シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
大きな庭で、深呼吸。
「HYGGE(ヒュッゲ)」。
デンマーク人が大切にしている、心の豊かな暮らしを表すこの言葉。オックスフォード英語辞典やコリンズ英語辞典で2016年の「今年の言葉」として取り上げられたり、国内外で多くの書籍が出版されたりと話題です。
私の住んでいるシェアハウスには、デンマーク人の男性がいます。
彼にはデンマークの暮らしやイベントについて、よく話を聞かせてもらっているんです。
今回の記事を書く上でヒュッゲの意味を詳しく知りたいと思い、どんなときにその言葉を使うのか聞いてみました。
「ヒュッゲは人の感情を表す良い言葉で…なんと言うか、広い意味が含まれてるんだ。すこし独特で…自分自身や家族、友人のために良い行いをして、その暖かさを確認するようなニュアンスがあると思う。」
「僕にとって、ヒュッゲと言えば12月。キャンドルをテーブルにたくさん置いて、オーブンのスイッチをオンにして、家族で友人を招待してクリスマスケーキを一緒に焼いて食べたり、ホットワインを片手に映画を見たり。ヒュッゲという言葉のよく似合う時間が多い気がするよ。」
どうもヒュッゲという言葉は、とても自由度が高くて、人それぞれの個人的な感性に繋がっているもののようです。とらえどころが無いようでいて、でも誰もが「分かる!」と思えてしまう、そんな不思議な言葉。
わたしなら、暖かなコーヒーを淹れる静かな時間や、今日あった出来事について話をする夕方の食卓といった些細な日常が、それなのかなぁと思いました。
さて、今回のシェアハウスは、そんな「HYGGE(ヒュッゲ)」がテーマ。
自分が何を心地よいと感じるのか。自分が大切にしたい時間は、いつなのか。
自分にとっての、自分なりの、ヒュッゲ。見つけられるでしょうか。
東急東横線とJR横浜線が交差し、沿線ユーザーのあいだでは知られた存在の菊名駅。
駅構内は通勤・通学途中の若いサラリーマンやOLの姿が多いものの、駅の外へ出ると家族連れや年配の方もちらほら。
駅構内のスーパーを出て足ばやに階段をかけ降りる、両手に袋を抱えた主婦の姿も。
東横線のベッドタウンでもあるこの街には、なんだか「旺盛」という形容がしっくりきます。
買い物に便利なのは東口ですが、シェアハウスに近い出口は西口。
行き交う車のすくない、緩やかな坂道を登っていきます。
日当たりの良い通りには、いたるところに桜の木が。
足を運んだのは、いつもより上を見ながら歩く時間の増える、あたたかな季節。
なんだか、気持ちが晴れやかになります。
一歩一歩、足を進めるごとに坂道の傾斜は急に。
慣れるまで骨が折れそうですが、振り返ると徐々に見晴らしがひらけ良い景色に変わっていきます。
坂道を登りきると、左手に奥へと続く細い小道が。
両サイドの植栽の背丈が伸びてくると、より青々とそうです。
うねうね曲がる道をたどって進むと、ついにお目当てのシェアハウスが見えてきます。
うっすら青みがかった白い外観の建物が「ヒュッゲ 菊名」です。
ひとつの建物ですが、内部は男性用と女性用に分かれています。
まず、男性専用のA棟へ。
※2020年11月現在、A棟、B棟共に女性用に変更されています。
ドアの前に置かれた玄関マットは、靴についた土や雪の汚れを落とすために便利。
右手には宅配ボックス。
ひと部屋ごとに、専用のものが用意がされています。
仕事が忙しくて帰宅の遅くなる日でも、受け取りがスムーズです。
なお、郵便ポストを兼ねるということで、それぞれに投函口つき。
便利!とも思いますが、悩ましさもあります。
郵便ポストとして使うなら施錠したいところですが、施錠してしまうと、宅配ボックスとしては使えません。プライバシーと利便性のどちらを優先するか、さっそく自分の価値観と相談でしょうか。
宅配ボックスの上には、カメラ付きインターホン。
すこし強めに押すタイプの玄関のナンバーロックも、ちょうど同じくらいの高さに。
もちろん、A棟とB棟で番号は異なります。
玄関ドアを手前に引き、建物のなかへ進みます。
眼の前に広がる土間と廊下には幅があり、写真で見える以上に広く感じます。
左手の靴箱に取り付けられた大きな全身鏡を使って、出発前に身だしなみチェック。
扉を開けると、なかなかの大容量です。
各部屋ごとに10足ほど収納ができそう。4人で使うことを考えれば、贅沢だと思います。
廊下の照明はダウンライト。
夕方以降は、廊下がすこし薄暗く感じられるかもしれません。
左手に曲がった先はリビングです。
リビングに足を踏み入れると、そこはオレンジの照明とダークブラウンの家具が織りなす、あたたかな空間。
全体的に家具が少なく、いい意味で余白がある感じ。
中央には、シンプルながら存在感を放つダイニングテーブル。
リビングには、あえてTVを設置していません。
人の集まる場所に、あえてTVを置かない選択をすること。
ほかの入居者さんと会話する時間が生まれたり、静かに自分の時間を過ごすことができたり。自分なりのヒュッゲを見つける、きっかけのひとつになるでしょうか。
ダイニングチェアはデンマーク製。
フィン・ユールやカイ・クリスチャンセンのイスでも多く使われる、ストライプの柄。
細い縞と太い縞が寄り添うファブリックが、落ち着いた空間のなかで存在感を放ちます。
照明はルイス・ポールセンのペンダント。
リプロダクトではなく、1970年代の正規ヴィンテージ品とのことです。
重なりあう傘の間からこぼれるオレンジの光。
北欧デザインらしい、モダンな雰囲気が漂います。
ダイニングの奥はキッチンです。
いわゆるI型と呼ばれる直線のタイプ。右手の冷蔵庫は、タッチオープン式です。
シンクは、少し幅のあるタイプ。
ガスコンロは3口。
B棟にも、同じつくりのキッチンがあります。
シンクとガスコンロの間には、食器洗い機。
洗い物をまかせている間に、美味しい珈琲を一杯。そんな余裕が持てるのは嬉しいものです。
キッチンに、嬉しいストウブのココットが用意されていました。
いつもの料理がさらに美味しくなりそうな、ホーロー鍋。
肉じゃがやカレーなど、手軽な料理から始めてみると良いかもしれません。
白と黒で統一された、キッチン家電。
オーブンレンジと電気ケトルは、バルミューダ社のものを設置しています。
The Rangeには、パンの発酵機能が付いているんだそう。
朝起きる時間にキッチンから焼き立てのパンの匂いがしてきたら、寒い朝でも目覚めが良くなってしまうかも。
水まわり設備は、玄関の前です。
まずは、左手のトイレへ。
いたってシンプル。ウォシュレットも付いています。
右手のドアは、バスルーム。
脱衣室には、洗面台と洗濯機が設置されています。
左手には収納ボックス。
化粧水や乳液を入れておくのに、ちょうど良さそうな大きさです。
バスルームは窓付き。
朝は明るい光が差し込み、気持ちよくシャワーを浴びることができそうです。
続いて、女性専用のB棟へ。
※2020年11月現在、A棟、B棟共に女性用に変更されています。
玄関はA棟よりも奥まったところにあります。
インターホンも、A棟とB棟で分かれています。
建物のなかのつくりはA棟と左右対称ですが…
壁紙や床材は、おなじものが使用されています。
もちろん、靴箱も大容量です。
左右対称ということで、B棟のリビングは廊下を右手に曲がった先。
写真ではわかりにくいですが、スライド式のドアを開けて奥へと進みます。
リビングは、A棟と比べてさっぱりとした印象。
空間の広さや壁紙の色は同じでも、家具が異なると雰囲気が変わって見えます。
A棟の家具の脚は木製でしたが、B棟はアイアン製。
イスの座面はつるっとしていますから、冬場はおしりが冷たく感じられるかもしれません。ブランケットがあると良さそうです。
それでも寒さが気になるときに活躍するのが、電気式のストーブ。
女性は体質的にも冷えやすいと言われていますから、下半身こそしっかりと温めたいものです。
壁にはArtekのポスター。
照明のイラストは、1953年にアルヴァ・アールトによって設計されたA331 BEEHIVE(ビーハイブ)というペンダントランプがモチーフ。
蜂の巣という愛称でも親しまれている、フィンランドを代表する建築家の作品です。
キッチンはA棟と同じつくり。
シンクと3口ガスコンロ、オーブンレンジ。
派手さはないものの、充実した基本設備は変わりません。
水まわりは、玄関前に。
洗面台、洗濯機、バスルームは1棟につき1台ずつです。
朝や夜の忙しい時間帯には、お互いに配慮を。
A棟とB棟の両脇に、庭へと続く小道があります。
石畳を踏みながら、ふと横を見るとコンクリートの外壁沿いに小さな花が。
建物の影に隠れながらも生き生きと咲く姿に、なんだか力強さと生命力を感じます。
一歩ずつ奥へ進んでいくと、目の前に広がるのは豊かな草木のしげる庭。
濃淡のある緑が広がる空間には、30種類以上の植物が植えられているそうです。
日当たりの良い場所まで進むと、眩しい太陽が目に飛び込みます。
ついつい、大きなテーブルを囲んで食事を楽しむコペンハーゲン・クッキング・フェスティバルの光景を期待してしまうのは、過剰な想いでしょうか。
連想の理由は、きっと庭に吊るされたガーランドライト。
天気の良い昼間から夕暮れ時まで、友人や家族と北欧のおいしい料理を食べるデンマークのお祭り。
日没とともにオレンジ色のライトが灯りだす時間。穏やかなひと時が、この庭でも味わえるような気がしてしまいます。
中央に植えられた木は、桜です。
春には、満開の花を眺めながら庭でお花見するのも気持ちが良さそう。
ベンチに腰掛けている間に、うとうと眠ってしまわないようご注意を。
庭の片隅に置かれた倉庫を開けると、なかはキャンプ用品でぎっしり。
入居者さんは、自由に使うことができます。
広げてみると、こんな感じ。
テントやハンモックを広げても、まだまだ余裕があります。バドミントンやヨガなど、体を動かす場所としても最適です。
庭にはシンクも備え付け。
ちょっとした食事やBBQができるようになっています。
倉庫脇にはシェア菜園。
ハーブや野菜を育てることができます。
育ててみたい植物がある場合は、運営事業者さんに相談してみると良さそうです。
日当たりの良い庭で遊んだあとは、木陰でひと休み。
石畳のスペースには、テーブルとイスを用意しています。
枝葉の豊かな木の下なら、日差しの気になる時間帯も気持ちよく過ごすことができます。
気温のちょうど良い日は、ラップトップを外に持ち出してみるのも良いかもしれません。
ワークスペースとして使うこともできるよう、ちゃんとWi-Fiとコンセントが用意されていました。
外で作業をすると、太陽の光がPCの画面に反射して集中できないなんてこともあるはず。
そんな日は、倉庫にしまわれたタープの出番。
屋内で煮詰まってしまった日は、外に出て作業するだけで良いアイディアが浮かんでくるかもしれません。
庭であれば、カフェや喫茶店まで足を運ぶ手間もなく手軽です。
おまたせしました。それでは最後に専有部を見ていきます。
まずは、A101号室。
ナンバー式の鍵は、玄関と同じタイプです。
広さは6.8畳ほど。
窓が大きく、空間を広く感じられます。
ベッド、デスク、イスは全室に備え付け。
シンプルな空間ですから、ラグや植物で遊び心を加えるのも面白そうです。
収納はたっぷり大容量。
ここまで奥行きがあれば、荷物の多い人も収納に困らないのではないでしょうか。
B208号室はモデルルーム。
壁紙や床は全室同じですが、小物が加わると空間の暖かみが増します。
大きな窓は、南向き。
ベッド側の窓は東向きですから、朝日で気持ちよく目覚められそうです。
収納は、大きさの異なるタイプがふたつ。
どのようにするかは人それぞれですが、私ならコートやジャケットはベッド側、Tシャツや靴下は窓側に収納するかもしれません。
写真やイラストは、デスクに飾るのもひとつの手。
小さな額縁、3つまでは並べる余裕があります。
窓の先には、大きなルーフバルコニー。
207号室と208号室の共用です。なお、A棟の2階にも同じ広さのベランダが用意されています。
日当たりは抜群。ポールを用意すれば、お気に入りの衣類もすぐに乾くはず。
ベランダから見おろす四季折々の庭の姿は、なんだか大切な思い出になりそうです。
季節の移り変わりを楽しむ、いちばんの特等席。
駐輪場は、A棟とB棟の玄関脇に。
出入りする際の通り道になりますから、整列駐車を心がけたいですね。
シェアハウスから徒歩1分ほど離れた場所にある駐車場には、入居者さん専用のシェアカーも用意されています。
利用したい人は運営事業者さんにご相談を(※2019年7月追記 シェアカーのサービスは、2019年11月末をもちまして終了となります)。
最寄り駅は、各線・菊名駅。
JR横浜線と東急東横線の2路線が通り、改札前は常に混雑しています。
横浜まで6分、渋谷まで25分、品川まで33分。新横浜までひと駅ですから、通勤だけでなく出張で新幹線を使う人にも便利な立地です。
快適なのは、電車だけではありません。
ドラッグストア、チェーンの飲食店、深夜まで営業している駅直結の東急ストア。必要なものが駅前でそろう環境は、忙しく働く人にとってありがたいものです。
買い物を済ませた後にふらりと立ち寄れるカフェもいくつかあり、昼間は主婦、夕方は学生、夜はサラリーマンと終日賑わいをみせています。
街並みを楽しむなら西口へ。
駅へ向かう通りには、大きな桜の木がいくつも。
菊名駅から徒歩8分ほどの場所には八重桜の名所で有名な「菊名桜山公園」があり、四季を感じるスポットとして親しまれています。
つぼみの開花が待ち遠しくなる通勤・通学路。
すこし早めに家を出て、のんびりと歩く朝の時間が毎日の癒やしになるかもしれません。
シェアハウスの運営管理は、Tokyo Hygge Houseさん。
ご夫婦で、今回はじめてシェアハウスの運営に挑戦します。
「ヒュッゲ菊名」には、アウトドアや北欧といった、おふたりの好きなものを詰め込んだそう。
撮影前のちょっとした時間、ご夫婦ふたりで庭に水をまいてくれました。
大きなホースを炎天下の下で持つのは、かなりの力仕事。女性には、なおさらです。
でも、「植物がよく育ったので、ぜひ庭を見てください」と目を輝かせながら話す姿からは、お庭や植物に対する愛情がよく伝わってきました。
丹精込めた草木が日に日に大きくなっていく過程は、見ているだけでも楽しいものです。
見晴らしの良い丘の上で手に入れる、自然とのほどよい距離感。
ピーンときた方、お問合せはコチラからどうぞ。
幸福感は、大きさや価値で例えにくいもの。
うまく言葉にできなくても、自分にとって幸せだと思う瞬間がヒュッゲなのだと、勝手に思うようにしています。
(タンノ)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?