シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
土手があったり、イカダがあったり。
今回のシェアハウス探検隊は 「シェアプレイス 田園調布南」。
多摩川から徒歩3分の位置に誕生した入居者数73名の大型物件です。「川」と「土手」をイメージした内装をメインに、他にもできることは全部やっちゃいました!と言わんばかりにすてきなアイデアがてんこ盛り。
少人数での不可能を可能に変えることができるのは大型のシェアハウスの楽しみでもありますが、今回は家の中に土手や自転車置き場や音響スタジオ顔負けの空間があったり。しかも決して独りよがりではなく、経験に裏打ちされたノウハウと、川沿いの立地を活かすべく盛り込まれている、というのがポイント。
空間設計、生活設備、周辺環境の3拍子揃って、実に多彩な内容です。
駅から歩くこと7分。
リバーサイド独特の心地よい風が吹く、とても静かな住宅地の中にシェアハウスの建物が見えてきます。
見ての通り建物はかなり大型で、木のルーバーの印象的な意匠が施されています。ですが高層ではないので、周辺環境ともよく馴染んでいます。
こちらがエントランス。
鍵はオートロック式。近未来チックな見た目でついポチッと押したくなりますが、カードキーをかざして開閉します。
鍵が開いたら、そのまま建物の中へ。
エントランス・ホールは、白をベースにしたすっきりとした空間。
川の水面を意識したという天井の鏡が、フロアをさらに広々と映しだします。
そして気になるのが左右にある、大きな入り口。靴箱かと思い、写真右手の方へ入ってみると・・
そこはサイクルステーションと呼ばれる、屋内自転車置き場。
愛車を雨に濡らさず、また盗難の心配も最小化して収納しておけます。ちなみに有料ですが、屋外に無料の駐輪スペースもありますので、そちらで良いという方はそちらをどうぞ。
まさに大型物件の広々としたスペースがあってこそ可能なアイデアですが、肝心の靴箱はというと、実は館内は専有部以外土足か室内履きということで無設置。実は2つあるサイクルステーションのうち1つは靴箱でもよかったのでは・・なんてボンヤリと思っていたのですが、後日訪問するとその場はすでに入居者さんたちのすてきな自転車で埋め尽くされ、反響も上々とのこと。なるほど、どうやら正しい設計だったようです。
そして玄関にもう一つある入り口の先には、宅配ボックスと郵便ポスト。
集合ポストは、もちろん各部屋ごとに分かれているタイプです。
では、遠慮なく靴のままラウンジへ。
出迎えてくれる黒板塗装の上に描かれたサインは、どことなく学校のキャンパス風。
そのままリビングへと足を踏み入れると、まず目に飛び込むのは光と緑の多さ。
家具はナチュラルな色味でまとめられていますが、ほのかな壁のライトブルーや室内緑化のグリーンに囲まれ、明るくさわやか。
ラウンジの広い空間は、いくつかのエリアに分けられています。
入ってすぐのスペースには、みんながくつろげるソファや、最近人気のハンギングチェアがごろり。
その奥には、小上りの和室もあります。畳敷きで、ここは土足厳禁です。
畳に上がってみると、ガラス張りのインナーテラスで青々と茂る緑が目の前に。
大胆な緑化は目を楽しませる美しさだけでなく、リラックス効果も大。ちなみにこのインナーテラスの中は自動で水が補充されているそう。天井のトップライトからの日差しも射し込んで、和室に腰を下ろすと、まるで屋外にいるようです。
大きな窓から降り注ぐ自然光も受けて、植物はのびのびと成長中。
リビングの入口に配置された共用TVの脇の壁には、白い大きなボードが見えます。
こちらは「ShareMap」という、入居者さんが自由に周辺情報を書き込める情報掲示板。ホワイトボードに、物件の周辺マップがプリントされています。
ご近所で見つけた美味しいお店などを書き込んでいけば、いつも間にか賑やかで便利なマップのできあがり。自転車で20~30分という自由が丘あたりの範囲まで、地図は広がっています。
また、多摩川サイクリングロードが近いということで、サイクリングマップも用意。こちらは、かなり遠くの方まで書き込めます。
そして、シェアマップの隣には気になる2つのモニターが。
1つは屋上に設置されたソーラーパネルの発電量を表示。折も折、結果としてはとてもホットな設備になったような気もします。
もう1つは地下にある共用部、「BASEMENT」の映像がリアルタイムで見られるようになっています。セキュリティの意味合いもあるそうですが、基本的には何か楽しそうなことが行われていれば参加を促せるように、という主旨。
さて、モニターの下の棚はリノベーション前から引き継がれたもの。
部屋ごとに番号がふられ、多目的に利用できます。
カウンターテーブルの上には、共用のiMac。
少し回り込んでキッチン脇のスペースへ。
カフェテリアのようにビシッと並んだダイニングテーブル。大人数の食事にも対応できそう。
テーブルの下には、イカダをイメージしたというウッドデッキが敷かれています。川といえばイカダ、だそうです。素敵です。
テラスと室内のフローリングはフラットに設計されていて、窓を開けば屋外とそのまま繋がる開放的なデッキに変身します。
さっそく窓を開放し、テラスからラウンジを見ると、こんな感じ。
広々-。
続いて、ラウンジ脇にあるキッチンを確認します。
センターの作業台の上にある照明は、改装前のレンジフードを再活用したもの。テーブルの下にはゴミ箱がグルリと。
調理スペースもいくつかに分かれていて、広々とした空間で数人が並行して調理ができます。こういうところも、大型物件の楽しみ。
一風変わったキッチン導線は、どんな対話を生むのでしょうか。
シンクはシンプルに、でも蛇口は2つで使いやすさはしっかり押さえて。
コンロはIHの3口。
シンク台の下には食器等が収納されていたり、IHオーブンが設置されていたり。食器類はひととおり、様々なものが揃っています。
電子レンジや炊飯器などのキッチン家電いろいろと。
抜かりなく、勢揃い。入居人数を反映して台数もたっぷり。
センターの作業台の脇は、料理本やレシピなどを置ける本棚になっていて、現在はすでに入居者さんの持ち寄った本がズラリと並んでいるとのこと。
食材などを置くスペースは部屋ごとに分かれて収納可。キッチン裏にも同様のスペースがあります。
続いてキッチンの脇にある、スタディ・スペースへ。
シェアハウスでカフェの居心地を体感できるこちらの空間は、読書などちょっと一人で集中したいときにオススメ。天窓から射す日の光もポカポカと、うたた寝にも良さそうです。
7種類の板を貼り合わせたという壁も素敵。
壁には壁掛け式のiPodドックもあり、白いところにiPod(iPhone)を置くと、ラウンジ全体に抜群の音響で音楽を流せます。
自分の音楽の趣味が赤裸々になりますが、自信がある方は是非。
キッチンの裏に回ると、食材などの収納スペースがこちらも続きます。
実は、こんな所にも。
奥行きも十分なので、持ち込みの食器なども収納できます。
では、お楽しみ地下室、「BASEMENT」へ。
BASEMENTにはプロジェクターや可動式の家具が置かれ、ギャラリー・スペースなどに多目的かつ柔軟に活用が可能です。
奥の扉を使って外から直接出入りもできるので、外部から人が集まるイベントなどにも使えそうです。
天井には、映像を壁面に投影するプロジェクターが。
大画面で思い思いの作品を楽しめます。贅沢です。
続いては1階に戻り、水回りを確認。
洗濯機と乾燥機は各階合わせて12台とかなり充実しています。左に見える扉の奥はシャワールーム。
扉を開けてみると、その先には広めの脱衣室と、さらに奥にはシャワールームがあります。
シャワールームには腰掛け付き。
シャワーは回転率の良さが利点でもありますが、ちょっとリラックス感に欠ける点も否めません。でも腰掛けがあれば、湯舟に浸かるほどではなくても、少しのんびりとシャワータイムを過ごせそう。シャワールームも全14室と多めで、女性専用フロアにはバスルームもあります。
では階段を上がって、このまま2階の水場へ。
ギャラリーとしても利用できる廊下を通過し・・
パウダールームに到着。
シンプルで、清潔感のある空間です。
こちらはランドリースペースとシャワールームの様子。
上の写真の左手の通路に、シャワールームのドアが並んでいます。
通路には洗面用具などを入れるストッカーが設置されているので、わざわざ専有部からお風呂道具を持ち運ぶ必要はなし。細かい所にも、経験に裏打ちされた設計ノウハウが。
こちらは、お手洗い。
トイレはウォシュレット付きです。
各階合わせて男女共用の15室に加え、男性専用と女性専用が各2室ずつと、他の水回り設備と同様に全体的にゆとりを持って設置されています。
さらに続けて3F、女性専用フロアの水回りへ。
廊下にはちょっとした湯沸かしなどに便利なミニ・キッチンも設置されています。
そして、その隣の扉の先に先程も触れた女性専用バスルームがあります。
実はここは、とても充実したスペースになっています。ガチャリと扉を開くと、そこはすっかり女の子の園。
明るく広々とした空間の奥に見えるガラス張りドアの向こうには、欧米スタイルのシンプルなバスタブの姿が。
カラフルなタイルが見守る中、足も楽々伸ばせる大きな湯舟で存分にバスタイムを味わって下さい。
すぐ脇にはシャワースペースも。
ちなみにこのバスルーム、実は予約制になっています。他にも使用したい人がいる時は、利用する前に予約表に名前を記入し、ワクワクしながら順番を待って下さい。
また、男性陣には恐縮ですが、美への向上心は女の子の特権。街にキレイな女の子が増えると男性も嬉しいはず、ということで利用は女性のみですが、お許しを。
では、いよいよ専有部を見ていきます。
まずは101号室から。
個室の鍵はICカードをかざすか、暗証番号を入力して開けるタイプ。
内装は派手に作り込みすぎず、白を基調にしたベーシックな空間。
机や本棚などは設置されています。
机は元々この建物に置かれていたもののリユースですが、天板を新しくしているそう。白い部屋にブラウンやブラックが少しあるだけで、どこか大人っぽい雰囲気になります。
大きめのクローゼットには、ポールも付いています。
なお、共用部とは異なり専有部では土足厳禁なので、室内の玄関で靴を履き替えます。ただし特に靴箱などは設置されていないので、お持ちの靴が多い人は、自前でなにか収納を用意する必要がありそうです。
1階の専有部は全室、外から室内に自転車を運び込めるという配慮が。
建物の玄関を使わず、こちらのテラスから直接自転車を運び込んだり、出入りできます。
何かとサイクリストに優しい家なのです。
続いてこちらは、103号室。
窓や家具の配置は異なりますが、基本的には101号室と同じ構造。素直な間取りで使いやすそうです。
専有部内に置かれた冷蔵庫は便利な反面、モーター音が気になる、という方もいますから、その点などは是非現地でご確認下さい。たぶん、このぐらい広さのある部屋なら大丈夫だと思います。
105号室は、14畳と広め。
部屋のセンター部分に可動式の収納が置かれ、間仕切りになっています。
見ての通り、収納はかなり大容量。左の棚はブックシェルフとしても活用できそう。この収納を上手に移動させることで、様々な使い方が出来るのがこの部屋の魅力。
こんな風に、2部屋あるような感覚で使えます。窓からの自然光も気持ちよく、作業スペースとしても集中できそう。
実は、この部屋にはトイレと洗面台も付いています。
実は、105号室には専用の玄関もあったりします。
この部屋は、実は「72+1」の「1」で、アトリエとして位置付けられています。独立してお仕事をされていて来客があるような方に使っていただけると、この独立した玄関も生きるのかもしれません。
さて、フロア変わって、こちらは205号室。
窓が腰から上のサイズになりますが、基本的な構造は1階の部屋と同じです。
収納は大きめです。
301号室も、同じくすっきりとした白でまとめられています。
なお、女性専用の専有部のみ各部屋に姿見が設置されています。お出かけ前の身だしなみチェックもバッチリ。
収納にはちょっとした仕切り。
こういう一工夫が、片付けに一役買ったりするものです。
最後に4階の専有部へ。
つまるところ、室内はどこも同じテイストで揃えられています。
でも418号室の窓から見た眺めは、上階だけあって抜群。
多摩川の向こう岸まで見渡せます。
さてさて、最後に屋上へ来てみると、なんとも青空が似合う風景。
敷き詰められたウッドデッキと、左手に見えるのは屋上菜園。
もちろん入居者さんが利用できるとのことですが、今のところ、特に区分は決まっていないとか。
自主的にどうぞ、ということだったそうなのですが、実際は「興味はあってもどこから手を付けてよいのかわからない」という声があったそうで、今後はそんな入居者さんに向けて菜園ワークショップも開催される予定とか。
その他、屋上にはソーラーパネルが設置されていたりと、環境にも配慮された設計となっています。
また、5階のフロアにはちょっとした棚が設置され、屋上菜園で使う農機具等を置いておけるようになっています。
是非ワークショップに参加して、この場所も有効活用して下さい。
さて、コンテンツてんこ盛りの今回の物件の最寄駅は、東急多摩川線の沼部駅。
沼部と聞いてすぐに場所が出てこなくても、お隣の多摩川ならご存じの方も多いはず。
沼部から蒲田駅までは直行で9分、お隣りの多摩川駅まで行けば東急東横線急行が出ているので、そこから渋谷駅まで12分。
また、記事中でもお伝えした通り、自転車があれば多摩川サイクリングロードまではすぐそこです。自由が丘までペダルを踏んでも20~30分くらいと、運動にもちょうどいい距離感。今回の物件はテーマを自転車に特化していないものの、自転車ユーザーにとっては嬉しい設備が満載ですので、一台あると役立ちそう。
無料の自転車置き場もありますし。
そんな「シェアプレイス 田園調布南」を運営するのは「株式会社リビタ」さん。
これまで手掛けられた物件は「TOKYO SYNC 赤坂」や「シェアプレイス 東神奈川」などなど、中〜大規模の個性的な事例がズラリ。新たに物件を企画されるたびに、様々な試みをこれでもかと盛り込んでいくのが恒例です。
今回は多摩川まですぐ近くということで「川と土手」がテーマということでしたが、実際拝見してみるとそこだけに止まらない様子。これまでの多くの物件運営の中で得た経験とノウハウが細部まで惜しみなく注ぎ込まれた、とても意欲的な物件になっているのではないかと感じました。
なお、2011年6月上旬現在、間もなく満室目前の状態ですが、入居者の男女比は、ほぼ同率だとか。年代も10~40代と幅広く、大型物件ならではのコミュニケーションの広がりも多彩なものになりそうな予感。すぐ近くの多摩川リバーサイドで過ごす日常にも期待が持てそうです。
空室はあと少しですが、気になる方はコチラからお問い合わせを。
そういえば、ラウンジには土手をイメージしたスロープがあります。さすが川沿い。
その名もDOTE。絨毯敷きなので、靴は脱ぎましょう。
見た目は堅そうですが、実際はかなりフカフカ。
ゴローンと大の字に寝そべりたくなります。
で、こちらも窓を開ければ上からダッシュしてテラスに出られます(ダッシュしなくてもいいです)。
でも、外では靴を履きましょう。ちなみにダッシュすると、靴を履くのが大変です。
うーん、やっぱりこのスタイリッシュなテラスにダッシュは似合わなそう。
ここはひとつ、走らずにのんびりとした時間をどうぞ。
(ホン)
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