シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
※こちらの物件は2015年11月より運営事業者が「株式会社絆創舎」さんへと掲載変更されています。
気持ちよく住むって、どういうことなんだろう。
冬の夜、家へ帰った時にあたたかい空気で身体がほっとゆるむ感覚が好きです。
愛媛にある実家では、冬になるとテーブルの上にみかんが常備されていました。
帰宅すると、あたたかいお茶を飲みながらテーブルのみかんに手を伸ばすのが日課。今でもみかんを食べるたびに、家族で過ごした時間を思い出します。
今回のシェアハウス探検隊は「みかんハウス」。みかんの甘くてほっこりとするイメージにぴったりの、あたたかい木の家です。
キュートな三角屋根のシルエットに、ほっこりと和む木の香り。馴染みやすい風貌ですが、家の中には色々な試みが詰まっています。
テーマは「住まいの心地よさ」。
奥多摩の杉材を使用した内装、ひのき板のバスルームといった設備は、単身者はもちろん、夫婦や子連れの家族といった様々な暮らしが交わるコミュニティ形成を意識した設計です。
さらにその意識は、家のなかの小さなコミュニティから、街単位の大きなコミュニティまで拡がります。平日は、昼の時間帯に共用部の一部が街に開放されます。設備とコミュニティの両面にわたる熱心な取り組みを通じて、独自の「住まいの心地よさ」をつくりあげようとしているのだそうです。
多様な暮らしかたを選べるようになった時代に、もう一度その本質を考えてみる。みかんハウスは、そのヒントになるかもしれません。
駅を出ると、大きなスーパーと広い歩道が現れます。すぐに出迎えてくれるのは、風通しの良さそうな街並み。
この日、スマホの地図が算出した最短ルートは、大きな木を中央に携えた公園を突っ切る徒歩4分のルート。
場合によっては他のルートもあるかと思いますが、シェアハウスまでの移動時間はあまり変わらないかと思います。
公園を抜け、角を2つ曲がると、街にやさしい色を添える「みかんハウス」が見えてきます。
道路から玄関に向かってくねくねと伸びるアプローチ。小石のゴツゴツとした表情が、枯山水のようにも見えます。
エントランス前に敷かれた土は濃い茶色。都内で働いていると、この土の濃い茶色に癒やされることもあるのかも。靴で踏むとぎゅっと固まる感触も、どこか懐かしいような。
エントランスに植えられた2本の木も、春になればたくさんの若葉をつけそうです。
玄関扉は濃い目の緑色。玄関を開けてまず目に映る、無垢材の靴箱とのコントラストがとても良い感じ。
靴箱は大きく、収納に困ることもなさそう。何かスツールなどが1脚あると、靴の脱ぎ履きがしやすくなるかもしれませんね。
靴を脱いで家の中に入ると、ふわっと木の香りが漂います。
床、柱、建具など、ふんだんに使われた無垢材の節や年輪の模様に心が和みます。
ラウンジは、玄関の脇の引き戸の先にあります。
ランダムに置かれたダイニングテーブルやキッチンは、床や柱と同じく無垢材で作られています。
庭に面した大きな掃き出し窓から入り込む陽の光が無垢材のあたたかい色味を照らし、空間全体が人肌の温度を帯びているよう。
意匠に注目してみると、天井に梁が何本も通っていることに気づきます。
柱構造の木造建築らしい作りは、スタイリッシュでありつつ親しみやすい印象。ちなみに、柱や梁に特別に太い木材を使用することが、防火対策にも一役買っているのだそうです。
ラウンジの窓の脇にあるガラス戸からは庭に出ることができます。
ラウンジと同じレベルに設置されたデッキテラス。窓を全開にすると、ラウンジが広がったような気分になります。
また、木のおがくずが敷き詰められた庭は、見た目だけでなく靴で踏んだ時のザクザクとした感触や匂いも楽しめます。
庭先にはみかんの木。まだまだ小ぶりでしたが、しっかり実を実らせていました。
季節を重ねるごとに、この木もぐんぐん成長するはず。みかんの実も、よりたわわに実ることでしょう。
さて、このラウンジ。実は、2つのスペースに分かれています。
奥に見える磨りガラスの引き戸を堺に、庭に面したスペースが「パブリックコモン」と呼ばれるラウンジ。街の人たちがシェアオフィスやカフェとしても使える、街に開かれた空間になるのだそうです。
「街に開く、といってもレンタルスペースではなくて、あくまで住人さんと街の人たちが共に使い合う空間なんです」と語る事業者さん。
街に開くことで、街がこの家に向いてくれる。自分たちもまわりの人たちも居心地がいい場所、ということなのかなと思います。
お正月には書き初め、2月には恵方巻きをつくったり豆をまいたり。着物の着付けをしたりしても良さそう。この空間を通して、人と人との心が行き合うイベントが催されればいいですね。
もちろん、常に開放されているわけではなく、パブリックスペースとして機能するのは平日の昼の時間帯だけ。平日でも朝・夕の時間帯や休日には住人のためのプライベートなラウンジとして使えます。
3口のガスコンロに、大型のシンクが2台。プライベートで使うには、十分な機能性です。
パブリックコモンの奥は、「プライベートコモン」と呼ばれるリビングが広がります。
プライベートコモンは、平日・休日問わず入居者専用のスペース。
空間の真ん中にはアイランドキッチンが設置され、パブリックコモンが開放されている時間帯でも気軽に料理ができます。
奥の方にも、大きな広間。広間を囲むように立てつけられたベンチは収納スペースでもあります。中庭につながる窓があったり、ペレットという木屑を固めた粒を燃料とするストーブがあったり、なんだか居心地がよさそう。
厚さ3cmの奥多摩の杉材をつかったという床は、保温効果も高いのだとか。カーペットがなくても温かく、裸足でも快適に過ごせるそうです。
2つの空間を仕切る引き戸を開けると、2つのスペースのキッチンをつなげることが出来ます。
全長5mにもなるアイランドキッチンは、見た目のインパクトも抜群。住人総出で集まり食事をしたって、快適に使えそうです。
水まわり設備は各フロアに設けられています。
1Fにあるバスルームは、ちょうどプライベートコモンの向かい。
脱衣室はランドリーを兼用する設計で、中にドラム式に洗濯乾燥機が置かれています。
バスルームはというと、桧(ひのき)の板張り仕上げ。これは、かなり癒されます。
段差のあるバスタブで半身浴ができたり、肩まで湯に浸かったときの目線の高さに窓があったりと、バスタイムをゆっくり寛ぐことをとても意識した設計だと思います。
やはり窓とおなじ高さで取り付けられた鏡は、バスルーム内をより広く感じさせます。いい仕事、ですよね。
木の手すりに木のステップの階段をあがると、2Fの共用部へ出ます。
思わず見上げてしまう2Fの共用部。
2フロア分くらいありそうな天高の空間は、外から入る光に照らされてとても気持ちいい。山奥のログハウスで感じる居心地のよさにもどこか似ていて、自然と足取りも軽くなります。
天井にはいくつかの窓が設置されていて、そのうちの1つが開閉できます。
窓の開閉は廊下にある手元のハンドルで操作が可能。
窓を開けると、家の中にゆるやかな空気の流れが生まれます。みかんハウスで感じる魅力的な開放感の正体は、この風なのかも。
廊下の奥にある洗面台脇のドアの先には、ランドリーがあります。
あれ、洗濯機はどこに…?とハテナが浮かびますが、このスペースには入居者さん持ち込みの洗濯機を設置する予定なのだそう。
単身者だけでなく、夫婦、子連れのファミリーの暮らしも想定した、みかんハウスらしい余白のとりかただと思います。
ランドリー左手の引き戸の奥は、シャワールームです。
専用の脱衣室も設けられています。
トイレは赤い扉の先。もちろんウォシュレット機能付きです。
共用のトイレは各フロアにそれぞれ1室ずつ用意されています。
それでは、部屋を見ていきます。
こちらは、201号室。
4畳半の畳と板間、加えてロフト空間のある、スタイリッシュな和室です。
ロフトの小窓も合わせると窓は3箇所。陽の光もよく入り、風通りも良し。
白ベースの空間は、モダンなアートを壁に掛けても様になりそう。
ロフトには手すりが設置されています。ただの荷物置場にしてしまうにはもったいないかも。
つづいて、こちらは203号室。
約11畳と広めの空間が魅力的。部屋の奥には洗面台が設置されています。
一見ベッドにも見える収納什器が、この部屋のチャームポイント。
実際のところ、手すりはないのでベッドとして使うのはためらいますが、ちゃぶ台とクッションくらいなら置けそうな広さがあります。ぜひ、面白い使い方をしてほしいもの。
部屋の窓からは、中庭を見下ろすことができます。
やがて木が成長して窓に緑を映すようになる日も、そう遠くないはず。
つづいては、206号室です。
こちらは、夫婦や子連れのファミリーの入居を想定した部屋とのこと。2つの空間と水まわり設備が設けられています。
流し台のあるスペースは、ダイニングのような使い方ができそう。流し台にはダクトが設置されているので、IHコンロなどを持ち込めば料理もそこそこ出来そうです。
もう一方のスペースは寝室にぴったり。
この2つの空間は完全に仕切られているわけではなく、実はロフトを通じてゆるやかにつながっています。
2つの空間を横断するように配置されたロフトは、プチ書斎やストレッチスペースなど、いろいろな活用方法がありそう。
ロフトの下は、専用の水まわり設備。洗面台、バスルーム、トイレが設けられています。
専有部だからといって、侮る無かれ。ビジネスホテルで見かけるようなユニットバスではなく、タイル貼りの気持ちいいバスルームですよ。
最後は、すこし変わり種の部屋。
室内に専有のバス・トイレ一体型の水まわり設備を設けた102号室です。
海外のホテルを想わせるバス・トイレ一体型の水まわりは、慣れこそ必要かもしれませんが広々として快適に使えそう。
もちろん、この水まわりも特徴的なのですが、わざわざ「変わり種」と銘打ったのはこの扉のこと。
102号室には、となりの101号室につながるドアがあるんです。
シンプルに言ってしまうと、101号室と102号室をまとめて契約すれば、2つの部屋を1室として使えるというわけ。2室の広さを合わせると、おおよそ20畳強のスペースとなります。
共用部とあわせて、小学校の低学年くらいまでのお子さんであれば伸び伸びと暮らせそうですが、いかがでしょうか。
ちなみに、101号室と102号室をまとめて契約する場合、賃料は単純に2室分ではなく相談の際に調整するとのことなので、検討してみたい一度相談してみてはいかがでしょうか。
松戸まで9分、北千住駅まで25分、上野駅まで37分ほどです。常盤平の駅周辺には大型スーパーやコンビニなども充実していて、快適に生活できる環境が整っています。
常盤平は団地とともに歩んできた街。街を散歩していると、あちこちで緑を目にします。また、滑らかな曲線を描く道路、テトラポッドのような形をしたスターハウスなど、どこか楽しげな街並みも個人的には好印象です。
街の北西には「21世紀の森と広場」という里山の自然を残した大きな自然公園があり、また隣接するコンサートホール(森のホール21)や県立西部図書館も歩いて行けるとのこと。ぶらぶら街歩きしていると、意外なところで、いろいろなカルチャーに出会うきっかけが転がっているかもしれません。
運営・管理は、「株式会社エヌ・キューテンゴ」さんです。
「気持ちよく住むって、どういうことなんだろう」
すべての住まいに通じるこのシンプルな疑問から、みかんハウスは生まれたのだそうです。
気楽だけど寂しい、一人暮らしの長所と短所。では、どんなコミュニティなら寂しくない自然なコミュニティが生まれるだろうか。さらには、「私の空間」と呼んでもらうためにどうあるべきか。素朴でシンプルな問いから生まれた、さまざまなベクトルの、さまざまなトピックをじっくり深く考えたそうです。
そんなこともあってか、みかんハウスの設えからは何らかの意図を汲み取ることができます。街に開けたラウンジ、多種多様なバリエーションの専有部、素材に対するこだわり。多方面に対するアプローチを仕掛けているように見える一方で、「暮らし」「住まい」に対する情熱がある人に向けた家作りとも捉えられます。
また、「みかんハウスは、『未完』ハウスなんです」とも表現する事業者さん。暮らすほどに成長する、という意味だそう。自分たちが気持よく住むための「住まい」、「環境」は、ずっと手塩にかけて育てつくり上げていくもの、というメッセージなのだと思います。そう考えると、なんだかワクワクしてきます。
自分らしい暮らしってなんだろう、これから、どんなふうに住まいと付き合っていきたいんだろう。そんな静かな問いを胸に秘めている方は、まずはこちらからお問合せしてみてください。
みかんハウスを訪れてみれば、きっと心のどこかが反応するはず。
元気をくれるフレッシュマンに、幸せを分けてくれる夫婦。
やんちゃなあの子は、街のみんなで育てる。
そんな暖かさが育っていけばいいなと思います。
(イシクラ)
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