シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
冬になったら、きちんと布団もかぶせます。
今回のシェアハウス探検隊は「バウハウス 広尾」。
おそらくは“待望の”と言っても良さそうなバウハウス・シリーズの最新作です。
駅近、築浅、部屋の広さといった数字で計測できるスペックで考えると、一般的に評価しづらい部類に入る感じなのですが、それでも素直に押していきたいのがこのシリーズ。
少し古めかしくもある木造住宅はピカピカではないですし、広尾駅というプレミアムはあるものの、徒歩13分と近くもありません。それでも根強いファンを持つ魅力はやはり、のんびりとした居心地の良い空間でしょうか。
ずっと待ってた人も初めての人も、まずはじっくりと内部をご覧あれ。
広尾駅から、東京でも屈指の高級住宅街と、以外にも庶民的な商店街を抜けて歩くこと10分・・とさらに少し。近代的な建築家住宅の居並ぶ街並みに、取り残されたかのようにたたずむ木像の建物が、新しいバウハウスの舞台。
写真の右側のあたりには、人数分程度はいけそうな駐輪スペースが。都心界隈で勤務の方なら、充分に自転車通勤が可能でしょう。ちなみにバイクも駐輪可能です。
正面玄関の引き戸は磨りガラスで、開くとガラガラと鳴る、いつもながらの良い按配。
玄関脇のザクロの木は、ちょうど収穫の時期を迎えていました。
この木と建物のバランスが、なんとも良い感じなのです。
それでは、引き戸を開いて玄関の中へ。
玄関を開けると、日の当たる縁側と、座布団の敷かれたリビングが見えます。
足元の土間は、懐かしの砂利仕上げ。
気になって持ち上げてみると、こけしの底には作者のサインがあります。どうやら、こけしも御年40歳(ぐらい)のようです。年上です。
靴箱は廃業した銭湯に置かれていたモノ。
味わいのある表情が、良い感じにフィット。棚はたくさんありますが、入居人数は僅か6名という事で、ひとりあたり横一列が使える計算。
ただ、奥行きが少し小さめなので、足のサイズの大きな人は、靴は自室で管理する事になるかもしれません。
靴を脱いで家の中に上がり込むと、掘り炬燵を囲む開放的なリビング。
・・もとい、居間。
足下を見ると、杉板は使い込まれ、しっとり味が出て飴色に変化。
日中は南向きの縁側から日射しが入ります。
この写真の左奥にキッチン、階段とキッチンの間の扉の奥に水周り設備があります。
ちなみに掘りごたつに足を降ろせるのは4人までなので、6人全員が集まる時は、何かしら工夫が必要になりそうです。ま、空間には余裕があるので、なんとでもなるでしょう。
冬はこたつ布団が提供されるそうで、ぬくぬくした暮らしができそうです。ただし防火のため、足元には木炭ではなく電気式の暖房を設置する予定だとか。
茶箪笥の上に何気なく飾られた木の実も可愛らしく。
転々と飾られた民芸品や古い家具もほどよく。
お香も焚けます。これまた、お香や蚊取り線香の香りがよく似合うのです。
縁側には、何故か大きな釜もごろりと。
続いてキッチンを見てみます。
冷蔵庫・冷凍庫は飲食店で使われている業務用のタイプ。
扉が3つありますが、一番左は冷凍庫になっています。
シンクとIHコンロの周辺は、小粋でスタイリッシュなタイル張り。
コンロはIHパネル。
コンロの下はストック・スペースで、個人の食材等を置いて良いそうです。
珍しい造作キッチンは、やはりとても個性的でカッコ良し。
お次はキッチン家電と食器をチェック。
左から、電子レンジ、オーブントースター、コーヒーメーカー、木彫りのおじさん、炊飯器。木彫りのおじさんも単なる飾りではなく、ちゃんと実用性のある電気ケトルです。
と思ったのですが、よく見たらただの木彫りのおじさんでした。
食器棚は箪笥を改造したもの。
箪笥が天井から下がっていると思うと不思議ですが、デザイン、収納量、使い勝手と、三拍子揃ってコチラは意外にも実用的です。
水周り設備は、階段の下の扉の奥に。
扉を開けると、まずは洗面台が。
洗面台の隣の扉は、バスルーム。
スノコ敷きの脱衣室の奥に、タイル張りの浴室が見えます。
普段はシャワーを使い、時にはバスタブで疲れを癒す感じ。
バスタブはややコンパクトながら、追い焚き機能付きで秘かに便利。
よくよく見ると、浴室乾燥機能も付いています。
明日着る服が・・!なんていうイザという時にどうぞ。
バスルームのさらに隣の扉の奥には、トイレがあります。
で、トイレの扉の対面には洗濯機。
コンパクトな空間に4つの水回り設備が凝縮されているものの、それぞれがきちんと独立した間取り。
誰かがシャワーを浴びている時は洗面台や洗濯機が使えないといった類の不便も無く、シェアハウスとしてよく考えられた設計になっています。
それでは、いよいよ専有部を見てみたいと思います。
まずは、キッチンの脇にある101号室。
砂壁&押入れ付きで、元々が和室であったことは想像できるのですが、床は無垢材のフローリングに変更されています。風合いを出すために柿渋の塗料で染めたのだそう。
ベッドも手作りで、ベッド下には引き出し式の収納もあります。
※写真は204号室です
押入れ収納はこんな感じ。
和室の趣を残しているので、床柱(押入れと床の間の境目の柱)も立派です。
床の間には、小さなデスクが造作されています。
ランプは年代物の日立製。
続いては、縁側の廊下の突き当たりの102号室。
どこから見つけてきたのか、やたらとレトロなドアとカギ。
リビングの縁側の延長のような位置にある部屋なので、日当たりは抜群。
収納のドアを開けられるように、障子のレールが一部カットされています。
芸が細かいです。
では、続いて2Fへ。
階段からのリビングの眺めも、良い感じにほっこり。
2Fは水周り設備等は無く、基本的に専有部だけが並びます。
こちらは、コンパクトだけど天井が高い201号室。
壁は左官仕事で白く塗られていますが、表情のある粗めの仕上げ。
窓が
部屋は小さいですが、収納力は抜群。
部屋は小さいですが、ベッド脇のクローゼットの収納力は抜群。
扉側の壁はレンガタイルで味付け。雰囲気あります。
続いて202号室。
同じく白く塗られていて、明るい印象。
天井が抜いてあり、梁も剥き出し。
空調効率はアレですが、抜けのある天井はやっぱり気持ち良いです。
そして、やはりクローゼットの収納力は抜群。
続いては通称キングの部屋、203号室。
黒漆喰で仕上げられた、渋い空間。
大きな窓の外には、専用の広いベランダがあります。
さすがキング。
運営事業者さんは人工芝を敷いてみようかな・・なんて言っていましたが、撮影段階では仕上げ未定。「キング椅子」の設置も検討中という事で、何か突拍子も無い事になるかも知れません。
最後に角部屋の204号室。
壁は漆喰仕上げ。
ベッドの上の辺りは、天井が高くなっています。
で、見上げると小さなランプ付き。
デスクの天板は、たたむことも出来ます。
収納には、通気性の良いシュロの扉。
個人的には、見た目もかなり良い感じかと。
窓の外はこんな具合。
日当たりの良い、ほのぼの空間です。
なお、一応ですが、建物全体と全ての専有部にホームセキュリティ・サービスのパネルが付いています。
警備モードにしておくと、赤外線センサーが窓からの侵入など異常を感知して警備員が駆けつけてくれるのだそうな。
最後に、物件の周辺を少しブラブラしてみます。
バウハウス広尾は、こんな具合に坂道の途中に建っています。手前に見える広い窓の奥が1Fの縁側なので、リビングにいると小さな植え込みの先に人の気配を感じることも。
家の周りの一部には、目隠しのための竹垣も設置されています。
この竹垣、なんでも別の現場から切ってきた竹で作ったのだそうな。
人に慣れた猫も多いです。
でも、綺麗な猫ばかりです。
今回探検した「バウハウス 広尾」の最寄駅は東京メトロ日比谷線の広尾駅。
電車に乗れば中目黒まで6分、六本木まで3分、銀座まで12分。ちなみに恵比寿駅は徒歩圏内で、近所から渋谷行きのバスも出ています。
広尾の駅前には商店街があり、意外にも庶民的な店舗も数多く立ち並んでいます。駅まで徒歩13分という立地ですが、この辺りに住む方は駅からあえて離れた静かな場所を選んでいる感じでもあります。
休日には近所のカフェめぐりやご近所の散歩も楽しそうです。有栖川公園も近いですし、何気に釣堀があったりもします。
運営をされるのは「有限会社大関商品研究所」さん。本業は飲食店の設計です。
古民家をリノベーションして、飲食店に蘇らせたりもしているのだとか。運営管理はかなり入居者任せなタイプですので、充実したサービスやサポートを期待する方よりは、基本的には自主的に動ける方が良いと思います。
このシリーズでは毎度のことですが、古い建物は味のある空間や素敵な雰囲気を楽しめる反面、隙間風やら何やらと、住宅性能面では築浅の物件には到底及びません。
でも、他にもっと大切にしたものがあるかも・・と感じられるようなら、このシリーズとの相性は良いかもしれません。
次の物件のオープンは全く未定という事ですし、なかなか空室が出ないのがバウハウス・シリーズの特徴。気になる方は今がチャンスです。
コチラからお問合せをどうぞ。
夕方になると、窓からリビングへと射し込む光も美しいです。
縁側の外には、小さなランプがぶら下がっています。
夜は明かりが灯るそうな。
(サトウ)
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