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昼下がりには、とっておきのカップを。


しばらく続いている「サードウェーブ・コーヒー」のムーブメント、紅茶派の私は、実は最近まで羨ましく思っていたのです。

ブレンドではなく、産地や農園を特定したコーヒー豆をハンドドリップで1杯ずつ丁寧に淹れて味わうスタイル。さらにはテイクアウトに特化した素敵なコーヒースタンドも。

高品質なものを、専門のお店で、カジュアルに楽しめる環境。

とても良いと思います。

一方、紅茶はと言えば、専門店はなんだか高級そうで、すこし敷居の高い印象。テイクアウトだってコーヒーならたくさんあるけれど、紅茶はあまり聞いたことがありません。もうちょっと、カジュアルに楽しめるようになればいいのに…

と、そんなことを考えていたのですが、「bella casa 成城」を訪れてからというもの、「紅茶はこのままでいいのかも」とも思うようになったのです。

高級住宅地・成城のイメージそのままに、シックな色合いの家具に、クラシカルなデザインのランプ、清潔感のあるシンプルな内装。落ち着いた雰囲気で、自然とティータイムの様子が浮かんできます。

実際、本当に月に1度、紅茶のプレゼントがあるとか。

上品な暮らしが想起させるティータイムは、時間と気持ちに余裕があってはじめて、きちんと楽しめるもの。そういえば、コーヒーは仕事のお供にも重宝しますが、紅茶はホッとひと息つきたいときに選ぶことが多いような気がします。

いわば、こちらは休息のお供。

そう考えると、紙のカップではなく、素敵なティーカップでゆっくり味わうことにこだわり続けるのが、やっぱり紅茶らしいのかもしれません。


駅から徒歩2分の距離。ゆるやかなバス通りの坂道から、一本通りを入ったところに現れる白い建物が「bella casa 成城」。

1階はテナント用のフロアで、2015年8月現在はリンパマッサージの治療院が入っているそうです。

玄関へと続く階段の裏側に、集合ポストと宅配ボックスが設置されています。

最近は、すっかり定番になってきた感もある宅配ボックス。仕事が忙しくて不在がちな入居者さんにも喜ばれている設備のようです。

郵便物と荷物のチェックをしたら、真っ白な階段を上がって玄関へ向かいます。

玄関ドアは2階に。今回は女性専用ということで、セキュリティ面では安心感があるような気もします。

壁と階段に続き、ドアも真っ白。

玄関の鍵は、複製のできないカードキーが使われています。

ホテルなどで見かける、差し込んで解錠するタイプのもの。

本体は存在感がありますが、入居者さんが持つカードキーはとてもコンパクトでスタイリッシュです。


ドアを開けると、すぐにリビングが広がっています。

玄関の土間のようなスペースはなく、ドアの内側からすべてリビングというスタイル。

ですから、靴はドアの外で脱いで室内に入り、ドアのすぐ隣の靴箱に収納することになります。

ヒールのあるショートブーツやミドルブーツが置ける高さ。フラットシューズやパンプスなら、専用の2段ラックを使って容量を倍にできますね。

落ち着いた成城の街を意識してか、家具のトーンもシックな雰囲気。

しかし、空間自体はとても明るくて爽やか。落ち着いてはいますが、決して渋くない、女性の住まいらしいバランス。

リビングの角の大きな窓が、明るさの秘訣。

曇の日でも、昼なら照明がいらないくらいです。窓には曇りガラスが使われていて、よほど窓際に立たない限りは、外から室内の様子はほとんど見えないはず。でも一応、気になる方は現地で建物の外から確認をどうぞ。

物を置きすぎず、余白を残したシンプルな空間。

スペースが空いていると、ソファや棚を足して余白を埋めたくなるもの。

でもここのリビングは、潔いほどスッキリ、サッパリ。引き算のインテリアという感じでしょうか。


正方形に近いリビングには、キッチンが併設されています。

オープンタイプの収納も兼ねた、オリジナルデザインのキッチン。作業スペースが広めに取られているのは嬉しいですね。

ファミリータイプのシステムキッチンに比べるとシンクのサイズはやや小ぶりですが、ひとり分の食器を洗うくらいなら問題はないかと。

IHヒーターは、2口が2台。

長年の管理経験から、汚れが目立ちにくいものを選んだそうです。掃除もサッとひと拭きすればOK。便利ですね。

フライパンや鍋などの調理アイテムや、共用の食器類は、すべて天板下の棚に収納します。

横幅2mのオープンタイプの収納は、目につくぶん、片付けのスキルが問われます。

使いやすく、そして美しく収納したいもの。入居者さん全員の協力も必要ですね。

キッチンとお揃いの、アイアンの枠と無垢の板で作られた収納棚。

下の段には、入居者さんがひとりずつ食料や調味料をしまっておける、布製のボックスが用意されています。

自分の部屋に置いておくと、ついつい手が伸びてしまうお菓子も、ここにしまっておけば自制できるかも?

棚の上の方に目を向けると、紅茶コーナーも。

入居者さんに豊かなティータイムを過ごして欲しいということで、月に1度、セレクトされた紅茶の茶葉がプレゼントされるそう。自分ではなかなか選ぶことのない、珍しい種類が届くこともあるかもしれません。

花柄のカップに淹れたとっておきの1杯は、1日の楽しみになりそう。

紅茶とは切っても切れないつながりのある、ハーブ。

さり気なくハーブの本も置かれています。紅茶の種類によっては、体調不良などの症状に効果があるとか。眼精疲労や花粉症に悩まされている方も多いはず。これを機に、すこし勉強してみるのも良いかもしれません。


では、リビングを出て廊下へ。

2階にはバスルームとトイレ、3階にはシャワールームとトイレ、さらにランドリーが備わっています。

廊下の突き当たり右手が、脱衣室。

スペースは少し広めに取られていて、キッチンや収納棚と同じ、アイアンと無垢材の組み合わせで作られた洗面台が備わります。

タオルや着替えと一緒に化粧水なども持ってきてしまえば、部屋に戻らなくても鏡を見ながらスキンケアができます。

洗顔後は一刻も早く保湿をした方が良いと聞きますし、ね。

ゆったり足を伸ばせるバスタブが嬉しいバスルーム。洗い場も広めです。

ちなみに、追い焚き機能も付いています。寒い季節、重宝するシーンがありそう。


では、階段で3階へ上がってみましょう。

ここにもハーブの本が。

目に留まるところにあると、ちょっと気になったときにすぐ手に取ることができるのが良いですね。

これからの寒くなってくる季節には、ほっとひと息つける1杯が、より美味しく感じそうです。


真っ白な廊下の突き当たりに、水まわり設備が集約されています。

夜、暗い廊下をほんのり照らしてくれる、足元灯。

こんなステンドグラスのようなデザインのものが、あるんですね。


突き当たりはランドリー、右手がシャワールームです。

シンプルでスタイリッシュなシャワールーム。

全身鏡と、シャンプーなどを一時的に置けるガラスの棚が便利です。

時間がないときや、今日はシャワーだけ!という日はこちらへどうぞ。とは言え、女性の場合はバスルームを使うことのほうが多いかもしれませんね。


ランドリールームには、洗面台が併設されています。

洗面台自体はコンパクトなサイズですが、顔や手を洗うだけなら十分そうです。

洗顔フォームや外したメガネなどを、利用時にボウルの周りに置いておけるのも嬉しいです。鏡と一体型の洗面台では、物が置けないタイプのものもありますからね。

洗濯機の上部には棚が設けられ、洗濯洗剤やタオルなどを収納できるようになっています。

食材を入れるボックスと同じ布製ですが、内側がビニール張りになっていて、濡れても大丈夫。シャワーをメインに使う方は、シャンプーなどもココに収納しておくと便利かもしれませんね。


シャワールームの隣がトイレです。

引き戸タイプで、廊下に人がいてもドアの開閉でぶつかったりしません。安心安心。


廊下の一角には、共用のストレージ・ルームが。

あまり使わないものを保管しておくのにはぴったり。スーツケースやストーブなど、部屋に置いておくと場所が取るものをしまっておけるのは嬉しいですね。

ただし、収納できるスペースは限られています。自分用のボックスに入りきらないものについては、事業者さんに事前の確認を。


では、続いて各部屋を見てみます。

部屋には、ひとつずつ紅茶にちなんだ名前が付けられています。

301号室は「オレンジペコ」。実は紅茶の種類ではなく、茶葉のサイズと形状を表す<等級名>なのだそうです。オレンジの香りがするフレーバーティーのことではないんですね。知らなかった!

全部屋同じ広さの5.2畳。窓向きと形状がすこしずつ異なります。

そして、1番の違いは部屋ごとに置かれた家具。

どれも、なかなかユニークなセレクトです。

部屋の条件に大きな差がない場合は、お気に入りの家具で決める方も多いとか。

天井から、ハンガーを掛けられるバーが吊り下がっています。

洋服が常に見えるのは好き嫌いが分かれるような気もしますが、湿気やにおいが籠もらないのは良いところ。使い方次第で、部屋を広く見せることもできるかも。

小物類はベッド下の衣装ケースにも保管できます。

最初から付属しているのは2つ。同じサイズのものなら、あと2つは何とかベッド下に収まりそうです(目視のため、要確認)。


304号室の名前は「リコリス」。

明るい窓際には本棚を置いて、小さな鉢植えを育てるのも良さそう。それこそ、ハーブを育ててみれば、飲むだけでない楽しみが生まれるかもしれません。

開閉式のドレッサーは、化粧品やスキンケアグッズでゴチャゴチャしがちな鏡まわりをスッキリ整理できます。

細かなものは引き出しや箱の中へ。机としても使えますが、鏡の付いたフタの開け閉めを考えると、机上は物を置きすぎないほうが良さそうです。


美容効果の高い「ローズヒップ」の名が付けられたのは、203号室。

301号室を反転した間取り。2面窓で、採光はバッチリです。

ブラウン系のシックな家具が多い中、パッと目を引く青いチェアが印象的。

鮮やかながら深みのあるきれいな色合いで、白をベースにした部屋とも相性良し。

天井のランプも、すこしスモーキーなブルーです。

爽やかな組み合わせで、ちょっと垢抜けた部屋づくりができそう。ここは腕の見せどころですね。


最後に3階の廊下の突き当たりにある非常口から、外に出てみます。

玄関前の階段をさらにのぼってくると、ココに出るわけです。なるほど。

パッと視界が開けた先は、細長い屋上。

広々としたスペースではありませんが、マットを持ってきて屋上ヨガなんて、気持ちが良いかも。

成城は一軒家の多い街。周りには高い建物もなく、見晴らしは良好です。

お邪魔した日は残念ながら曇り空でしたが、晴れた日は富士山が見えるそう。


最寄り駅は小田急小田原線成城学園前駅

小田急線直通で、新宿までは16分、下北沢までは7分。

代々木上原で乗り換えれば、表参道まで17分、大手町まで30分。下北沢で乗り換えれば、渋谷まで19分。

さすが、アクセスはなかなかです。

徒歩30秒ほどの場所に、二子玉川行きのバス停も。

ほかにも桜新町や用賀、仙川など、同じ世田谷区内だけど、電車では乗り換えが多くてちょっと行きづらいエリアへのアクセスは、充実したバス網が助けてくれます。

※2021年4月現在、バス路線の再編成に伴い桜新町方面へのバスは廃止となっています。

駅にはショッピングビルが直結していて、雨に濡れずにスーパーやドラッグストアで買い物ができます。

カフェやベーカリー、お菓子屋さんやワインショップなど、気の利いたお店が多いのは、このエリアならではの特権。友人へのちょっとしたプレゼントや職場への差し入れが駅前で手に入るのは、女性にとってかなり重宝するのではないでしょうか。

都内でも有数の高級住宅地として知られる成城。さぞかし物価もお高めだろう…と思っていたら、リーズナブルなスーパーも徒歩圏内。気軽に入れるチェーン店もありますし、目的別にお店を選べるのは嬉しいですね。


bella casa 成城」を運営するのは、「株式会社Rバンク」さん。

東京・神奈川を中心に、管理するシェアハウスはもうすぐ40棟(2015年8月現在)。

最近では京都・三条にも女性専用物件をオープンし、関東の枠を飛び越えて展開を見せる事業者さんです。

元々はリノベーションによって再生した管理物件が多かったのですが、最近では新築の割合も少しずつ増えてきています。

今回は紅茶ですが、「シェアハウス+◯◯」というキーワード型の企画が多いのも、特徴かもしれません。

そう言えば今回も1階には商業テナントさんが入っていますが、その他にもオフィス、店舗、保育園、ファミリー向け賃貸などが含まれるパターンがちらほら。

内部でコミュニティが完結しがちなシェアハウスですが、すこし世界の広がる取り組みだと思います。より突き詰めていけば、ライフスタイルそのものにも変化を与える可能性もあるのかも。

高級住宅街で穏やかに暮らしたい方。駅徒歩2分・新築という条件は、なかなかのものだと思います。空室を見つけたらコチラからお問合せを。


丁寧に淹れた1杯を、優雅に楽しむ。

そんな時間が取れるようになったら、成城暮らしも板についてきたということですね。

(テルヤ)

【紅茶でほっと一息】東京成城に住まいがある。東京を知っているひとは、うらやむ場所。駅徒歩2分。と言ったら、成城の知名度だけでなく、利便性にもたけており、しかも、2015年2月新築、住み心地良いのは当然といえそうです。成城学園というと、高級住宅街で物...

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