シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
情緒ではなく、異国。
ここ数年、日本でも働き方が多様化し、固定のオフィスを持たない企業や、企業に所属せずフリーランスとして活動する人に出会うことも、珍しくなくなってきました。
アメリカでは、数年後に労働人口の半分がフリーランスになる予測もあるそう。
そんなフリーランス先進国アメリカでは、旅をしながら世界中で仕事ができるよう<生活空間>と<コミュニティ>を提供するサービス、なんてものまで登場しているようです。
滞在先の部屋とコワーキングスペース、共用のラウンジやキッチンを備えた施設が世界の都市に何箇所も提供され、場所に縛られず世界を動き回るフリーランサーは、その拠点間を動き回るのだそうです。なんだか今っぽい感じですね。
さて、そんな施設のひとつが、東京・赤坂にある「ninetytwo13 by Tokyo Chapter」。
ある側面では、ひつじ不動産では長らく見慣れた日本のシェアハウスそのものでもあります。
しかし、サービスを使って日本にやってきた他のユーザーと日常的に顔を合わせる環境は、確かに特殊。なかなか味わう機会のない体験も多そうです。必然的に外国人入居者の割合は高く、建物内は異国情緒たっぷり。
「国際交流」なんて言葉ももはや似合わず、むしろ海外で暮らす感覚、そのもの。
扉を開ければ、異世界のはじまり。
そこには、とても自然な、しかし日本のものではない日常が広がっています。
乃木神社から坂を下り、小さな路地を曲がると現れるグレーの外観の集合住宅。
見た目は想像よりもシンプル。かつてのクリーム色の外観から、すこしシックな雰囲気に生まれ変わりました。
ストライプのひさしが印象的なエントランス。
ガラス戸には、内部が見えにくいようフィルムが貼られています。
エントランスの前にはインターホン。
入居者さんは、「CARD」と書かれているところにカードキーをかざすと解錠できます。
「ninetytwo13」という不思議な名前の意味は…
住んでみると、きっと分かるはずです。
ガラス戸を開けると、その先は異世界。
すこし暗めの照明に落ち着いた色合いのアイテムが並ぶ、ヴィンテージ感のあふれる空間。
通路が広いからか、どことなくホテルのロビーを思わせます。
平日の日中は、コンシェルジュ室に管理人さんが常駐。
建物の2階はオフィスエリア。オフィスを訪ねてくるゲストの案内もしてくれるそうです。
見慣れているはずの集合ポストも、ダークグリーンなら新鮮。
最新の機能的なポストもいいですが。昔ながらの金属のポストだからこそのバランス。
書き物に便利な、天板の斜めになったデスク。
立って使うには低いですから、椅子を持ってきたほうが良さそうです。
ロビーの先には、廊下が続きます。
廊下の先には「LOUNGE」の文字。
この先に続く光景につい期待してしまう、劇場を思わせる演出が素敵です。
その先には、期待を裏切らない、とても素敵な空間が待っていました。
コンクリート打ちっ放しの天井、幅の広い足場板に似たフローリング。
大きな革張りのソファでは、外国人のオフィス利用者さんたちがコーヒーを飲みながら談笑していました。
仕事前の1杯が画になる空間。
日本でも、古い家具を使った空間を見かける機会は多いものの、よりエッジが効いているように見えます。
例えば、天井のミラーボール。
パーティー会場やクラブなど「ギラギラした感じ」を演出したい空間のアイテムですが、落ち着いた雰囲気のヴィンテージの家具とも違和感なく馴染んでいます。
革張りのソファーに紫のカーテンを合わせるのも、なかなか挑戦的な組み合わせ。
絶妙なバランスで、毒々しさを回避しています。
外国人の方が多く暮らしているからか、ソファースペースの本は英語のものばかり。
東京のガイドブックではなく、普段から読む実用書。しかも飾りではなく、すぐ手の届くところに置いてあるあたり、日常感が溢れています。
ソファースペースの奥には、すこし隠れるようにして布製の3人掛けソファーも。
地球儀がひっそりと棚の上に置いてあったり、
アンティーク風のスタンドライトが使われていたり、
ユニークなアイテムは、とにかくたくさん。
ラウンジの奥側はダイニングスペース。
ダイニングテーブルは、一度に7人が座っても余裕のある大きめのサイズ。
使い込まれたダイニングテーブルの風合いにもグッと来ます。
すぐ隣には、ガラス張りの業務用冷蔵庫が。
なんだかお店みたいだ…と思いながら見ていると、
実際に飲み物が販売されている一角もありました。
ガラス戸に「Pocari Sweat ¥200」と直接書いてしまう潔さ。分かってますね。
ちなみに、冷蔵庫は入居者さんも利用できます。
ひとり分のスペースは、段の半分ほど。
自分のスペースの前には、販売している飲み物と同じように、自分の名前と使い始めた日付を書くルールだそうです。
続いてキッチンを見てみます。
ラウンジの一角だからか、あまり目立たないものの、実は広めのキッチン。
大人数でヘビーに使っても問題のない業務用。
ダブルシンクタイプで、つけ置き洗いもできます。
業務用キッチンの一番のメリットは、やはり火力の強さ!
強い火力を必要とする調理も、満足のいく仕上がりになりそうです。
キッチンの目の前の壁は、黒板塗装。
1ヶ月分のカレンダーには、予定がぎっしり。実は、毎週イベントを開催することになっています。
例えば、水曜日は入居者同士で夕食をとる「コミュニティディナー」、金曜日は「コミュニティランチ」、土曜日はヨガレッスンなどなど。
もちろん参加は任意。気の向いた日に参加してみると、顔見知りの人も増えそうです。
調理器具は非常に充実していて、フライパンと鍋だけでもこの量。
(さりげなく炊飯器も入っていますが)
業務用キッチンには引き出しがなく、キッチングッズの収納はすべてオープン。
カトラリーも種類別にカゴに収納され、常に作業台の上に置かれています。引き出しを探すより、むしろ効率は良いかもしれません。
まな板とセットで、包丁まで常設(!)。
ここまでセッティングされているのは初めて見ました。うっかり落としたりしないように、注意が必要。
シンクの隣には、大きな食器洗浄機が設置されています。
飲食店で使っているサイズです。何人かで集まって食事をする際にも便利そう。
使い込まれ、味わい深くなった食器棚。
上段は共用の食器、下段は入居者さんが常温保存している食材が入っています。
さらに、キッチンの作業台の裏手にも常温保存用の収納棚が。
収納棚の上はフリースペースになっていて、入居者さんによる差し入れを置いています。
ウルトラマンファミリーも活躍中。
水まわり設備は、基本的に専有部のユニット内に設置されていますが、トイレはラウンジの隣に共用のものが1台。
もともとこの色だったというサーモンピンクの壁は、全てモザイクタイル。
ラウンジとはまた異なる、やわらかい雰囲気です。
続いて廊下に出てみます。
建物の一番の特徴とも言える、内装デザイン。
例えばこの壁。
一見、壁紙のようにも見えます。でも、実は一冊の古い本を解体し、バラバラにしたページを1枚1枚丁寧に貼り付けているのです。
なんと、各フロアの廊下がすべて同じ手法で作られているから驚き。
考えただけで気の遠くなりそうな作業です。
廊下の突き当たり右手に、カタカナで「スタジオ」と書かれたプレートを発見しました。
異国情緒のせいか、海外旅行中に日本語を見つけた際の不思議な感覚。
スタジオは、多目的に使うことができます。
あらゆるトレーニングに取り組めるように、床には土足禁止のマットが敷かれています。
毎週、ブラジリアン柔術のレッスンを開催。
スタジオでは定番の鏡張りの壁も、ただの大きな鏡ではなく六角形の小さな鏡の組み合わせ。
実はよく見ると、少し赤みがかった鏡と緑がかった鏡が交互に並べられています。
先ほどから気になっていた、壁のイラスト。
聞けば、内装を担当した方が「サーカス」をテーマに描いたそう。白と黒だけで、こんなにもリアルに。
運動の後は、スタジオに併設されているシャワールームで汗を流すことができます。
自分の部屋へ戻る時間もほとんどかかりません。でも、やはりその場で汗を流せるのは気持ちいいもの。
では続いて、エレベーターに乗って上の階へ上がってみます
エレベーターの中だって、世界観は統一されています。
天井を見上げると、照明の中に蝶が…!
もちろん、意図的に蝶のシルエットが出るように仕込んであります。
内装を担当している方たちは「美術さん」と呼ばれているそう。確かに「美術さん」と呼びたくなる仕上がりです。
ちなみに、エレベーターではなく階段で移動することも可能。
階段前にはリビングと同じ紫のカーテンが取り付けられ、なんだか妖艶な雰囲気です。
エレベーターで、まずは5階へ上がります。
墨黒に塗られた廊下は、また違う世界に迷い込んできてしまったかのよう。
つい、無難に白でまとめてしまう日本の住宅に慣れていると、真っ黒な空間は、初めはなかなか慣れないかもしれません。
でも、格好いい。
では、各ユニットを見ていきます。
まずは501号室。
2〜3部屋でひとつのユニットとして構成されています。
元々はファミリー向けの間取り。
玄関も広めです。
共用部のクオリティからすると、あっさりめの仕上がり。
玄関には、引き戸の靴箱。
2部屋のユニットなら、ひとり2段使うことができます。
シンプルでさっぱりとした雰囲気の、ユニットのリビング。
窓から見える緑が、爽やかさをより引き立たせます。
1階のラウンジにもキッチンがありますが、ユニット内にも設置されています。
各ユニット内の使い方は、ユニットの入居者さん同士で相談しながら決めることが多くなるかもしれません
リビングの窓からは大きなベランダに出られます。
柵が華奢なデザインのせいか、なんだかクラシカルな雰囲気。
洗濯物を干すだけでなく、ガーデンチェアを出して、のんびり過ごすのも似合うと思います。
キッチンは、ひとりで使うには十分なコンパクトタイプ。
正方形に近いシンクと2口のガスコンロ。ユニット内でも自炊が可能です。
各ユニットにも、電子レンジ、冷蔵庫、炊飯器と基本的な家電が設置されています。
1階のキッチンと同じく、炊飯器はやっぱり鍋と一緒。
リビングに面した白いドアの先が、水まわり設備です。
トイレ、洗面台、脱衣室が一体になったつくり。
5階は1階と同じサーモンピンクのタイル、4階はクリーム色と、フロアによって色が異なるそう。
トイレは、ウォシュレット付きではありません。ウォシュレット付きを希望の方はご確認を。
シャワールームはシンプルなタイプ。
建物内にバスタブはありません。六本木駅の反対側には、24時間営業の温泉があるそうですから、どうしてもゆっくり入浴したくなったら温泉へどうぞ。
ユニット内には洗濯機も設置されています。
洗濯機は、隣の502号室のユニットと共用。つまり、4人で1台です。
代わりに、502号室には乾燥機があります。わざわざ502号室へ行って乾燥機を使う、すこし不思議な仕組みです。
リビングに面した大きな収納スペースは、ひとり1段ずつ割り当てられています。
スーツケースなど、あまり使わないものを収納しておくのに便利かもしれません。
隣り合ったドアの右側が5011号室。
すべての部屋の中でも2番目に広い、9.3畳の部屋。
ひとり暮らしからの引っ越しでも、家具や家電など十分おさまりそうです。
リビングと同じく、シンプルでさっぱりとした雰囲気。
好みの雰囲気に変えていく楽しみを、味わえそうな気がします。
部屋の広さに加え、広めの押入れ付き。
リビング側の収納と合わせると、なかなかの収納力。洋服など荷物の多い方も安心です。
5012号室は5.6畳。
隣の5011号室に比べると、すこしコンパクトなタイプです。
続いて、隣のユニット502号室へ。
ドアを開けた瞬間から、ほかの部屋とは雰囲気がだいぶ異なります。
ユニットは各フロアごとに同じ間取り。502号室、402号室、302号室のユニットには、ダイニングとキッチンがありません。
水まわり設備の入口は、玄関の隣。
先ほどの洗濯機の代わりに、乾燥機が設置されています。もちろん無料で利用可能。
床まで真っ白な5022号室。
ドアもベッドも真っ白。
なんだか、宙にふんわり浮かんでいるように思えてきます。
最後のユニットは503号室。
501号室、502号室に比べて広めのユニットです 。
キッチンとダイニングの設備は、501号室と大体同じ。
間取りや窓の外の景色が異なり、雰囲気はすこし違う気がします。
ベランダの広さは、501号室を上回る広々サイズ。
奥行きのある分、広く感じるのかもしれません。
5032号室は、2面窓でとても明るい部屋。
広さはまずまずですが、開放感は他の部屋にはありません。
爽やかな朝を迎えることができそう。
建物の地下部分(斜面に建っていて、実際には地上)に自転車置き場が設けられています。
1人1台まで、月額1000円で利用可能とのこと。
駅も近いですし、土地柄、買い物は徒歩の方が便利そうではあります。
最寄り駅は、各線・六本木駅。
言わずもがな、都内でも有数の繁華街。日比谷線で銀座まで直通9分。大江戸線に乗って大門で乗り換えれば、新橋まで11分と、通勤も便利なエリアです。
シェアハウスの住所は赤坂で、六本木ヒルズよりも東京ミッドタウン寄りの立地。
仕事帰りの寄り道にも休日の散歩にも、フラリと立ち寄ることのできる距離。生活における東京ミッドタウンのあり方が変わりそうです。
駅前は非常に賑やかな六本木エリアですが、大きなビルの裏手は、緑の多い閑静な高級住宅街。
華やかでキリッとした駅前の空気感から、すこしゆったりとした空気感に変わっていきます。
すぐ近くの檜町公園には、六本木だということを忘れてしまう光景も。
もとは、長州藩毛利家下屋敷の庭園。お昼どきには、池のほとりに建つ東屋で、水面を眺めながらのんびりと過ごしている人もチラホラ。
ミッドタウンの開発によって檜町公園もミッドタウン・ガーデンの一部になりましたが、どことなく和のおもむきがあって落ち着きます。
晴れた日、ふらりと散歩に訪れるのにはピッタリの場所だと思います。
シェアハウスの運営管理は、Tokyo Chapter合同会社さん。
不動産活用のコンサルティングや、企画、デザインなどを手がける会社は、「ninetytwo 13 by Tokyo Chapter」の企画運営のため、2016年に設立されました。
常駐スタッフさんたちは同じ建物内のコンシェルジェ室兼オフィスで普段から働いています。何か困ったことがあれば、コンシェルジュ室へ声をかけることができます。
デザイナーでもある社長さんはアメリカ人です。
趣味はブラジリアン柔術だとか、毎週のイベントでは自らレッスンを担当しているそう。もしかしたら、そのためにジムが作られたのかもしれません。
サービスの一貫でもあるため、イベントの頻度は高め。入居者さん同士、顔見知りになる機会が多そうです。
日本では、なかなか手に入らない環境だと思います。お問合せはコチラからどうぞ。
ひとつの舞台を見たような気持ちになる空間。
振り切った仕上がりの建物は、やっぱり有無を言わさず、面白いのです。
(テルヤ)
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