シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
自分だけの心地よい時間。
実際にあまり見かけることはないですが、大きな絵が飾られた家が好きです。
住まいとアートは、いうなれば日常と非日常の象徴。どこか相反する性質を持っていながら、世界中で愛され続けるベストカップルです。
海外のインテリアブックでは、壁いっぱいに飾られた絵画やオブジェをよく目にします。沢山のアートに囲まれた部屋にただよう、圧倒的な存在感。無造作に置かれた作品がその持ち主の考え方や人柄を垣間見せ、ときには空気や湿度まで伝わってくる気がすることも。
「好き」という意思表示が空間いっぱいに広がると、心地のよい統一感が生まれます。意外なもの同士をつなぐ共通点は、まさに持ち主の「好き」という感性。
国内ではアート作品を購入して部屋に飾る文化は、あまり浸透しているとは言えない気がします。でも、昨今のシェアハウス事情を見ていると、それに代わるものとして家具がめきめき頭角をあらわしている気がするのです。
「クランテラス 溝の口」は、白を基調としたラウンジに個性のある家具がずらりと並ぶ、どこか美術館を思わせるシェアハウス。
デザイナーさんが一目惚れした、とあるテーブルをもとに世界観をふくらませて完成した特異な空間。アンティーク、モダン、インダストリアルなど様々な要素が絶妙なバランスで配置され、独特の統一感があります。
「家具が、まるでアートピースのように気持ちを惹き付ける存在になれば」と嬉々と話すデザイナーさん。セレクトした家具は、ひとつひとつが自慢の一品とのこと。
静かに椅子に座る。料理をテーブルに並べる。そんな日常のシーンをすこしだけ背伸びさせてくれる、不思議な非日常感が心地よく感じられます。
シアターを兼ねた防音室やクワイエットルームといった空間のバリエーションは、ライフスタイルの幅を広げてくれそう。
濃縮された空間には、その完成度とは裏腹に、気ままに過ごせるマイペースな時間が流れています。
仕事にもプライベートにもあまり振りまわされ過ぎずに、自分の時間を大切にする人によく似合いそうなビターな感触。マイスタイルを楽しむ人の、贅沢な住宅です。
JRと東急の路線が交わる溝の口駅の周辺は、大掛かりな交差点や四方八方に伸びた歩道橋、商業施設などで混み合っています。
そんな歩道橋の下をくぐり高架下を通り抜け、ほっとひと息。人や車の交通量は多いものの、下町感のある通りへつながります。
茶葉屋や寝具店の前を通り過ぎたころから徐々に緑が見えはじめ、駅から8分も歩けば街はすっかり落ち着きを見せます。
だんだん静かになってきたな、と感じるころに細い通り沿いに現れる建物が「クランテラス 溝の口」です。
部屋数は全45室。企業の社員寮だったこの手の建物にしては、抑え気味な規模感という印象。入居者さん全員の顔を(なんとか)覚えられ、なおかつ適度に顔ぶれの変化も楽しめる、ほどよい部類に入るサイズだと個人的には思います。
エントランスの脇にはポストが並びます。
部屋によってポストのサイズに差がありますが、さほど使い勝手は変わらなさそう。数に余裕があるため、レターパックや小ぶりな宅配物も宅配ボックスを利用すると良さそうです。
エントランスの鍵はナンバー式。タッチすると、毎回ランダムな位置に数字が表示されます。
ピピッと解錠を済ませ少し重たいガラスドアを引くと、目の前にウォールグリーンがお出迎え。
クランテラスの「CRANN」は、木という意味。グリーンの配置はやっぱり欠かせなかったそう。
クランテラス久が原にも大きなウォールグリーンがありました。が、今回は主役ではなく空間を引き立てるための脇役といった印象。ちなみに、手に取ってみないと分からないほどのリアルな造花で枯れる心配は無用です。
無骨な仕上げがギャラリーのようにも見えるエントランス。
間接照明で浮かび上がる棚はルームシューズ用。
スタイリッシュな靴箱というのも新鮮です。
ルームシューズ入れの対面には、靴箱があります。
この靴箱は女性専用。中板を外すことも可能で、ブーツなどの背の高い履物の収納も可能です。部屋番号は割り振られず、入居が決まった順にその都度割り当てる方式。
なお、別途男性専用の靴箱も用意されていますが、こちらは半分のサイズ。あまりハイブーツを履く機会もないはずですし、ここはレディーファーストの精神で。
女性用の靴箱の隣にある、ガラス扉の先がラウンジです。
木目調のシートが張られた壁には、ワイヤーが交差するように張られています。
実はここ、ワイヤーに入居者さんのスナップショットを飾る自己紹介スペース。
経験則では、こういったスナップショットに書き込んだニックネームは割ときちんと定着するもの。思いつきで書き込まず、2年後に呼ばれても恥ずかしくない呼び名をよく考えたいものです(苦い記憶が…)。
ラウンジは、白ベースのモダンな雰囲気。
窓からさし込む太陽の光が部屋全体に反射して、とても明るく軽やかな室内。
躯体の素地を活かした天井や無骨なデザインの照明など、見どころは満載です。
なかでも目に付くのは、空間の中央に鎮座するガラス天板のセンターテーブル。
SL列車の車輪機構を彷彿させるアイアン鋳物の脚に、厚み、大きさともに別注サイズの大きなガラス天板。ずっしりと圧倒的な存在感を誇るこのテーブルは重さも相当だったようで、男性5人がかりで搬入したとか。
いい具合に味を出しているレザーのチェアも、このテーブルの前ではすっかり脇役に。これだけ主張する家具には、なかなか巡り会えるものではありません。
ラウンジの奥には70型の大画面テレビが控えています。
ぼんやりと浮かび上がる間接照明と凹凸のある壁は、ギャラリー…いや画廊より、むしろ美術館を思わせる仕上がり。まわりが真っ白で無骨なテイストだけに、この空間の贅沢な仕上げがよく映えます。
夕食の後の晩酌タイムも、缶ビールからワインに変わりそう。ちょっと気取ってみるくらいが、ぴたりとハマると思います。
テレビを背にして振り返るとこんな感じ。一番奥にはキッチンがあります。
センターテーブルの脇には壁掛けタイプのシェルフが設置されています。
この空間のデザインソースとなった本も、並んでいるとかいないとか。こっそり差し込まれた“散歩の達人”は、溝の口特集号。奥の深い街だけに、心強い助っ人になってくれそうです。
白を基調とした空間に、ステンレスのキッチンがよく似合います。
手前に置かれたダイニングテーブルとステンレス製のキッチンのメタリックな質感のバランスも良い感じ。
よく見ると、キッチン側のランプシェードだけ白く塗装されていたり、壁がタイル仕上げだったりと、細部まで計算された丁寧な仕上げ。
キッチンスペースにはシンク、作業スペース、ガスコンロが4セット。1セット分のキッチンはワンステップで移動し調理できる勝手の良いサイズ感です。
キッチンに立っている時は、お互いに顔が見えるように設計されています。
シェアハウスでは「みんなで一緒に夕飯を作ろう」なんて機会は、実は稀なケース。大体が、各々の食事を自分で準備します。自分のペースで料理をしていても自然と一体感が生まれる配置は、個人的には太鼓判を押したいところ。
ちなみに、キッチン家電や食器はひと通りのモノが揃えられています。ジューサーにコーヒーメーカーもあり。引越し翌日から素敵な朝を迎えられそう。
すぐとなりの壁には、部屋ごとに用意された食材ボックスがずらり。
透けないタイプのボックスのチョイスもグッド。気ままに食材を放り込んでも、空間のムードが崩れることはなさそうです。
ラウンジの前の廊下にも、テーブルとチェアが並びます。
ラウンジと隔てられている、という感覚までは生まれない不思議な距離感。すこし距離をとって静かに食事したいときや、すこし人の視線のある場所で作業をしたいとき(1人で作業すると怠けてしまうんですよね)には活躍するかもしれません。
かえって少し落ち着かない気もしなくもないですが、ま、ここは住みながら使いこなして頂ければ。
ラウンジの入口の脇には、ダークグレーの防音扉があります。
扉の向こうは、予想通り防音室。
サウンドシステムも完備しているとのこと。
スクリーンを下ろせば迫力のあるシアタータイムを楽しめますし、チェアを端に寄せれば大音量でダンスの練習をすることも可能です。
事業者さん曰く、「住人さんに体を鍛えている人がいると、筋トレブームが到来する」とか。同シリーズの久が原では、ランニングにウェイトトレーニングと活動が盛んだったようです。
溝の口で、フィットネスブーム再来かも。あると思います。
エントランス脇のドアの先は、クワイエットルームです。
週末の夜、「週明けの会議で必要な資料を作らないと」と慌てた経験が誰しも1度はあるはず。
自室で作業が捗らないとき、大型のシェアハウス特有の大きなラウンジをカフェ気分で使うと、思いのほか捗ることがあります。でも、近くで誰かがテレビをつけた途端、すっかり負け試合に転びやすいのが悩ましいところ。まわりが寝静まるまで、結局テレビを見通してしまったり。
なんて事例を鑑みると、クワイエットルームは嬉しい存在です。
「静かにしましょう」というルールの基だと、大抵の人は個々の作業に取り組むもの。資料作成にも、画像や映像の細かな編集作業にも、気兼ねなく神経を研ぎすますことができます。
デスクだけでなくソファが置かれているのもポイントです。
仕事はインプットとアウトプットが伴うもの。参考資料を読み込むときは、背筋をのばして律儀に向き合うより、ソファに身を預けてリラックスしたほうがスムーズにインプットされるような気がします。
リフレッシュがてらに席を移動してもよし。空間自体に広がりがあり、圧迫感もありません。本棚には読み終わった参考書や、オススメの本などを並べたりしてもいいかもしれませんね。
使い勝手のよい作業空間の存在は、プライベートの時間をいかに満喫するかにも大きく影響すると思うのです。
では、水まわり設備を見てみます。
こちらは女性専用の水まわり設備。
シャワールームが3室、バスルームが1室。お風呂上がりにゆったりとくつろげる、パウダールームも設けられています。
大きな鏡の前に置かれたチェアはラタン製。お風呂上がりでもさっぱりと快適に座っていられます。
バスルームは大きな浴槽のファミリーサイズを採用。
なんとミスト機能に加えて、テレビも設置済み。ドラマを見ながら気ままなバスタイムを過ごすこともできます。
でも、ドラマの展開に夢中になりすぎて極端な長湯にならないように要注意。そのせいか、バスルームの利用時には専用の予約シートに記入が必要とのことです。
一方でシャワールームは予約いらず。自由に使えます。
脱衣室もゆったり設計。衣服の置き場もちゃんと設けられています。
バスルームですが、男性諸君は次回に期待…とは、今回は言いません。
そう、脚を伸ばしてリラックスできる男性用のバスルームが設けられていますからね!
女性用のバスルームと比べるとテレビやミストの機能こそ省かれていますが、広さ、グレードともに満足できる品質ではないでしょうか。
「ミストがなきゃ嫌だ!」という男性の方は少ないはず。少ないですよね。
シャワールームは女性用と同じスペック。脱衣室もしっかり設けられています。
男性用のバスルームの近くには自動販売機が設置されています。風呂上がりに炭酸系のジュースでサッパリ、なんてシーンも生まれそう。ただし、自動販売機前は男女共用のスペース。タオル一丁なんてはだけた姿は御法度です。
1Fにあるトイレは、シックなテイストでまとまっています。
個室が3室、もちろんウォシュレット付き。男女兼用となります。
扉を開けると、電気が自動で点灯します。
シンプルな設計の喫煙ルームは、廊下の突き当たりに設けられています。
気のままにタバコを吸えるのは喫煙者にとっては嬉しいことかも。
では、他のフロアに移動します。
2Fより上のフロアには水まわり設備とプライベートルームが並びます。
2Fが女性専用フロア、3Fと4Fは男女共用のフロアです。
男女共用の3Fはこんな感じ。廊下の奥にはランドリーがあります。
ランドリー設備は3Fに集約。多くても週に数回程度ですが、2Fと4Fの部屋の人は上下階へ移動があることになります。3Fは、人がよく行き来する1Fに比べてプライベート感があり、どこか落ち着いた雰囲気があります。
6台ずつ設置された洗濯機・乾燥機は、すべてコイン式。
小銭を持参しなければいけない点がちょっと面倒ですが、故障時の復旧にはめっぽう強いのがメリット。また、乾燥機のパワフルさは家庭用の乾燥機とは比較になりません。ふわっふわに仕上がります。
ランドリーの脇には洗面スペースがずらりと並びます。
トイレはこんな感じ。3Fのみ男性専用のトイレが設けられています。 最近では男性でも座ってする人が増えているものの、どうしても違和感のある方もいると聞きます。そんな方は、3Fへどうぞ。
それでは、部屋を見ていきます。
こちらは301号室。廊下の突き当たりにある部屋です。
専有部の間取りは大まかに3通りあるそうですが、こちらは出窓があるタイプ。
クローゼットやデスクは備え付けです。チェアや冷蔵庫は、希望があれば撤去することも出来るとのこと。
デスクは使わない時は折り畳めますし、引き出しや机上のコンセントも使い勝手が良さそうです。
窓を開けるとこんな感じ。2面窓なので風も通ります。
こちらは302号室。301号室の隣の部屋です。
301号室を反転したような間取りですが、出窓の変わりに大きな片開き窓が設置されています。
ロックを外すとこの通り、ガバッと開きます。
窓の面積が大きく、陽の光をよく採り込んでくれます。
収納スペースはこんな感じ。全室、クローゼットとデスクは基本同じ仕様です。
こちらは303号室。
横に広がる間取りです。ドアを開けたときにベッドが丸見えにならず、他の間取りに比べてレイアウトのバリエーションがありそうです。
カーペットは部屋によって異なります。
紺とピンクの2色ですが、カーペットの変更はできないとのこと。気に入った部屋は早めに抑えておいたほうが良さそう。
ベッドの下には引き出しがあります。地味ですが、嬉しいポイントかと。
女性専用フロアはピンク色のドアのせいか、少し柔らかい雰囲気。
部屋は、3Fの間取りと変わりません。
こちらは201号室。
301号室とはカーペットの色が違うだけで、使い勝手はほぼ同じです。
最後に、こちらは103号室。
3室だけ、1Fにも部屋が設けられています。
他のフロアと違う点は、床がフローリングでクローゼットが移動できないこと。
クローゼットは天井近くまでスペースを活用できる分、むしろ勝手が良くなった印象です。カーペットの床に馴染めない…という方は1Fの部屋という選択肢もありかと。
ただし数が少ないため、早めの決断をおすすめします。
ガレージはポスト脇のドアの先にあります。
ガレージの利用には月額料金が発生します。とはいえ、自転車が500円/月、バイクが1000円/月ほど。ランチ1食分と考えると、大した出費ではないかも。
最寄り駅は「武蔵溝ノ口駅」です。
田園都市線&半蔵門線、大井町線、JR南武線の3線が利用でき、二子玉川や自由が丘などの人気のある街へのアクセスも便利。二子玉川へは自転車があれば充分に行き来できます。
半蔵門線直通の田園都市線を使えば渋谷まで最短13分、表参道まで16分、大手町へも30分ほどです。
駅周辺にはマルイやノクティといった大型複合施設が立ち並び、ランチタイムに賑わうカフェや居酒屋も充実しています。
また、駅からシェアハウスまでの道のりには精肉店や青果店も。シェアハウス近くのすぐ傍にもスーパーがあります(徒歩で1分ほど)。これは、かなりポイントが高いかと。
暮らしやすさと都心へのアクセスを備えた溝の口周辺の情報については、こちらの特設ページにもまとめています。気になる方はチェックしてみてください。
運営、管理は「東京ディフェンス株式会社」さんです。
シェアハウスの運営は今回が2件目。1年ぶりの新規管理物件です。
内装の設計を手がけたデザイナーさんが直接管理するスタイルをとっているとのこと。前回のクランテラス久が原の話しを聞いてみると、入居者さんとのコミュニケーションはかなり密に取られているよう。
自社保有の物件ということで、入居者さんから出た改善案、要望に早いレスポンスで応えられるのが自慢だそうです。ときには現地で入居者さんから連絡を受けて、その日の内に決済、施工まで完了し問題を解決したこともあるとか。さすがに毎度のことではないとは思いますが、日々の暮らしのことですから、スピーディーな対応は心強いと思います。
「テーマは、人と家具。クランテラス溝の口は、家具との出会いからはじまったんですよ。」と語る担当さん。家具の味わいや魅力に惹かれた人たちに集ってほしいという想いは、特にエントランスやラウンジの空間に強く現れています。利便性だけでなく、家具そのものの魅力に惹かれて集まったコミュニティは、なんだか絶妙に息のあったものになりそう。
田園都市線沿い、または世田谷区&大田区近辺で家探しをしている方も、内覧してみて損はないはず。お問合せはコチラからどうぞ。
住まいを愛する人は、自分の時間を大切にする人。
忙しい毎日の合間は、ご褒美のラウンジでゆっくりくつろいで。
(イシクラ)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?