
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ミュージシャンによる、ミュージシャンのための家。
音楽を生み出す人々、特に楽器で演奏をする人々にとって、練習場所の確保は大きな問題のひとつと聞きます。
賃貸アパートやマンションはもちろん、例え分譲マンションであっても、一般に演奏は難しいもの。
結局、河原やカラオケの個室で…なんて話を耳にします。
それでも、場所があるなら良い方かもしれません。
楽器や機材が大きなものになってしまうと、選択肢はスタジオのみでしょうか。
バンドメンバーが集まっての練習ならともかく、ひとりでの練習も毎回スタジオでは、手間も費用もかさんでしまいます。
もっと、気兼ねなく練習できる環境が欲しい。
「GrandStory 自由が丘」は、そんなスタジオ難民の悩みを引き受けるためにつくられたシェアハウス。
1階と2階はワンルームタイプのマンション。しかし、地下に5つの防音スタジオと、コントロールルームを備えます。
5つのスタジオのうち、練習用の4室はなんと24時間無料で利用可能。入居者さんが同伴していれば、バンドメンバーも一緒に使えます。
時間や費用を気にせず、いつでも音楽に取り組める環境が、ついに手に入るかもしれません。
寝ても覚めても、音楽漬けの毎日がはじまります。
東横線の線路に沿って建つ「自由が丘デパート」を抜けて踏切を渡ると、周囲の景色は住宅地へと変わります。
駅前のにぎわいと対照的に、この辺りの雰囲気はずいぶん穏やか。
戸建住宅のなかで比較的高さのある建物が、「GrandStory 自由が丘」です。
「GrandStory」は、運営事業者さんの展開する住宅のブランド名。
シンプルながら存在感のあるサイン。夜になると点灯し、一層雰囲気が出ます。
どことなく教会を思わせる、エントランスまわり。
カメラ付きのインターホンは、各部屋まで直接つながります。
荷物の受け取りやバンドメンバーの訪問対応も、きっとスムーズ。
さて、しっかりとした重みのガラス戸を引いて、建物のなかへと進んでみます。
コンクリート打ちっぱなしの壁に、黒い塗装。
「マンションのロビー」と聞いて思い描く空間とは、ひと味もふた味も違う、雰囲気のある空間です。
訪問時には、TakeFreeコーナーが設けられていました。
フリーペーパーではなく、雑誌もTakeFree。太っ腹です。
しばらくしたら、ライブのフライヤーがずらりと並ぶのでしょう。
土間のように見えるエントランス前を含め、共用部は土足で移動可能とのこと。
斜めの天井や、大きなランプシェードなど、細かな部分に行き渡る、ひと癖ある意匠。
郵便受けは室内側から開閉ができます。
部屋着のまま郵便物のチェックができるのは、やはり便利。
壁には、ミュージシャンでもあるオーナーさんのサイン。
オーナーさんの友人のミュージシャンたちがスタジオを利用することもあるそう。もしかしたら、将来につながる嬉しい出会いもあるかもしれません。
1階と2階は専有部のみ。
共用部は、すべて地下に集約されています。さっそく階段を下ってみます。
ハードな雰囲気を盛り上げる、壁のレンガ(実は壁紙)がいい感じ。
雰囲気づくりだけでなく、セキュリティもしっかりしています。
入居者さんに渡される専用のカードキーを青い光の部分にかざせば、解錠完了。もちろんオートロックです。
なんと、内側からもカードキーがないと解錠できない徹底ぶり。大事な機材になにかあったら困りますからね。
ドアの先は、廊下状の不思議な空間。
左手は練習用の小さなスタジオ、右手はコントロールルーム付きの有料スタジオです。
廊下を拡張したかのような一角に、真っ黒なソファが向かい合います。
いわゆる住宅のリビングとは、大きく趣きが異なります。
練習の合間や、スタジオの空き待ちの時間を過ごすには、ちょうどよいスペース。
ふと、貸しスタジオの受付の前にある、小さなロビーを思い出しました。
ふたつのバンドが同時に出てきたら、もういっぱいになってしまう広さ。
どこか気だるい雰囲気の流れる、タバコの煙でいっぱいのあの空間に、どことなく似ています。
毎日ここで食事をとったり、読書をしたりするわけではないでしょう。
でも、入居者さん同士の接点はキチンとありそうな気がします。不思議。
機材の運搬にも安心な、ゆったりした広さの廊下を進んで、スタジオを見ていきましょう。
スタジオには、宝石の名前が付けられています。
「ダイアモンド」はレコーディングスタジオ。予約制で、1時間1,500円で利用できます。
4〜5人でも余裕を持って使える、12.1畳の広さ。
スタジオではおなじみの全面鏡も。パフォーマンスの確認、大乗です。
ドラムセットやアンプ、マイクスタンドなどは備え付け。
機材は、ミュージシャンのオーナーさんによるセレクト。プロ仕様のアイテムが揃います。
レコーディングスタジオは、名前の通りレコーディングにも対応。
隣のコントロールルームとはスピーカーが繋がっていて、指示出しや会話も可能です。
気になるコントロールルームにも、抜け目なくお邪魔してみます。
コントロールルームのなかは、レコーディングルームより落ち着いたトーン。
レコーディングスタジオとセットで、1時間3500円で利用することができます。
スタジオとのあいだの窓に面したデスクには、iMacが。
もちろん、時間内なら自由に使うことができます。
「Avid Pro Tools」や「Digital Performer」など、録音や編集に使用するソフトウェアもインストール済み。
レコーディング・エンジニアは自分で手配が必要ですが、見つからない場合はオーナーさんが紹介の相談に乗ってくれるそうです。
続いて、練習用スタジオを順番に。
練習用スタジオは2〜5.3畳の計4室。スタジオごとにテーマカラーが設定されていて、防音扉や室内の色が塗り分けられています。
淡い黄色をテーマカラーにした「エメラルド」。
一面の鏡とスピーカーは全室に設置。エアコンも部屋ごとに備わっています。
使用するタイミングによって、設置された機材は変更になる可能性があるとのこと。
使用したい機材がある場合は、事前に確認してみてください。
緑をテーマカラーにした「サファイア」。
バンドでの練習もギリギリ可能な5.3畳。練習スタジオのなかでは、最も広い部屋です。
壁の白い部分は、吸音ボード。
照明は調光式で、好みの明るさで練習ができます。
スタジオの設計も、オーナーさんが関わったそう。演者視点での使いやすさは、お墨付きです。
ピンクの「パール」は、横幅にゆとりのある使いやすい間取り。
青の「ルビー」は個人練習にちょうどいい、こじんまりとしたサイズ。
練習用スタジオは、入居者さん専用の予約サイトから事前予約で使用することができるそう。
貸しスタジオのように、時間になったら光で知らせてくれる機能はありません。時間の管理を忘れないようご注意を。
今後、有料スタジオを舞台にライブイベントも開催する予定だそう。
簡単なドリンクやフードの用意ができる、簡易キッチンも併設されています。
さらに、荷物の運搬にも便利な外階段まで。
建物の正面側に備わっていて、イベントの際にはお客さん用の出入り口としても使用できます。
階段を下る瞬間の高揚感は、音楽イベントならではの感覚かもしれません。
ソファの近くには、洗面台とトイレが設置されています。
共用の水まわり設備は地下のみ。
普段づかいのバスルームやトイレは専有部内に備わっています。
では、気になる専有部を見ていきます。
まずは101号室。
インターホンは、専有部のドアの脇とエントランス前の2箇所に備わっています。
地下やエントランスまわりとはガラリと印象の変わる、真っ白な専有部。
間取りはワンルームタイプで、正面のドアの先が居住空間、手前側に水まわり設備が並びます。
玄関の横には収納棚。
靴箱として使うのはもちろん、棚の高さを変えて、ギターやベースの収納もできるそうです。
ネックの部分をバーで支えれば、倒れず安心。
真っ白な空間に、隣家の緑が映えます。
天井には、室内用の物干し金具を取り付け可能。
普段は取り外しもできて、邪魔になりません。
壁の一面に取り付けられた長いハンガーパイプも、高さを変えることが可能。
バーの上部に位置する吊り戸棚は、使用頻度の低いものを入れておくのが良いかもしれません。
すこし大きめのものを収納するなら、中板を取り外すこともできます。
あらゆるものを削ぎ落とした、スタイリッシュなデザインのキッチン。
シンクと1口のIHヒーターのみの、コンパクトなスペースです。
毎日しっかり自炊したい方には物足りないかもしれません。
飲食店に困ることはなさそうな立地ですし、基本的に外食と割り切るのもアリ。
脱衣スペースはなく、廊下から直接シャワールームに出入りする間取り。
どうしてもバスタブでのんびりしたくなった日は、徒步5分ほどの銭湯へ。
水まわり設備は、2017年のオープン時にすべて新しいものに入れ替えたそう。
シャワールームとトイレは別室です。
シャワールームの隣が、洗濯機置場。
大きなドラム式の洗濯機は、設置できないかもしれません。引っ越し前の計測は忘れずに。
1階、2階ともに全室ほぼ同じ7.1畳の間取り。
収納位置の左右反転もありません。
掃き出し窓のある部屋は、ベランダ付きです。
広さはまずまず。物干し竿を用意すれば、屋外でも洗濯物を干すことができます。
建物の脇が自転車置場。
部屋ごとに1台駐輪可能。料金も不要です。
最寄り駅は、各線・自由が丘駅。
東急東横線と東急大井町線が乗り入れ、特急の停車駅でもあります。
東横線で渋谷までは特急で8分、各停でも12分ほど。新宿三丁目まで16分、池袋まで22分。逆方面の横浜には19分でアクセスできます。
大井町線に乗れば二子玉川まで8分、終点の大井町駅までは16分と、どこへ行くのにも便利な立地です。
自由が丘といえば、女性向けの店舗ばかりというイメージを持つ方も多いと思います。
ですが、駅前には朝まで営業する居酒屋や小料理屋はもちろん、ラーメンや牛丼、回転寿司のチェーン店など、男性でも入りやすいお店が意外と充実しています。
シェアハウスの近所にはミュージックバーも発見。気になります。
自由が丘駅からシェアハウスへ向かう道中にある「自由が丘デパート」の2階にも渋い飲み屋さんがぎっしり並んでいますから、順番に開拓していくのも楽しそうです。
シェアハウスの運営管理は、株式会社フェイスネットワークさん。
都内を中心に、企画、施工、管理を手がける不動産会社さんです。
「GrandStory」のシリーズは、住居だけでなくシェアオフィスやレンタルサロンなど、独自の空間活用を提案するプロジェクト。
空間ごとにテーマが設けられていて、「GrandStory 自由が丘」のテーマは「SOUNDS」。
既に触れたように、オーナーさんがミュージシャン。著名なアーティストのバックバンドでも活躍したベーシストだそうです。
若い音楽家たちをサポートしたい、次世代の音楽業界を担う人材の育成に貢献したい、とのオーナーさんの想いから実現した、スタジオ付き住宅。
機材や設備の提供だけでなく、音楽のアイデアや技術、プロとのつながりなど、目に見えない部分のサポートも大きな影響があるはずです。
2018年4月現在満室とのこと。もし空室を見つけたらコチラからお問合せを。
思いついたアイデアは、すぐ音にしてみたい。
それができる環境、とても幸せだと思います。
(テルヤ)

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