シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ワクワク、ドキドキ。
本日のシェアハウス探検隊は、愛すべき古民家シェアハウスの決定版として僕らの熱いハートをガッチリ掴んで離さない「バウハウス 高円寺」 に続き、社員寮だった建物をリノベーションしたバウハウス・シリーズの最新作 「バウハウス 南千住」。
今回は、前回と比較してより“Deepな”テイスト、もっと言うと、“濃いい”内容に仕上がっています。そういう意味では高円寺のセンスの良いアッサリ感とは違い、結構好みが分かれるかもしれません。
でも、探検を終えて今思うのは、これから始まる新しいシェアハウスの在り方をドラスティックに変えてしまうような、ここからまた全てが始まってゆくような、そんな心躍る空間だという事。
実に気合の入った探検だったので、本文はとっても長くなりました。
前置きまで長いのかよ!って言われるとヘコむので、早速探検に行ってきます。
まずは駅を出てちょこちょこと住宅街の路地を歩いていくと辿り着く、シェアハウスの外観から。
元々の面影を敢えて残し、心寂しそうな玄関。でも、これはギャップで勝負するバウハウス・シリーズのいつもの作戦ですから、騙されてはいけません。
心を落ち着かせて、そっとレトロな玄関の扉を開きます。
玄関を開けると、ぼんやりと光るラウンジがほんの少しだけ顔を覗かせます。
靴箱はアンティークな箪笥(たんす)。
正面に見える柱には、時を越えた御札がそのまま残してあります。
廊下の照明は色鮮やかな石が埋め込まれた独特のテイスト。
これだけでも何かもうお腹一杯な感じもしますが、この照明は完全に前フリ。
今回もまた、バウハウス・シリーズの真骨頂は徹底的に作り込まれたラウンジ空間です。
それでは、その衝撃的な空間を今からご覧にいれませう。
味のある佇まいと一緒に沢山のアソビ心が盛り込まれた楽しげな空間が、そこにっ!!
この写真に写っているだけでもチェックしたい要素はてんこ盛りですが、ここは1つ1つクローズアップしていきたいと思います。
薪ストーブを中心としたこの一角はレトロな世界観に。
まるでイームズのような一人掛けの椅子も見えますが、実はパーマ屋さんにあったJapanのバーバーチェアだったりします。
4人掛けのアームソファに腰掛けて薪ストーブのチラチラと揺らめく炎を眺めていると、何だか幸せな気分になってしまいます。最近東京は一段と寒くなってきましたが、本物の暖炉は身体も心も芯から暖まるんですよね。
ちなみに薪は写真右手の引き戸を開けた中庭の端っこに寄せてありました。という事で、本物の、リアル・暖炉でございます。うひゃー。
足元の牛革のラグは、ラウンジ空間の大きなアクセント。
少し不揃いな板を渡しただけの手作りの棚にはポップな絵や、シェードがそっぽを向いたレトロな照明が並びます。棚の左右には大きめのスピーカーもスタンバイしていて、心地良い音楽が流れていました。
次はキッチンエリアを探検。
大きなダイニングテーブル。
近くで見ると、天板にはミニタイルが一面に貼り固められています。
タイルはひとつひとつ手作業で位置を決め、置きます。
とても手間が掛かる(=コストも掛かる)仕事なので見る機会は少ないのですが、他には代え難い独特な味と可愛らしさがあります。
今回の物件では随所に印象的なタイル使いが効いていますが、なんと全て運営事業者さんの手作業との事。凄い。
キッチンはモノトーンのタイル張り。業務用の冷蔵庫は大きさと使い勝手の良さを考えてのチョイスだとか。実は対面にももう一台設置されています。
ガスコンロは4口、蛇口は1つ。冷蔵庫が収納されている黒タイルのカウンターテーブルは、料理をする時には作業台になります。
吊り棚に仕込まれていたのは手元を照らすライト。うーん、考えてますねぇ。
続いて、少し気になる中庭に出てみます。
中庭ではチョロチョロと水の流れる音がします。そして、庭なのに照明は豪華なシャンデリア。シャンデリアを良く見るとブラウンのしずく型のガラスが無数に垂れています。
しっかりした雨避けの庇(ひさし)もあるので、雨でも中庭が使えます。雨樋(あまどい)を伝ってきた雨水を池に落とす鎖樋(くさりとい)も何だか懐かしい感じ。落ち着きがあり、それでいてなんとも居心地の良い遊べる空間。
お次は水周りをチェック。
洗面ボウルは有田焼風。
バスルームは2Fになります。
コンパクトなバスルームには縦にバスタブが置かれています。
ここで驚愕の事実が発覚。
なんと、憧れの猫足っ!!
・・と言うかちょっとゴツいのでライオン足でしょうか。
さて、そろそろ専有部を見てみます。
102号室は大きな窓で2面採光。味のある素朴な素材感のフローリングです。
賃貸でちゃんとした(クッションでない)フローリングになっている部屋はそれだけでレアですから、ここからどう化けさせるかは入居された方次第、というトコロでしょうか。
レトロな机。デスクライトは実はずっしりと重量感があり、かなり無骨なアンティーク。
102号室の納戸。洗面台は全室に標準装備という事で、歯磨きや洗顔などは各自お部屋でどうぞ。
103号室はがらりと雰囲気が変わります。洗面台は勿論の事、トイレも専有部内に付いています。シェアハウスに興味があるけど、便座のシェアだけは譲れない!という方(たまーに聞きます)も、これならどうでしょうか。
真っ白な壁の左官作業も塗りも運営事業者さんが行ったそうです。
202号室は天井の高い和室。
実は、天井の高さを活かした特別なオマケが付いています。
さて、一体なんでしょうか?
答えはシーリングファン。でも、このシーリングファンはそんじょそこらの飲食店にあるようなモノとは次元が違うんです。
実はコレ、運営事業者さんがインドを旅行した際に購入してきた現地物。
日本とは周波数が違うからなのかインドではそういうモノなのかは分かりませんが、スイッチを入れると超高速で回転します。しかも羽が大きいので、発生する風切り音も気になります。
つまりシーリングファンと言うよりは、もはや大型扇風機。冬場の実用性は発見できませんでしたので、しばらくはネタとしてお使い下さい。とは言えインテリアとしては雰囲気がありますし、分かっていてこれを付けちゃうアソビ心も支持したいトコロです。
と、いう事で最後にもうひと部屋。
204号室にはシェアハウスでは滅多にお目にかかれないほど大きなベッドが。
メルヘンなシャンデリアだけではなく、
運営事業者さんがモロッコから買ってきた鏡も雰囲気を出しています。
ラフに塗られた壁の素材感もたまりません。
さて、ご覧の通り非常にDeepかつファンタスティックなこの 「バウハウス 南千住」、運営をされるのは「有限会社大関商品研究所」さんとなります。
本業は飲食店の設計との事ですが、このデザイン力には脱帽です。
但し、運営体制はかなりマイペースな印象ですので、入居に当たり日々のサービスやサポート的な要素をお求めの方よりは、ある程度自分で何とか出来る方に良いかな、と思います。
また今回も古い建物なので、多少の隙間風やら何やらの不便はきっとあると思います。その辺りも織り込んだ上でこの空間に惚れる事のできる方、大募集です。「バウハウス 高円寺」のように、1年以上もずーーっと空きが出ないなんていう事も充分あり得ると思いますので、気になっている方はお早めにご決断を。
たくさんのシェアハウスを見てきましたが、造り込まれる程に建物自体が不思議な力を持つようになっていく気がしています。
造り込まれた空間は、それを気に入った感度の高い入居者さんを強力に惹き集めます。だから、どこか共通する感性を持つ人達が集まる、面白い場所になり易いんですよね。
自分が気に入った空間を入居者さんは大事に扱ってくれる傾向が強いように感じますし、そうやって歴代の入居者さん達の思い入れが刻まれてゆく事で、時間と共にさらに味のあるシェアハウスになってゆくんですよね。
やはり手間暇かけて作られたモノは、純粋に良いな、と思いました。
入居は2009年の1月20日から可能だそうですから、内覧をご希望の方はこちらからどうぞ。
シェアハウスだからこそ実現できる、新しいシェアハウスの姿がまた少し見えてきた。そんな風に感じてしまいます。
最後に、周辺環境についても少し触れておきたいと思います。
最寄り駅の南千住駅の反対側には、昔から格安で短期滞在が可能な宿泊施設が多数存在する、かなり独特なエリアがあります。
近年では海外からのバックパッカーさんが日本を訪れる時のベッドタウンとしても広く知られていたり、コミケの時には全国から集まった参加者達で一気にオタクの街と化すといったポップさも兼ね備えつつあるとか。
が、短期契約で働く労働者の街として知られてきた独特のエリアの傍である事は間違いありませんので、入居前には必ず周辺環境も含めてしっかり見極めてみて下さい。
再開発も進んでいて駅前には立派なタワーマンションが建造中だったりもしますし、撮影時に通った駅から物件までの道もごくごく普通の下町的な道のりなんですが、念のため。
(サトウ)
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