シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
さまざまな住まいかたに触れてみる。なんだかすごくワクワクする。
入居者募集中の賃貸住宅でも、友人の家に遊びに行くのでも、お部屋を見に行くのは楽しいもの。
賃貸物件なら「ここで暮らすとしたら、どんなふうに住もうかな」とあれこれ想像してみたり、友人の家なら、インテリアのコーディネートや家具の配置を参考にさせてもらったり。
暮らしのさまざまなスタイルを実際に見ることは、自分たちの暮らしの理想形を改めて考えてみるきっかけにもなるものです。
「ひつじ不動産 For Family 」では、ファミリー向けシェアハウスを実際に訪れて、暮らしに触れるイベント”HOUSE TRIP”の第1回となる見学会を2014年2月22日に「溝の口ガーデンレジデンス」で開催しました。
溝の口ガーデンレジデンスは、東急田園都市線溝の口駅から徒歩6分。 芝生が敷かれた中庭と“コモンルーム”と呼ばれる共用のラウンジを有する、14戸の集合賃貸住宅です。
この日は、ふだんは入居者以外は出入りすることができない中庭やコモンルームを、参加者が自由に見学できるのはもちろん、現在入居者募集中の住戸の内覧も可能、さらにコモンルームで作った揚げたてのコロッケが無料でふるまわれるという、なんともオトクなイベントとなりました。
家の前には、訪れる人々を和やかに出迎えるこんな看板を立てました。
まずは見学会の前に、メイン会場となるコモンルームをのぞいてみましょう。
オートロックの玄関から敷地に入ると、目の前に芝生が敷かれた中庭が広がります。その先の、大きな掃き出し窓のあるスペースがコモンルーム。
中庭を奥へ進み、ナンバー式のオートロックの扉を開けると、そこはゆったりとした開放的なスペース。
大きめのダイニングテーブルやキッチン、ライブラリーコーナー、トイレなどが設置されています。 コモンルームの広さは約47㎡。ゆったりと2人ぐらしができるスペースがまるごと入居者のために提供されているというのはなんとも贅沢。 奥にある納屋スペースには、バーベキューセットや掃除道具が収納されています。
窓辺には、黒板とホルスタイン柄がキュートな牛さんのぬいぐるみ。
黒板には、入居者がコモンルームを使いたい日時を記入するようになっています。
友人を呼んだり映画を見たりする時は、こうしてあらかじめ告知しておくのがマナーです。
キッチンとラウンジはひと続きになっているので、みんなでお料理をしながらのパーティも楽しそうです。
コモンルームの使用はもちろん無料。夜9時まで使うことができ、入居者があらかじめ予約しておけば、入居者以外の友人や知人を呼んでのパーティも可能とのこと。
さて、開始時刻の13時になると、ひつじ不動産から申し込んで頂いた面々が、徐々に集まってきました。 パートナーと一緒に来られた方が多いのは、さすがファミリー向けという印象です。
参加者の方々に、この物件の特徴を説明しているのは、物件の企画・設計をおこなった株式会社コプラスの露木さん。
なんでもお子さんが生まれてから特に、「同じ建物に住んでいるならお互いに顔見知りで、気軽にあいさつできる安心感がある暮らしがいいな」と思うようになったといいます。 入居者が自分の部屋以外に使うことができる共有スペースを設けて、 “つかず離れずな関係”がうまれる住宅を増やしていきたいとのこと。
たしかに、集合住宅で暮らしていると、お隣りでさえどんな人が住んでいるか顔も知らないということが少なくないもの。住人同士が自由に使える中庭やコモンルームがあれば、自然な関係が生まれてくるような気がします。
今日は先週降った雪がまだ中庭に残り、外の空気もキーンと冷たいですが、気持ちのよいお天気に誘われてか、参加者も徐々に増えてきました。 あたたかな日差しが差し込むコモンルームは居心地がよく、なごやかな雰囲気です。
キッチンではフードユニット「山越商店」さんによるフードの準備も始まりました。山越商店さんは、世界のあちこちの料理からインスピレーションを得て、オリジナルのコロッケを提供している二人組。今日はコモンルームで揚げたてのコロッケを提供してくれるのです。
山越商店のコロッケは、きれいなまんまるの形がトレードマーク。調理がはじまると、コモンルームにコロッケの揚がるいい匂いが漂いはじめました。
コロッケが揚がるあいだも、参加者のみなさんは実際の図面を見たり、コモンルームの使い方について尋ねたりと積極的。なかには、入居にかなり関心を寄せている人もいたようです。
会場では、コプラスさんが運営するコモン付き賃貸「CULUM浜田山 」で昨年12月におこなわれたクリスマスパーティの模様も上映。こちらもコモンルームや中庭を備え、入居者同士がゆるやかに集えるイベントを年に数回開催しています。
さあ、お待ちかねのコロッケが揚がりました! 今日のメニューはコロッケが2種類。小さな方が「ファラフェル」と呼ばれるひよこ豆のコロッケ、大きい方はラムとミントのコロッケです。 他に、春菊とせりのグリーンサラダ、ごまのペースト、自家製薄焼きパン、そして大根とクコの実のピクルス。
みんなで、さっそく揚げたてをいただきます。 コロッケは一口ほおばると、ほわっと湯気が立ち上り、どことなく中東のようなエギゾチックな香り。
野菜もたっぷりで、しっかりランチとしていただけそうなボリュームです。ああ、しあわせ。
お腹が満たされたところで、コプラスさんによるプレゼンテーション。
「 数十年前に北欧でお年寄りの孤独死が社会問題となったときに、“社会全体で助け合って暮らそう”という動きができて、自然発生的に生まれた住まいのかたちを参考にしています。」
「それぞれのお部屋は独立していて水回りも各戸にあるけれども、共用のリビングもあって、食卓を囲んだり、声をかけあったりして暮らそうというもの。ふつうの賃貸集合住宅に、入居者が自由に使える“コモンルーム”がついている“コモン付き賃貸”です。」
実際に物件を見学した参加者の方々からは「水回りはすべて共用だと思っていたので、このような形態があると知って驚いた」「キッチンが共用かどうかわからなかったが、各戸にもすべてがそろっていて、プラスαでリビングがあるのがおもしろい」 という感想を持つ人が多かったよう。
プレゼンテーションは続きます。
「コモンルームは自由な使い方ができる、プラスαの空間です。 仕事を持ち帰って、資料を広げてパソコンで仕事をしてもいいし、お子さんと思い切り遊べる場所にしてもいい。ふつうの賃貸はちょっと狭いなあと感じたり、キッチンが小さくて友人をなかなか呼べないなあというときにも使えます。ルールは少しだけありますが、基本的に自分の家と同じように、使ったら後片付けや掃除はしてくださいね、というぐらい。
僕自身、子どもにはいろんな人とコミュニケーションできるように育ってほしいと思います。 最近の新しい集合住宅は設備のセキュリティがどんどん強化されて、それが商品価値のようになっています。でも、住んでいる人同士にすこし関係性があることの安心感ってすごく大きいと思うんですね。
それでコモンルームをつくって、時にはイベントを開催して参加していただいたりしています。 賃貸住宅はどうしても、築年数が経つに従って賃料が下がっていくもの。でも僕らは“新しさ”という価値でなく、自分の部屋以外にも使える部屋があるところや、住んでいる人同士がゆるやかに関わりあっていることに価値を感じて住み続けてもらいたいと考えています。」
ときおり深くうなずきながら、話に聞き入る参加者さんたち。
ひとしきりプレゼンテーションが終わったところで、参加者の方からの質問タイム。 現在入居されている方の年齢層や男女比について質問が出ましたが、現在は単身者の方とカップルが半々ぐらいで、男女比もちょうど半々とのこと。年齢層は20代から50代までで、年齢や性別の制限は特に設けていないそうです。
見学会に参加してくれた素敵な国際カップルに、感想を尋ねてみました。
—現在はどんなお住まいに暮らしていますか?
(女性)普通の賃貸マンションです。
—今日はどんなところに興味を持って参加されましたか?
(男性)ロンドンに住んでいたころにシェアで暮らしていたことがあるので、日本のシェア住宅がどんなものか見てみたかったんです。
—お部屋を見て、どうでした?
(男性)すごく素敵。ロンドンよりずっといいと思ったよ(笑)。ロンドンで住んでいたシェアハウスは共用のキッチンがすごく狭かったんだ。ここは賃貸マンションにコモンルームがついているスタイルが面白いですね。
—もしここに住むとしたら、コモンルームをどんなふうに使ってみたいですか?
(女性)私、趣味でネイルアートをやるんですけど、お友達にやってあげるときに、自宅に呼びづらいんです。狭いし、彼がプログラマで、自宅で仕事をしているのもあって…だから、コモンルームが使えるのっていいなと思って見に来ました。
彼もずっと家の中で仕事をしているよりも、たまにこういう場所で仕事ができれば気分転換になりそう。あとはケンカをしたときに、逃げ込むスペースとして活用できるかも(笑)。
(男性)えー、どっちが逃げ込むの!?
(女性)あなたよ(笑)
自由な使い方ができて、入居者同士の接点も生まれる共用リビングがある暮らし。やっぱり、なんだか楽しそうです。
おでかけ気分で立ち寄れるHOUSE TRIPは、今後も開催予定。
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(takako)
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