集まっています。
駅から海までは徒歩1分ほど。とはいえ漁港なのでビーチまでは少し歩きますが、周辺のサーフスポットまでは好アクセスです。
やってきたのは見慣れたベージュと緑ではありませんでしたが、コチラが江ノ電。
まるでバスのように住宅街の間を走り、土地柄か車内の空気もどこかのんびりとしているのが江ノ電の魅力です。
ちなみにこの腰越駅、ホームは1つだけ。上りと下りの電車が交互に来るというトリッキーな仕掛けになっています。車両によっては扉が開かないことがあるそうなので、車内アナウンスには要注意。
「鎌倉腰越シェアハウス#58(ゴーヤ邸)」を運営しているのは「オモロー不動産研究会」さん。
湘南・横浜エリアを中心にシェアハウスを運営し、自身の事務所も江ノ電沿線。
毎度物件がオープンするたびに、インテリアのコーディネートは自ら行うのだとか。家具・壁紙・DIY問わず積極的にいろんなものを試してみるそう。存在感のあるリビングのソファも、もちろんご自身ののチョイス。するどいバランス感覚を持っているのだと思います。
その感覚がズバッと刺さる人が集まるからか、入居者さんたちの雰囲気もなんとなく似ているとか。運営中のシェアハウス間の交流会なども行われているそうです。
ズバッと刺さってしまった方、庭付き一戸建ての暮らしに憧れている方。お問合せはコチラからどうぞ。
「ちょうどいい」のバランスは人それぞれ違うもの。
無数にある"間"の中で自分に合うものを見つけたのなら、縁を感じてしまってもいいのではないでしょうか。
(テルヤ)
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