シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
色と形が暮らしをつくる。
「Modelia Colors WAKAMATSUCHO」は、2016年8月に若松河田に完成しました。
いわゆるデザイナーズマンションの開発を手掛けてきた事業者さんが初めて手がけたシェアハウスは、以前はオフィスだった建物のリノベーション。
当初は取り壊して新築マンションを建てる予定だったそうですが、曲線を用いた特徴的な外観などにインスピレーションを受け、シェアハウスへと生まれ変わることになったとか。
空間デザインのキーワードとしたのは「色と形」。
1階はグリーン&サークル(円)、2階はブルー&スクエア(正方形)、地下はライン(線)をテーマに、様々なデザインが展開されています。
個人的に見どころを取り上げるとすれば、照明計画。
色彩を変えるのはともかく、フロアによって照明の形を変えるのは骨が折れたはず。
細かいところまで忠実にコンセプトに沿っているのは、新鮮かつユニーク。動的なエリア・静的なエリアの使い分けや空間のゾーニングにも、照明との相互作用が意図されています。
あまり類を見ない試みで、そこだけ見ても面白いと思います。
若松河田の駅から、徒歩6分ほど。
小さな精米店や花屋なども交じる住宅街の中に、「Modelia Colors WAKAMATSUCHO」は建っています。
閑静な住宅街の中で、ぐにゃりと曲がった壁がとにかく印象的。
小さな美術館と言われたら信じてしまうような、ユニークな外観です。
玄関はガラスの自動ドア。
以前はオフィスビルとして使われていたそう。2階までは住宅用に転換されましたが、3階は引き続きオフィスフロアとして使用されます。
玄関や階段などは、オフィスフロアの関係者の方も利用することになります。ある種のコンプレックス(複合施設)として捉えれば、これはこれで面白さがあるかもしれません。
エントランスホールは、多少時代を感じさせるデコラティブなタイル使い。
廊下や階段は土足で利用し、各フロアの入り口で靴を脱ぐスタイルです。
玄関ドアの脇には集合ポストが設けられ、室内で郵便物を受け取ることができます。
ちなみに、廊下の奥には宅配ボックスも。
大きめの荷物も受け取り可能。多忙でネットショッピングの多い方など、特に便利ではないでしょうか。
共用部は階段を下って地下にあるとのこと。
階段まわりには、オフィスの名残り。
エントランスホールはともかく、ここは割と簡素な空間です。
ところが、階段を降りると想像以上にムーディーな空間が広がっていました。
木や革を使った家具と、棒状のライトの組み合わせが印象的。
聞けば、地下階のデザインテーマは「ライン(線)」とのこと。天井の格子は静かで落ち着いた空間を、棒状のライトはアクティブで人が集まる空間を表現しているそう。
1番大きなダイニングテーブルの上にだけライトがあるのは、そのためだとか。
天井一面に張り巡らされた格子状のワイヤーの隙間に、スッと差し込んで使うライト。
よく見るとそれぞれ長さが異なり、うまくバランスが取られています。
ゆったり腰掛けられる大型のソファが並ぶスペースは、ラウンジの奥側に。
テレビも置かれていますが、天井のプロジェクターから壁面に大きく映像を投影することも可能。一面の白い壁が、スクリーン代わりです。
大人数で映画を見たりスポーツ観戦をしたりと、使い方の幅は広そう。
なお、地下空間の特性を活かして、ラウンジには防音対策も施されているとのこと。夜中につい盛り上がってしまっても、近所迷惑になりづらいのは安心です。
ソファの背面には、なにやら小上がりのようなスペースが。
収納を兼ねた段差を上っていくと、髙い場所からラウンジを見渡せます。
小上がりは琉球畳が敷かれていて、寝転がるのにも最適。畳でゴロゴロしながら映画なんて、贅沢な休日の過ごし方という気がしますが、日常使いはどうなるのか、興味深いです。
共用部に置かれたDVDは名作ぞろい。
きっと、入居者さんのオススメが加わっていくのでしょう。
地下空間だけあって、昼間でもすこし暗め。
落ち着いたインテリアも、帰宅後のテンションによくマッチしそうです。
ダイニング・ソファ・カウンターと種類の違うスペースがあって、用途や気分に合わせて居場所を選べるのもいいところ。
持ち帰った仕事や勉強など、自室では集中しづらいときにも重宝します。やっぱり、部屋には誘惑がたくさんありますから、ね。
ラウンジの隣は大きなキッチン。
シンクとIHヒーターが向かい合っていて、作業スペースもたっぷり確保されています。(2016.09追記)ラウンジとキッチンの間には壁が設けられているそうです。
ステンレスの作業台は、掃除も簡単で嬉しいですね。
キッチンまわりをぐるりと囲めるようになっていて、数人が動き回っていても余裕があります。
IHヒーターには、一見操作ボタンがないように見えます。
聞けば、右手前のスイッチを押すと操作パネルがデジタル表示されるそう。ハイテクです。
調理器具は、作業台下のオープンタイプの棚に収納されています。
ラウンジからも見えるからこそ、整理整頓しておきたいところです。
冷蔵庫は共用のもの。
庫内の振り分けなど、使い方はこれから相談しながら決めていくそうです。
ホームパーティーの残りのドリンク類や、誰でも食べて良いおすそ分けなどを入れておくのもOKとか。疲れて帰ってきた夜には「作りすぎたから誰でもどうぞ」なんてメモが、心に染みて嬉しいのです。
ちなみに、ラウンジの片隅には自販機が設置されています。
わざわざ外に買いに行く必要がないのは、とても便利。
どうしても主張のある存在感を隠せるようラウンジ側から見えない位置に配置してあるあたり、配慮が伺えます。
ラウンジの入口手前には、水まわり設備が。
段差を上って、真っ白な廊下を進んでみます。
水まわりは男性用と女性用に分かれています。
こちらは、廊下の入口側に位置する男性用のパウダールーム。女性用のパウダールームはよく目にしますが、男性用は珍しいですね。
丸太のスツールがとてもキュート。
可愛らしい見た目ですが、本物の丸太を削って作っているため、重量はなかなかのもの。安定感があります。
洗面台を囲むドアは、すべてシャワールームです。
シャワールームはスタイリッシュなデザイン。一時的にボトルなどを置ける棚や鏡があるのは便利です。
男性用のパウダールームを出ると、廊下の対面にトイレが2つ並んでいます。
左手が男性用、右手が女性用。
個室内の設備は男性用も女性用もまったく同じです。
ウォシュレットと暖房便座付き。手洗い用の洗面も室内に設けられています。
廊下の先が、女性専用のパウダールーム。
美術館のようなフォント。かわいいです。
パウダールームの設備も、男性用とおおよそ同じ。
天井を見ると、照明が線上に。「ライン」を意識したデザイン、徹底しています。
全部洗面台ではなく、一部はテーブルとして使えるのがミソ。
髪を乾かしたりスキンケアをしたりするときは、物が置けるテーブル側の方が便利だと思います。
男性用のパウダールームと異なるのは、洗濯機が設置されているところ。
各フロアにもランドリースペースがありますが、そちらは男女兼用。兼用がちょっと気になる女性の方は、こちらを利用することができます。
男性用のシャワールームが3室なのに対し、女性用はシャワールーム2室とバスタブ付きのバスルームが1室。
寒い時期には、やはりゆっくり身体を温めたいもの。男性の方は自転車でパッと銭湯なんてどうでしょう。
それでは、階段を上って1階へ。
エントランスの奥側にあるガラスのドアが、1階の住居スペースの出入口です。
オフィスの方や宅配業者さんも利用する場所のため、ドアの横にはカード式のオートロックが設けられています。
ラウンジへ下りるときやシャワーを浴びるときなど、カードキーを持ち歩く必要があります。うっかり忘れないようにご注意を。
1階のテーマは「グリーン&サークル(円)」。
テーマの通り、あらゆるところに円形のアイテムがたくさん使われています。
パッと見渡しただけでもこの数。生活しはじめると、「実はこんなところにも」なんて発見があるかもしれません。
丸太を集めたような形状のミラーの下には、靴箱代わりの鍵付きロッカーがあります。
収納できるのは2足ほどでしょうか。履く頻度の髙い靴を、季節ごとに入れ替えながら使うのが良さそうです。
出入り口の近くには、フロアごとの水まわり設備が。
左が洗面スペース、真ん中がランドリールーム、奥が女性用トイレ。男性用トイレはガラスのドアを出たすぐ脇にあります。
洗面スペースとランドリールームのドアにはスリットが入っていて、ガラス越しに中の様子が分かるようになっています。
朝の準備を済ませるだけなら、わざわざ地下まで行かずに自室に近い洗面スペースを使うのが便利。
鏡が円形なのはすぐ気付きますが、実は洗面台まで円形。
サイズ的にはかなり小さめですから、顔を洗うと洗面の周りは多少濡れると思います。豪快にしすぎると大変かも。
隣のランドリールームは、洗濯機と乾燥機が2台ずつ置かれています。
どちらもコイン式。洗濯機は1回200円、乾燥機は30分100円で利用できます。
女性用のトイレは各フロアに2室ずつ。
洗面も広めです。もし洗面スペースが混んでいるタイミングだったら、こちらを使ってしまうのも手かも。
地下階と同じウォシュレット付きのトイレ。
ドア周りは、ちょっとオフィスの名残を感じますね。
実は、専有部のドアのグリーンは少しずつグラデーションがかかっています。
優しいベビーグリーンから、葉が成熟したような濃いグリーンまで。色の好みも判断材料のひとつになりそう。
もちろん、ルームサインも円形です。
ただのサインではなく、照明を兼ねたアイデア。面白いですね。
大きな窓のある北向きの部屋。
撮影にお邪魔したときにはまだ工事中でしたが、窓を開けると小さな庭のようになっています。鉢植えを育てたり洗濯物を干すには、ちょうどよいスペースかも。
家具は自分で用意するスタイル。
5.2畳と少々コンパクトですから、ひとり暮らしの方が家具家電を全部持ってくるのは、難しい場合もありそう。
代わりに、収納スペースは多めです。
クローゼットの奥行きも、まずまずあります。引き出しやボックスなどを組み合わせれば、収納力もアップします。
長押(なげし)もしっかりグリーン。
ドアの色に合わせた色合いです。芸が細かい。
白い壁紙に木目調の床というシンプルな組み合わせの北側の部屋に対し、南側の部屋は壁紙も大胆なグリーン。
床は物音の響きにくいカーペット。随分と印象が変わります。
台形の変わった間取り。
家具の配置は少々難易度が高めかもしれませんが、ぴったりはまると快適な部屋が完成しそうな気も。
2階のテーマは「ブルー&スクエア(正方形)」。
1階のグリーンよりもさらにブルーの反射が大きく、水族館にいるような感覚に。
廊下の一角は「ドライキッチン」と呼ばれるスペース。
電子レンジが設置される予定で、お弁当を温めるくらいならここで充分。食事もできますから、休憩スペースのような感覚でしょうか。
モデルルームの210号室。
2階も、基本的な間取りは同じです。外観の曲線に沿って部屋が作られているため、南向きの部屋はちょっと不思議な形。
日当たりは良すぎるくらいで、夏はカーテンが必須だと思います。
就寝時にカーテンを開けておけば、朝は目覚ましがなくても日射しだけで起きられるかも。
ブルーのグラデーションを上手く使ったマリンテイストも、よく似合います。
新宿西口まで2駅5分、飯田橋まで6分とどちらも直通。
都庁前で六本木・大門方面行きの電車に乗り換えれば、六本木まで23分、大門まで30分。東西線・早稲田駅や大江戸線・牛込柳町駅も徒歩圏内と、通勤にも便利なエリアです。
新宿区のイメージとはかけ離れた、ゆったりとした雰囲気が魅力の街。
昔ながらの商店も多く、味わいのあるスポットを見つけるのも楽しいかも。
駅から続く道の途中には、24時まで営業しているスーパーがあります。
日常的な買い物は、このスーパーに頼る人が多そう。
週末にまとめ買いしておくのも、便利かもしれません。
運営管理を行うのは「株式会社モデリア」さん。
冒頭の通り、デザイナーズマンションのプロデュースを手がける事業者さん。建築家とタッグを組み、グッドデザイン賞なども受賞しています。
ただデザイナーズマンションというだけでなく、立地の良さも特徴のひとつ。
六本木、麻布、表参道、白金台…など並べるとキリがありませんが、都心という言葉に偽りのないラインナップです。
「Modelia Colors WAKAMATSUCHO」も例に漏れず、新宿区のほぼ真ん中。この立地、なかなか貴重だと思います。
比較的カッチリとしたイメージのある事業者さんですが、共用部の使い方やルールなどは初めから決めすぎず、入居者さんと相談しながら調整していくことも多いとか。現実的な要望なら、柔軟に対応してくれそうです。
企画プロジェクトチームのインタビューを読んで、印象的だった言葉がありました。
「自分の娘を一人暮らしさせるなら、こういうところに住まわせると安心できる」
この考え方、運営管理に対する信頼度を一気に上げてくれる一言なのでは。
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色をテーマにした住宅はあっても、形をテーマにしている住宅には初めて出会いました。
自分が水平垂直に囚われすぎていたような気がして、ハッとしました。
(テルヤ)
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