シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

※2023年4月より、物件名が「ソーシャルコート 宮崎台」、運営事業者が「株式会社JR東日本ソーシャルデザイン」さんへと掲載変更されています。

なりたい自分へ、運んでくれる家。


住まいは、暮らすためだけのものにあらず。

ここ数年、特に大型のシェアハウスでは、特別な趣味を楽しんだり、スキルアップに向けた設備が用意されることも珍しくありません。ひつじ不動産の代表は「住まいは快適に過ごせることが第一」と頑固親父のように曲がりませんが、ま、個人的には色々ユニークな可能性を追求しても良いと思います。

最近ではシアタールームやフィットネスルームは言うに及ばず、音楽スタジオなどの趣味に特化したスペースが設けられる場合も増えていきました。贅沢な環境をあたり前と思ってはいけないと自分を戒めつつも、ユニークな設備に目を奪われる部分も否定できません。

こうした設備は、スケールメリットを活かせる大きな家ならではの強みであることは間違いありません。

とはいえ、住まい手がそうした設備を十分に使いこなすには、まだまだ改善の余地がありそうな場合も。本格的なトレーニング器具の正しい使い方が分からなかったり、周囲の本格派入居者とレベルの差を感じて足が遠のいたり。

しかし、日進月歩で深化するシェアハウスの世界では、そんな課題もまた次々に工夫され改善されていくのです。

Share Residence 宮崎台」では、こうした特殊な共用設備の使いこなしに関する、ひとつの解法が試みられます。充実した設備に加え、トレーナーやプロフェッショナルに直接学ぶためのインフラが提供されます。

取り組む重点科目は「英会話」「音楽」「体重管理」の3点。

専属の講師やインストラクターによって、様々なプログラムが提供されるそうな。その道のプロに教わることで、新しい手応えを得られるかもしれません。

ユニークなポテンシャルを秘めた「先生」付きのシェアハウス。

さて、どんな具合でしょうか?


家へと向かう途中の通りは、この界隈で割と有名な桜スポット。

ちょうどこの時期、ゆるやかな坂道は一本の長い桜並木へと姿を変えます。立ち止まって、カメラを構えている地元の方もちらほら。

並木道を歩くこと数分、通り沿いに今回のお目当ての建物が佇んでいます。

立派な建物なのですが、個人的にはどこか昭和のロボットを思わせる愛くるしい佇まいに思えました。

正面玄関は、2本の柱の奥に。

それではさっそく、内部へ足を進めます。


玄関は、タイルのパターンを巧みに使い分けた上品な空間。

ブラケットの明かりが優しく灯り、柔らかな質感のカーペットは踏み心地も良さそう。ドアの右手にはシューズルームが設けられています。

左手の集合ポストは取り出し口。配達員は別途、入口を設けた裏手から入って投函する形です。

靴箱は、部屋ごとに扉1枚分が使えます。

内部は3段構成で、板をはずして背の高いブーツも置くこともできます。普段よく履くシューズを置くのがベーシックになりそう。とはいえ、自室にも収納が設けられていて困ることは無いかと。

玄関から見た内部の廊下がこちら。

メインの共用部でもあるラウンジは、廊下の突き当りに。

手前の引き戸は、わりと珍しいゲストルーム。隣がセカンド・ラウンジで、右手奥のドアが音楽スタジオです。


なんだか格調高げな意匠が施された取っ手をにぎり、いざラウンジへ。

ラウンジはイギリス人スタッフが監修したという、本場仕込みのブリティッシュバー空間。

いわく、目指したのは「重めのお洒落」。シックでムーディーな雰囲気を狙ったそう。古材やアンティーク調のインテリアが巧みに配置されています。

左手のカウンターを照らす3連のペンダント・ライトは、スタッフ自身ががエイジング加工を施したそう。手が込んでます。でも、空間にすっかり馴染んでいるフローリングは元々あったものだとか(!)

好みが分かれそうなところですが、ソファが用意されていないことで逆に生まれる、セミ・パブリックなほどよい緊張感も面白いものです。

窓辺の席は、日当たりも良し。

日中は陽が燦々と差し込み、気分はまるでオープンテラスに座っているよう。

オープン時だけの期間限定ですが、なんと朝食に焼きたてのパンを食べられる「モーニングブレッド」なるサービスも。

これは嬉しいですね。

おいしいパンと淹れたてのコーヒー。朝のひとときを充実させるには、これだけで十分かもしれません。

テーブルや椅子は手軽に移動ができます。

そのときどきのシーンや人数に合わせた使い方もでき、自由度が高いラウンジとも言えます。日が沈んでよりシックなムードになれば、まさにブリティッシュバーのような異国情緒がぐんと増すはず。

カウンターには、コンパクトなシンクが。実際のバーカウンターに近い環境と言えそうです。シェイカーや数種類のリキュール、自家製ロックアイスを入れてオリジナルのカクテルが楽しめます。

考えてみれば、運営事業者の社長さんは脱サラして本物のバーのマスターになってしまった人でもあります。お酒の味を覚えるには、なかなか良い環境になるかもしれません。

ちらりと棚の上に見えるお酒は、そのバーに入荷した中からセレクトされた逸品達。懇親会やパーティーの席で栓を開ける予定で、無くなり次第終了だそうです。あとは自分たちで仕入れる方向でしょうか。

そして、お酒がつくれるようになっても、このレジスターを使うのは難しそうです。

続いて、隣のキッチンへ。


キッチンは業務用の設備が並ぶ、ヘビーデューティーな空間。

バーの裏側の厨房を見ているような気分ですが、それだけに頻繁に自炊するなら使い勝手は良さそう。

強力なガスコンロは全部で4口。

おおぶりの中華鍋をしゃかしゃかと振れるほどの余裕があります。

本格的なオーブンも、料理好きにとってうれしいポイント。

庫内は広く、北京ダックやタンドリーチキン、ローストビーフなど、肉の塊をまるごと収めて調理することができそうです。

IHコンロも用意され、簡単な調理ならこちらで十分。

後片付けは、ぐっと楽になります。

シンクも、「キッチン」より「厨房」という呼び名がよく似合います。

左側の小さい部分は、浸け置き洗いに便利そうです。

ラウンジとの間に設けられた棚には、食器やキッチン家電が置かれています。

ちなみに、左手奥の半透明のドアの先はランドリールームです。

キッチン家電はこんな具合。

自動販売機も用意されています。右手の部屋はストッカールーム。

エクササイズで汗を流して喉が渇いたときやパーティーで飲み物がなくなったときなど、役立つシーンも多いはず。

ストッカーは部屋ごとにスペースが分けられています。

調味料はもちろん、パスタや乾物といった食材の保管にも便利。


ランドリールームはキッチンのとなり。

僕なら週末午前の定番ルーチンは、こんな感じでしょうか。

洗濯機に洗い物を投入したら、そのままキッチンで朝ごはんを用意。朝食を終える頃には洗濯もひと通り終了し、部屋に持ち帰ってベランダで干す。まとめて済ませるには良い配置かもしれません。

洗濯機は4台。4Fにも、他に3台設置されています。

乾燥機はコイン式で、2台置かれています。

まずまずの設置数ではあるものの、洗濯や乾燥が終わり次第、なるべく早めに取り出すマナーは徹底したいところ。


廊下の一角に、もうひとつラウンジスペースがあります。

3〜5人ぐらいの規模感で会話やコミュニケーションが楽めるよう、半個室的に仕上げたとか。

ここで冒頭で書いた「先生付き」についてすこし解説を。

用意されるプログラムとして、まず英会話レッスンがあります。週に1度開催され、レベルを問わずだれでも無料で参加できるプログラムとか。マンツーマンのかしこまった英会話ではなく、アクティビティを楽しみながら英語を体で体験するカジュアルな内容です。

スポーツをTV観戦したり、キッチンでランチを作ったり、もしかしたらカウンターでお酒を楽しみながら、なんてユニークなシチュエーションもあるかもしれません。お酒が入れば積極的になれる人もいるでしょうし、言葉はとにかく「習うより慣れろ」ですから良いかもしれません。

カラフルなスツールが置かれたコンパクトな空間は、ライブラリー&フィットネスルームも兼ねています。要するに多目的なフリースペース、といったところでしょうか。

本棚にはさまざまなジャンルの書籍が並びます。

入居者さんのチョイスで本を並べることもできるそうです。

ダンベルやバランスボール、スタンドミラーなどは、エクササイズをするときに。

本格的に汗を流すというよりは、お喋りをしながら、なんとなくボールに乗っていたりという感じでしょうか


コンクリートの壁に囲まれた音楽スタジオには、さまざまなアイテムがそろっています。

やはり目を引くのは、どっしりと鎮座する電子ドラムのセット。

大型のシェアハウスで防音設備が整ったスペースをたまに見かけることがありますが、ドラムセットまで備わっているのはまだまだ珍しいことかと。

さらには月に2回、プロのドラム講師を招いたドラムレッスンが予定されているのもポイント。講師は専門の音楽教室でもレッスン経験のある方だとか。

最終的にはちょっとしたパーティーなどの席でミニライブすることを目標に掲げるのも一興。自宅に使い勝手の良いスタジオ設備があることで、音楽を通じたコミュニケーションの幅が広がるはず。


シェアハウスではあまり見ない「ゲストルーム」が設けられているのもユニーク。

格子戸を引くと、内部には旅館の一室のような畳敷きの空間が広がります。

およそ10帖。立派な広さです。

家族や友だちが来たときには、こちらを使うと良いでしょう。

寝具は特に用意はされてはいないですが、別途料金を支払えば宿泊も可。

朝方のラウンジで見ず知らずの人がソファで寝ていた、なんて思いをしなくて良いのはいいですね。


それでは、水まわりの設備を見て行きたいと思います。

浴室は1Fに集約されています。

白を基調とした清潔感ある空間。左手のドアが女性専用のパウダールーム、右手の奥が浴室です。

パウダールームは、ポップな色合いをアクセントに取り入れたフェミニンな雰囲気。

幅広の大きな鏡が、入浴後のスキンケアやお手入れに一役買いそうです。

共用の洗面台は、入り口近くに設置されています。


ずらりと並ぶシャワールーム。

奥の2室は女性専用です。バスタブ付きの部屋も、1室。

脱衣室はまずまず使い勝手の良さそうな広さで、シャワールームはプレーンなサイズです。

バスタブ付きの浴室もプレーン。

気が向いた日は、ゆったりバスタイムを過ごしてみては。


トイレには手洗い場が設けられています。

もちろん、ウォシュレット付きです。


続いては1Fの専有部へ。

102号室だけは1LDKの間取りです。

専用のキッチン・トイレ・バスルームが備わっています。シンクとIHコンロは1台ずつ。2名での入居も可能です。

基本的には、専有部だけで生活が完結できる暮らし。

約30平米の広さですが、賃料もそれほど高くなく、なかなかの好条件。

すっきりとした間取りは、家具のレイアウトもしやすそう。

収納量もまずまず。

衣類をかけるところがありませんが、広さがあるのでどうとでもなるはず。

洗面台の隣には、洗濯機を置くためのスペースも。

物干し用のスペースは無いため、自分で用意する洗濯機は乾燥機能付きだと便利そうです。

そして、バス・トイレ別。

ウォシュレット付きの、オーソドックスなデザインです。


フロアの移動は、階段を使用します。

部屋の配置や水まわりの設備は、どのフロアもレイアウトは同じ。

ラウンジや廊下を含め建物のいたるところに設置されたスピーカーからは、一定の時間帯にインストゥルメンタルの音楽が流れています。

規模感のある建物では、物静かな共用部に寂しさを感じるシーンもあるような。

さりげなく音楽に囲まれている環境を、心地良く感じられることもあるかもしれませんね。


トイレと洗面台はセット。

掃き出し窓の右脇には男性用の小便器が設けられています。

洗面台は、お湯も出ます。

ひんやり冷たい冬の季節もひと安心。

ウォシュレット付きのトイレは、レトロな風合いを醸すつくり。

トイレの個室内に照明のスイッチがあるため、用を足したら電気を消し、日ごろから節電を心がけることもひとつのマナー。

小便器はこんな感じ。


2Fの専有部は208号室から。

ルームサインは、以前から設置されていたものだとか。

専有部に足を踏み入れると、すぐ手前に設けられた大容量の収納群が目に留まります。

間取りはシンプルで、暮らしやすそうです。

基本的に全室、おなじ間取りです。

収納があって、ベランダがあって、日当たりが良くて、ほどよく広い。

異なるのは、アクセントクロスのパターンぐらいです。

各部屋はミニ冷蔵庫付き。頻繁に料理をする人であれば少々タイトなサイズかもしれませんが、ま、最初から備わっているだけでもプラスということで。冷蔵庫は割と高価な設備ですから。

クローゼットの収納ボリュームはなかなか。

持ち物が多い人には、安心材料になりそうです。

ベランダでは物干しができます。

あたたかい季節には、気持ちのよい夜風にあたることもできそうです。都心のど真ん中と比べると、空気の美味しさもまずまず。

ふと視線を上げると、建物のすぐとなりに電車が通っています。

建物と正面ではなく側面で接しているためか、それほど騒音は感じませんでした。とはいえ、気になる方は現地でよく確認を。


211号室は、なかなか迫力あるアクセントクロスが持ち味。

個性的な壁紙ですが、アート作品を額縁に入れて飾ると綺麗かなと思いました。

収納は3つのタイプが組み合わさった感じ。

目的や合わせて自由に使い方を選べます。


301号室は木調のフローリングと、白のシンプルな空間のバランスがとても良し。

壁の一面にはピクチャーレールが設置されています。

ともすると忘れられた設備になりがちですが、試しにポストカードのひとつでも飾ってみれば、たしかに部屋の雰囲気は一変するもの。

せっかくですし、使いこなしたいですね。


ウッディなクロスの、315号室。

スペックは同じでも、クロスが変わると部屋の雰囲気もやはり変わります。内覧時には、部屋を選ぶ楽しみがありそうです。


4Fの廊下の突き当りに設けられているのは、フィットネスエリア。

陽がさし込む丸みを帯びた空間に、ルームランナーとエアロバイクが置かれています。

廊下の一角という、ある意味で開放的な配置。人の目も感じて、ほどよく緊張感があります。本気で体重管理をしたい方には、専属のトレーナーが3ヶ月間サポートしてくれるそうです。

定員は8名。1ヶ月5,000円で週1回、トレーニングの指導を受けることができます。食事管理まで対応し、目標達成まで万全の体制でサポートしてくれるのだとか。インストラクターというより、パーソナルトレーナーですね。

ジムでも時間を決めてトレーナーを付けると持続効果は抜群ですから、効果は期待して良いのでは。

定員数は決まっていますが、3ヶ月ごとにで定期的に募集をかけるとのこと。機会があれば、仲間を募って参加してみはいかがでしょうか。

フィットネスエリアからの眺望はなかなか良い具合。気持ちよく走れそうです。


4Fには洗濯機が3台設置されています。

3、4Fの入居者は自然とこちらを使用する機会が多くなりそうですね。左手のドアはトイレです。


洗面台に併設されているのは、ミニキッチン。

シンクとIHコンロのセットが1組。炊飯器や電子レンジのほか、食器もひと通りそろっています。

ワンルームによく見かけるような、簡易的な設備です。手早く準備を済ませたい忙しい朝の時間帯には、1Fに降りる必要も無く便利かもしれません。


4Fの廊下からは、屋上に出ることができます。

ドアを開けた先で迎えてくれるのは、デッキチェアが置かれた南国風のテラス。

日差しを遮るタープの存在は大きいですね。

金曜の夜にはビールを片手に夜風に当たったり(夜は騒いではいけませんよ…)、休日の午後にはお茶会を楽しんだり。

一風変わったセカンドリビングとしての可能性も秘めています。

反対側に設けられているのは、ゴルフレンジ。

上手い下手はともかく、天気の良い日に思い切りクラブを振るだけでも気分がスカッとしそうです。

こちらは屋上から見える景色。

線路の向こうは宅地になる予定だそうですが、まだまだ見通しは先とのこと。抜けのある景色という点では、当分は期待して良さそうです。


最寄り駅は、東急田園都市線宮崎台駅

渋谷駅まで直通でおよそ25分ほど。朝はもう少し掛かるかもしれません。東急大井町線JR南武線が通る溝の口駅までは電車で約4分の距離となり、そこから自由が丘駅までは約11分でアクセスできます。

神奈川県ではありますが、むしろ東京都心へのアクセスが良いエリアです。

家族世帯が多いエリアらしく、大型スーパー、ドラッグストアなどは駅前にしっかり。日常的な買い物には充分です。

駅前は街路樹が並ぶキレイな街並み。緩やかな坂道が多いのも特徴。

歩道が広く、歩いていると気持ちの良い町です。


運営管理は「株式会社シェア・デザイン」さん。

新しいシェアハウスをつくるたびに、常に新しいチャレンジに取り組むユニークな姿勢が持ち味です。今回は、さまざまな設備を最大限に活用するためのサービスに注力しているのが特徴でしょうか。

初の試みということで、まずはやってみながら徐々に体制を整えていく姿勢だそうです。現段階の3科目以外にも今後、新しい「先生」が赴任してくる可能性もあるとか。フットワークの良い事業者さんですから、希望を伝えてみるのも良いかもしれません。

のどかな環境で、アクティブな暮らしを体験してみたい方はコチラからお問合せを。


「先生」、なんとも懐かしい響きです。

青春時代を思い出しながら、素直な気持ちで汗を流してみるのも。

(ソン)

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