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ドイツ人建築家の手掛けた、理想郷。
目黒区・柿の木坂。
駒沢公園にもほど近く、静かで治安の良いこの一帯は高級住宅地として知られ、多くの著名人も暮らす人気のエリア。代々この土地に暮らしている人も多く、身なりの上品なおばあさまが、のんびりお喋りを楽しむ光景も日常的。
「SUSTIA 柿の木坂」は、そんなゆったりした風格の邸宅が立ち並ぶ一角に、今春ひっそりと生まれました。
コンセプトはサステナブル・ライフスタイル。
新しい樹を切らず、ジャワ島の廃材を使ってつくられた家具が並んだリビング。心が安らぐ和洋折衷の庭。テイストも間取りも異なるバラエティ豊かな専有部と、見どころ満載。将来は周辺地域とのつながりも大切にしていきたいと、巨大な周辺マップも設置されています。
大きな見どころはやはり、1970年代にドイツ人の建築家によって建てられた邸宅の、胸が高鳴る上品な佇まい。
期待を裏切らず、随所に異国情緒も漂います。
小鳥のさえずりに耳を傾け、キュッと酸味が利いたコーヒーをすする朝。
きっと毎日、静かで爽やかな時間が流れるはず。
都立大学の駅から、道程はゆるやかな上り坂。駒沢通りへと抜ける道でもあるため、交通量は多めです。歩けば13分ほどでも、最寄りのバス停で降りればすぐ目の前。
豪邸の並ぶ住宅街の一角に佇む、丸いバルコニーが特徴的な建物が「SUSTIA 柿の木坂」です。
ドイツ人建築家の設計というだけあり、まわりの建物に比べてもどこか異国情緒が漂います。
建物の両側に玄関がありますが、メインの玄関はこちら側とのこと。
実は駅やバス停へのアクセスを考えると、普段使いは表通りに面したもう一方の玄関になりそうですが、メインがメインであるのには、理由があります。
それが、門扉をそっと開いてすこし階段を上がると出会う、この立派な玄関ドア。
木の味の出かたといい、床のタイルの色合いといい、やはり滅多に出会うことのない見事なしろもの。天井まで届く背の高いドアもスタイリッシュ。
しっかりした重みのある玄関ドアを開け、滑り込むように建物のなかへ。
玄関ホールはスッキリした印象。天井が吹き抜けになっていて、とても広々と感じます。
真っ白な、壁にさり気なく飾られた自転車のポスターもほど良く。
スモーキーな色みが、静かな空間によく似合います。
廊下の奥へと進むと、ふたつの玄関を廊下がつなぎ、両側に部屋が並ぶシンプルな構成。
中程に現れる、大きな木枠のガラス扉がリビングの入り口。
この建物に惚れ込んで取得を決意した事業者さんが特に気に入っている建具のひとつが、この美しいドアだそう。改装をするときにも、なんとか残せるように尽力したのだとか。
なめらかな曲線を描くドアハンドル。手に馴染む上質な触感を味わいながら、すこしだけ力を込めてみます。
そっとガラス扉を開けた先に広がるのは、あたたかみのある色合いのカジュアルなリビング。
まず目に入る壁一面に描かれたマップは、後ほどゆっくりと。
手前はソファ、奥にテーブルとチェア。重心の高さに変化がついています。
どちらかと言えば、手前が本を片手にゆったりとした夜の時間を、奥が爽やかな日差しを受けながらの朝の時間を過ごすのに向いていそうです。
ソファスペースの一角の壁は、なんとレンガ張り。
元々の意匠だったようで、そのまま活かすことを考えたのだそうです。うーん、暖炉が似合いそう。
スリーシーターのソファは、ゆったりとTVが見られます。
そして、やはり気になる迫力満点のマップ。
周辺一体が描かれた巨大なマップ。赤いところがシェアハウスの場所です。
細い道まで網羅した詳細な地図は、公園や図書館など、シンボリックな施設も忠実に再現したイラストが素敵。内装デザインを担当したデザイン事務所のスタッフさんが描いたのだそう。
マップは黒板仕上げで、直接の書き込みも、ショップカードなどをマグネットで貼り付けることもできます。
地域とのつながりも、今後ゆっくり考えていきたいテーマのひとつだとか。
壁の曲面が特徴的なダイニングは、ソファスペースよりさっぱりとしたテイスト。
あえてカーテンを設けず、外の緑が見えるように。
外からの視線のない位置だから、できることでもあります。
何気なくテーブルに手を触れると、木目の感触がしっかり。
共用部に置かれた家具の多くは「生きた木を伐らない家具」をテーマに活動する”gleam"の作品。ジャワ島やボルネオ島の古民家やカヌーから出た廃材で制作されています。同じかたちでも、ひとつひとつ表情が異なるのも味わい。
リビングのガラス窓からは、直接テラスに出ることもできます。
この日は残念ながら雨。でも、晴れた日はきっと心地良い場所になるはず。
丁寧に淹れたコーヒーを片手に新鮮な空気を吸い込む、すこしだけ早起きをした朝。きっと、贅沢なひとときです。
さて、続いてキッチンを見ていきます。
小洒落たイタリアンのお店にありそうな上部の黒板には、野菜の絵がずらり。もちろん入居者さんがなにか絵を描いてもいいですし、パーティーのときにはメニューボードになったりしても面白そうです。
やはりgleamの手掛けた、アイコン的なカウンターのパネル。
ソファスペースともダイニングとも雰囲気が違いますが、どこか漂うあたたかみは共通しているのかもしれません。
機能が集約された、使いやすそうなキッチンスペース。
食器棚や食品置き場などが、どれもすぐ手に届くところに配置されています。小さなことですが、毎日使うものの利便性は快適な暮らしに直結していると思います。
ふたつ並んだシンクは、洗いものが多いときに便利。
ちょっとしたホームパーティーの後も、片付けがはかどりそう。
洗いものをしているときの視界はこんな感じ。
キッチンに立つときは、目の前が開けていたほうが気持ち良く作業できますよね。
シンクの対面には、ひとり2箱が使えるボックスが並びます。
ひとつは食料用、ひとつは食器用といった具合に使い分けると良いのかもしれません。
あえて大型の冷蔵庫を2つではなく、小さめの冷蔵庫を3つ置いたのはユニークな選択。103号室と104号室には室内に専用の冷蔵庫が設置されていて、この2部屋以外の入居者さんがこちらを使う形になります。容量面では、特に不安は無いはず。
そうそう、キッチンの奥にはランドリースペースが隠れています。
海外では良く見かける気がしますが、日本では珍しい導線。慣れるまで、すこし時間がかかるかもしれませんね。ほかに2階の共用バルコニーにも洗濯機が設置されています。
一度廊下に出て、水まわりを見ていきます。
リビングの隣、白いドアの奥に洗面台とバスルームが集約されています。
白のタイルとお洒落な水栓の組み合わせがホテルライク。
このレバーをキュッとひねれば、毎朝の洗面も特別な時間になる…のかも。
日常的に使うシャンプーなどは各部屋ごとに分けられた収納棚に置いておけます。
街のドラッグストアでは見たことのない、こだわりのバスグッズがずらりと並びそうな予感。
ゆるめのイラストが描かれたドアの先が、バスルーム。
なんだか今にも飛び跳ねそうですね。
残念ながら(?)猫足ではないのですが、バスタブ付き。
ゆっくりとバスタイムを過ごしたいときにはお湯を張ってもOKです。
サッと済ませたいときには、隣のシャワールームへ。
ミラー付きのシンプルなタイプです。
白を基調としたトイレも、どこか異国情緒が漂います。
床に目を向けると、青いタイルをはがした後のような粗めの仕上げ。
聞けば元々この状態だったそうで、デザイナーさんも事業者さんもこの床が気に入り、そのままにすることにしたのだとか。きっと建築家の狙いだったはず…ということで。
専有部へ向かう前に、外に出て自慢の庭を見ていきます。
川の飛び石ならぬ飛びレンガを伝い、建物の裏側へ。
日本庭園のような風情を感じさせる、広々とした庭。
建物だけでなく、庭のデザインも同じ建築家によるものだそうです。
植栽は常緑樹が中心ですが、なかには桜の木も。
そろそろ満開になる頃でしょうか。
我が家でお花見ができる贅沢、この時期はひしひしと感じますね。
時には小鳥を見かけることも。
庭の端に植えられたみかんの木は、キチンと実がなるのだそうです。冬に試食したところ、なかなかの味だったとか。来年も、小鳥につまみ食いされる前に収穫しなければいけませんね。
それでは、ようやく気になる専有部を見ていきます。
まずは和のテイストが絶妙な103号室。
室内ながら、廊下があるような構成がとてもユニーク。生活スペースが自然とゾーニングされ、不思議な感覚に陥ります。
格子の引き戸にはあえて障子紙は貼らず、緩やかに空間を仕切るパーテーションのような役割に。外からの光もたくさん取り込むことができます。
収納は押入れ、クローゼット、本棚と種類豊富に備わっています。
部屋の雰囲気を考えると、あまり物を見せずに暮らすスタイルが合いそう。引っ越しを機に、思い切って物を減らしてみるのもひとつの手です。
カーペットの敷かれた縁側からは、庭を眺めることができます。
以前この建物の購入を検討していた作家さんは「インスピレーションが湧く」と言って、この眺めをいたく気に入っていたとか。
廊下には大きな黒板塗装のパネルがあります。
この空間に、このサイズの黒板塗装とはまた、挑戦的な配置です。
「何か描いたり飾ったりしても良いし、洋服を掛けたりしても」とは事業者さんの言葉ですが、この部屋に住むなら、これを受けて立てる人でないと、ということかもしれません。
続いて隣の104号室。
以前は103号室とひと続きの大きな和室だったのだそうです。ふたつに分けてもそれぞれ充分なスペースが確保されています。
縁側の奥には水道があります。
そう。元はお茶室として使っていた場所なのだとか。撤去してしまう意見も出たそうですが、せっかくなのでそのままに。
洗面台としての使い勝手はなんとも言えませんが、ちょっと手を洗ったりするのには充分だと思います。室内で植物をたくさん育てたい方は重宝しそう。
すぐ隣の窓に目をやると、格子越しに桜の木が(!)。
これぞ設計の妙。わざわざ正座をしないと見えない高さ、というのも粋です。
もちろん、素敵な洋風の専有部も。
リビングの隣は106号室。
テラスにつながる大きな掃出窓はもちろんのこと、なによりもこの天井の高さがこの部屋一番のウリ。
ほぼ2階分の高さに加え、天井はトップライト。さらに高さを感じさせます。
部屋の形状はシンプルで使いやすそうです。
目に留まるのは暖炉の跡のようなレンガのカウンター。
今は、暖炉の代わりに暖房器具が鎮座しています。
賑やかな物件になるとは思いませんが、部屋の位置はリビングのとなり。多少、音には強いタイプの人が良いかもしれません。気になる方は現地でしっかりと確認を。
続いて玄関に戻り、2階へ。
階段はカーペット張りで、足音をスッと吸収します。足を乗せる踏み板の感触もしっかり。
2階は4つの専有部に、洗面、トイレ、建物をぐるりと囲むように配置された広い広いベランダという構成。
さっそく、まずはベランダに出てみます。
ベランダは廊下からも、専有部からも直接出られるようになっています。コチラは物干しのできるスペース。
屋外に洗濯機があると、その場で直接干すことができるメリットも。重い洗濯物をカゴに入れて階段を上り降り…なんて手間が省けます。
物干し台は、まるで建物から生えているように固定されています。まるで木のようなユニークなデザイン。嵐があったとしても、飛ばされる心配はありませんね。
物干しスペースの先にもベランダは続きます。
晴れた日にはガーデンチェアを出して、のんびりするのも良さそう。
ちなみに、事業者さんのおすすめは朝。とても静かで、小鳥の声を聞きながら緑を眺めていると心が落ち着くのだそうです。
広いスペースでは、大きな布製のプランターで家庭菜園を行う予定とか。
花や緑でいっぱいにするのも良いですし、バジルやトマトなど食べられる野菜を育てるのも楽しいと思います。日当たりも抜群ですし、成長はあっという間かもしれませんね。
では、バラエティ豊かな専有部を見ていきます。
まずは201号室。
ニューヨーク・ブルックリンのアパルトマンを彷彿とさせる、ちょっと粗めのメンズライクな仕上がり。
空間を引き締めるのはブラックの床。無垢材のフローリングに艶のあるブラックの塗装が施されています。近づいて見ると、しっかりとした木目が。
天井も塗装だけのクールな仕上げ。
無骨なレールライトも裸電球も、すんなりと馴染むテイストです。
天井近くには謎の窓が。
空間のアクセントとして残したものの、特に実用性はないため普段は締め切っているそう。
203号室のドアを開けると、視界に真っ白な空間が広がります。
メンズライクな201号室に対し、少しやわらかい女性的な雰囲気。実際に内覧会では、この部屋が女性人気No.1だったとか。
斜めの天井は空間をグッと広く感じさせますし、天井高もかなりのもの。
避暑地のホテルのような爽やかさで、毎朝をスッキリした気持ちで迎えることができそうです。
女性に人気が高いもうひとつの理由が、このつまみを引くと現れます。
扉がパタンと折れ、現れたのはベッドよりも広い大きな収納スペース。
これだけの容量があれば、なかなか頼もしいもの。靴箱に入りきらなかった靴も、たっぷりと収納できます。どうしても服が多くなる女性にはピッタリ。
ベッド際の窓を開けると、すぐ外にグリーンが。
プランターではなく直接植えることができる小さなベランダのような設備で、入居者さんが自由に植物を育てることができるのだそう。毎朝の日課がグリーンの水やりなんて、爽やかです。
最後は104号室。
元々の板張りをそのまま活かした山小屋風の専有部です。
203号室とはテイストが違いますが、これはこれで都会であることを忘れさせるよう。
休みの日には部屋にこもって、何時間でも本を読んでいたい。というような、プライベートな時間を長く取りたい方に向いているのかもしれません。
家庭菜園のスペースに一番近い部屋でもあります。しっかり手入れをしたい方にはとても便利な位置かと。
建物の裏手には駐輪場と駐車場が。
車通勤の方には嬉しい設備。月額2万円がかかりますが、周辺の相場よりはかなりお得な設定です。
駅からは少し距離がありますし、自転車の需要もありそう。ちなみに最寄りの都立大学駅にある区営の登録制駐輪場は年間3千円(!)。屋外ですし駐輪ラックもありませんが、登録しておいても損はないかと。
渋谷までは直通10分、新宿三丁目までは直通17分、霞ヶ関までは中目黒で乗り換えて20分と、電車に乗ってしまえばアクセスも良好。
その他にバスも充実していて、最寄りのバス停には渋谷、恵比寿、用賀、多摩川への路線が走っています。
シェアハウスのすぐ近くは駒沢通り。
スーパーやコンビニなどの他、ベーカリーやカフェもますます増えています。
徒歩2分の「BREAD PLANT OZ」は、バゲットの美味しさが評判のベーカリー。8:00の開店にあわせて、朝一番に焼きたてを買いに行くこともできる距離が嬉しいですね。
焼きたてパンを手に入れたら、そのまま駒沢オリンピック公園へ足を伸ばしてみるのもオススメ。
のんびり散歩をするのも良いですし、ジョギングコースを走るのも気持ちがいい季節になってきました。
緑に囲まれると、すっと心が洗われるような気持ちになるのが不思議です。ちょっとした気分転換にはもってこい。
都立大学方面は目黒区最大面積を誇る八雲中央図書館や、大小2つのホールを持つめぐろパーシモンホールなど、区の施設が整っています。
病院も多く、いざというときにも安心です。
隣の学芸大学駅は、都立大学駅より夜遅くまで営業しているお店が多いのが特徴のひとつ。
チェーン店だけでなく、小さなバーや深夜営業のカフェもたくさんあります。夜遅くなった時には学芸大学で一杯飲んでから帰れば、気持ちよく眠りに落ちることができそうです。
運営・管理を行うのは「ハイブリッド・リビング株式会社」さんです。
シェアハウス運営は初めてですが、実は不動産に関してはプロ中のプロ。加えて、スポーツジムの運営に長く携わってきたというバックグラウンドもユニークです。
身体に良い、心に良い、コミュニティに良い、地球に良い。4つの「良い」を事業のテーマとして掲げています。
今回の物件名である「SUSTIA」は、サステナブル(SUSTAINABLE)とユートピア(UTOPIA)を掛けあわせた造語。ここで暮らす人が理想的な暮らしを持続可能なかたちで送ってほしいと、「サステナブル・ライフスタイル」の実現を願って付けた名前なのだそうです。
gleamの家具を選んだのも、4つの事業テーマと「サステナブル・ライフスタイル」というコンセプトから。
なにより、事業者さん自身がこの家をとても気に入っているのが、印象的。
新しいとは言えない建物をゼロに近い状態から作り変えることも、もちろんできたはず。それをせずに、なるべく元の状態を活かして雰囲気を残し、デザイナーさんと丁寧に空間づくりをしてきたのだなと、話の節々からひしひしと伝わってきました。
テーブルの上にバゲットとコーヒーカップを並べ、たたんだ雑誌に目を通す。そんな時間の過ごしかたが頭に浮かんでしまった方、お問合せはコチラからどうぞ。
愛される建物は、人の生活を豊かにしてくれるもの。
この家が、ゆっくりと大切に寄り添ってくれる人に出会えますように。
(テルヤ)
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