シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
毎日を、心地よい空間からはじめる。
日本は、世界有数の森林国。大昔から木造建築の技術が脈々と培われてきました。
たとえば法隆寺は、世界最古の木造建築物。現代でも出雲ドーム(島根)、大さん橋(神奈川)のウッドデッキなど、たくさんの木造建築物があります。
2020年の東京オリンピックでも、そんな日本の姿を表現するために都市木造化をアピールするための取り組みが提言されているとか。
身近な暮らしのなかでも、住まいの木の質感を感じて気持ちがなごむ場面は、たくさんあると思います。それは木の質感や手ざわりが、日本人にとって特に馴染みの深い素材だからなのかもしれません。
下総中山(しもうさなかやま)の「ソーシャルレジデンス 船橋」は、<人の手に触れるところには、心地よい自然素材を使おう>というポリシーのもとで生み出された、全45室のシェアハウス。
あたたかな無垢材で囲まれたモダンなリビングや、木目が効いた個性的な本棚を設えたライブラリーなど、木の質感を生かした空間が見どころ。
無駄な装飾を省いたシンプルで落ちついたデザインが居心地の良さを醸しだす一方で、開放的な屋上ではBBQを楽しめるようになっていたり、新たな菜園づくりが計画されていたりと、アクティブな側面を持ち合わせているところが魅力かもしれません。
大型物件ならではの日常的に多様な暮らしかたに触れる感覚を楽しみながら、自分だけのゆったりした時間も大切にする。
ほどよくバランスのとれた暮らしかたを、見つけることができるかもしれません。
小さな商店が連なる駅前の通りからひとつ横道に入ると、あたりは戸建て住宅がたちならぶ住宅街に。
近くに保育園があるのか、ときおり子どもたちの楽しげな声が聞こえます。
数分歩くと、シックなグレーカラーの4F建ての大きな建物が見えてきます。
通りに面した木製の塀には、シェアハウスのサインが掲げられています。
控えめなデザインも、木の素材もあいまってスタイリッシュなおもむき。
植裁に縁取られたアプローチは、幅広の設計。
設計士いわく、「アプローチの間口を小さくして植栽を配置することで、街と建物までをスムーズにつなげる仕掛けを施した」とのこと。
足元を見ると、屋外灯が設置されています。
スーパーマリオに出てくるPスイッチ(わかりますか…?)みたい、と一瞬思ってしまいましたが、日が暮れたあとは、きっとムーディーな雰囲気で家路につく住人を迎えてくれるはず。
玄関周辺の外壁は、木目の表情を生かしたナチュラルな仕上げ。
ガラスのフレンチドアとのマッチングが、すこし新鮮です。
ドアはオートロックのナンバー式。
指定の番号をピピピと押して、さっそく屋内へ足を踏み入れてみます。
エントランスのドアを開けると、コンクリートがむき出しになった、ハードなホールが広がります。
とはいえ、壁の一部に自然素材を取り入れられ、寒々しい印象はありません。
ガラスドアからたくさんの光が差し込み、むしろ暖かで明るい印象です。
靴箱には、エントランスの土間から直接アクセスします。
ガラスのドアの雰囲気とも相まって、どこか学校の風景を思わせる空間。
靴箱も学校でよく見かけるつくりで、容量も2足分ほどと、おおむね同じ。ここには、室内履きと外履き用のサンダルなどを置く形が多くなりそうです。
右手に見えるのは黒板。事業者さんからのお知らせが書かれることもありますが、住人同士のコミュニケーションい使うこともできます。
玄関を上がった先の右手に、たっぷりとした幅広の廊下が続きます。
突き当りがラウンジです。
ドアの丸ノブは真鍮で、レトロなテイスト。
廊下から内側の様子がうかがえ、人の気配を感じることができます。
ラウンジは窓からさんさんと陽ざしが入り込む、明るくて気持ちのいい空間。
不揃いな木目の無垢材が敷き詰められた床面が、木の表情の豊かさを一層強調します。天井などのむきだしの躯体も、ホワイトカラーの塗料で直接ペイント。ウッディな色合いとのコントラストが爽やかです。
壁一面の窓の存在感と天井の高さで、間取り以上に広々と感じられる開放感も。
ワイドなダイニングテーブル、数組のカフェテーブル、床上げされたソファ&床座スペースでゆるりとゾーニング。
必要な家具だけを取りそろえた、と言わんばりのシンプルなレイアウト。かわいらしさとともに、どこか毅然とした強さも漂います。
空間に余裕があるためレイアウトにも無理がありません。シーンの変化に応じて柔軟に変化する余地を残した自由度の高さも、どこかゆとりを感じさせる要因かもしれません。
住宅をデザインされた建築士さんいわく、「人の手に触れるところは自然素材が心地よい」が今回のテーマ。無垢材やシンプルな空間デザインも「住みやすさ」といった住まいの基本に立ち返った結果だそうです。
それぞれ色合いの異なる椅子は、空間のアクセントにも。
会社から持ち帰った作業や、ちょっとした勉強に取り掛かるには、カフェテーブルのサイズ感がちょうど良い塩梅です。
カフェでちょっと本を読んだり、仕事をしたり、といった習慣がある人にはぴったりかと思います。
振り返ると、床上げされたスペースにソファと畳敷きの一画が。
ちょっとした高さを設けることで、畳の上に座ってもダイニングスペースとも視線の高さが同程度になります。
畳の上は、ごろごろしたら気持ちがよさそうです。
それなりの配慮は必要だと思いますが、同じくつろぎ方をソファでするよりは多少は許されるのかなと。
共用TVの前も、スペースには余裕があります。ソファのほかに椅子を持ってくれば、大勢でスポーツ観戦や映画を楽しむこともできそう。
視点の高さもあり、ラウンジを眺めるといっそう広さが感じられます。
しっとりとした木の質感、さらりとした畳の手ざわり、ふかふかとしたソファのすわり心地。
実は視覚的なデザインだけでなく、手にふれる感覚も大切にした住まいは、暮らしによく馴染みやすいはず。気持ちのよい空間こそ、住人同士の会話を自然と柔らかなものにしてくれる大きな味方だと思います。
木の壁の向こう側は、キッチンスペース。
ラウンジとキッチンがしっかり区切られているのは、個人的には好きな設計。
キッチンはわりと生活感があふれてしまうスペース。ひとつづきでスペースを繋げるよりも、ラウンジからちらりと見える程度が、すっきりとした空間が保たれていくポイントになるのかなと。
四角く切り取られたカウンターもお洒落なつくり。
その先で料理をする姿も、なんだか絵になりそうです。
いくつか窓が設けられたキッチンは、昼間でもわりと明るめ。
シンクとコンロが3台ずつ用意されています。
中央に設置されたステンレスのワイドな作業台は、料理好きにはうれしい設備。
麺やピザの生地をこねたり、大きな皿に料理を盛り付けたり。カジュアルな調理から、ひとり暮らしのキッチンでは試しにくかったメニューまで、しっかり対応してくれそうです。
コンロはIHとガス式の2種類があります。
さっと済ませたい朝食では後片付けのしやすいIH、本格的な料理には火力の強いガスコンロ、といった感じで使い分けができます。
ゆったりとした空間で、複数人で同時に調理することも可能。
部屋の数を考えると少し数に物足りなさも感じますが、5Fにもキッチンが設けられているため、ある程度はカバーできているのかなと。
作業台の下は、食器や調理器具が置かれた収納スペース。
棚ごとにモノの位置がわかりやすく決められて、「あのフライパンはどこにいった?」的な場面もだいぶ減るはず。
キッチン家電もいくつか用意されています。
電子レンジや炊飯器などは、壁付けされた棚の天板に。
収納スペースにはまだかなりの余白が残されています。ホットプレートといったキッチン・ライフを彩る設備の導入を、運営事業者さんに相談してみるのもアリかも。
玄関とラウンジをつなぐ廊下には、ロッカールームやライブラリー、水まわりなどが設けられています。
こちらはロッカールーム。
ルームサインは、シンプルなゴシック調のデザイン。洗練された趣があります。
ロッカーも木の棚に網カゴの、シンプルでスタイリッシュな組み合わせ。
収納は部屋ごとに用意されています。
網カゴは取っ手付きで、持ち運びも便利そう。
ラウンジの近くに位置しているため、ここでは食料や調味料を保管することが多くなるのではないでしょうか。
ロッカールームの向かいが、ライブラリーです。
ではさっそく室内に、と思いますがその前にひとつ確認。
それは扉が開いているかどうか。
縁無しの全面ガラス製の扉のため、まわりの景色と一見見分けがつかないほどに同化。携帯を見ながらといった、ながら入退室は注意したほうがよいかもしれません。とはいえ空間のつながりを意識したつくりはスタイリッシュ。
ライブラリーは、ブロック塀で空間が仕切られています。
手前がゆったりと読書を楽しむスペースで、奥は図書館の自習室を思わせるワークスペース。
まず驚かされるのは、壁に設けられた個性的な本棚。
まるで岩山をくりぬき、正方形の入り口が無秩序にならぶイタリアの世界遺産・マテーラの洞窟住居。
ユーモラスなデザインは、収納量はあくまで限定的。厳選されたセレクトが求められそうです。
用意されたシングルソファは座面が広く、胡座の姿勢も楽々。
それぞれの読書スタイルに合わせた座り方ができそうです。
奥の作業スペースには、4つの席が設けられています。
インダストリアルなデスクライトも、落ち着きのある雰囲気。
静かな環境で集中したい人にはぴったりな環境かと。
右手の棚は本棚。集中の必要な場所には小説やマンガなどでなく、実用性の高い書籍を並べると、良いアイディアが生まれるきっかけになりそうです。
続いては水まわりを見て行きたいと思います。
サインはピクトグラフのデザイン。まずは、女性専用の浴室から。
右手前の3室がシャワールーム。そのとなりがバスルームです。
スペースには洗面台がひとつ設けられています。
洗面ボウルのサイズは小ぶりで、かわいらしい感じ。
天板には化粧品などを置けそうな余白もたっぷり。
シャワールームは、オーソドックスながら正面にミラー棚がついた、とても使い勝手の良いタイプ。
手前の脱衣室も奥行きがあり、使い勝手が良さそう。
同じくバスルームもシンプルですが、淡い水色のアクセントが爽やかな雰囲気。
一日の疲れをバスタブでじっくりとほぐしたい人も少なくないはず。バスルームが用意されているのは、やはりうれしいですね。
右手の木製ドアはスモーキングルーム。館内での喫煙はコチラのみというルール。
正面は洗面室兼ランドリールームで、左手奥に男性専用のシャワールームがあります。
洗面台は先ほどとおなじタイプが2台。
奥に洗濯機&乾燥機が設置されています。各フロアに洗濯機と乾燥機があり、合計で5台ずつ。部屋数を考えると洗濯が終わったら洗い物は早めに取り出すなど、マナーに配慮した利用が求められそうです。
乾燥機は有料のタイプ。¥100円/20分です。
女性専用と同じく、男性側もシャワールームが3室、バスルームが1室の構成。
浴室はこれで全部。すべて1Fにまとまっています。
男女共用のトイレスペースは、小さな手洗い場付き。
各トイレはウォシュレット付きです。
ではさっそく、2F以降の専有部のあるフロアに足を運んでみます。
1Fと同じく、廊下の幅はワイドな感じ。
両側の木製のドアが専有部です。
各フロアに、トイレ&洗面台&ランドリーが設けられています。
トイレと洗面スペースのあいだは、引き戸を閉じることができます。なにかと気になる人に配慮したつくり。
天井は格子状に木の板が張り巡らされています。
この意匠は新鮮ですね。
専有部のドアまわりはユニークな仕上げ。
ドアのとなりに黒板をあつらえ、イラストやプロフィールを描いたり、ポストカードなどを貼ったりすることができる専用のコミュニケーションボードとして使うことができます。
「それぞれの個性が出て、45の店舗が入っているようなイメージでコミュニケーションが生まれるといいなと思います」とのことです。楽しんで使って欲しいところです。
ルームサインは集成材で造作。
204号室は、木のチップを固めた床材の踏み心地が気持ちよさそう。
8.6帖の正方形で、専有部は全室ほぼ同じ間取り。
壁にはオープンクローゼットや棚が設けられ、収納に便利な設計です。
部屋ごとに冷蔵庫、デスク&チェアが備え付けられています。
ドア前の土間には靴箱代わりか、棚が用意されています。
全4段で高さは可変。背の高いブーツも、なんなく保管できます。天板下のスペースも色々とかさばるものの収納に便利そう。
壁に取り付けられたフックには、お気に入りのコートや帽子の定位置に。
チップのフローリングはグリーンとも好相性。
オーガニックなカラーリングです。
またひとつ上がって3Fへ。
こちらは南西向きで、日当たりも良好な308号室。
こざっぱりとしたシンプルな間取りは、インテリアのアレンジもしやすいはず。
コーディネート次第で、がらりと表情が変わりそうです。
シェアハウスではたまに、住人同士の部屋の見学ツアーが突発的に行われることがあるもの。インテリア好きな人は、腕の見せどころです。
オープンクローゼットにはカーテンレールが取り付けられています。
そんな急な来客には、ここだけさっと閉めてしまうのが良さそうです。
5Fに上がると、2つのドアが見えてきます。
右手のグレーが屋上へとつながるドア、左手のホワイトがキッチンに続くドアです。
5Fのキッチンはダイニングテーブル付きで、意外にもしっかりしたつくり。
シンクと3口のIHコンロが1台ずつ用意されています。
振り返ると、キッチンアイテム&家電も充実。
以前、キッチンから離れた階の部屋に住んでいたことがありますが、水を汲むだけでも1Fのキッチンまで行くのは面倒、と思ってしまうこともありました。上階に住む人にとっては、ありがたい設備だと思います。
さらに隣の屋上ではBBQなども可能だとか。そんなとき、近くにキッチンがあるのは何かと便利。
壁で仕切られた一角には、洗濯機も設けられています。
乾燥機はありませんが、屋上に物干し場が用意されています。
青空がいっぱいにひろがる屋上では、中央にウッドデッキが設けられています。
今後、余ったスペースに菜園やハーブガーデンをつくることを検討しているとか。テーブルやグリルを持ち込んで週末は自宅でBBQ、なんて贅沢なひとときを過ごせそうです。
日々の体調管理に、マットを敷いて朝からヨガやピラティスを楽しむのも気持ちいいかも。ウッドデッキは割と絵になるため、気持ちもすっと入り込んでいけそうです。
L字のベンチは、木と鉄の組み合わせ。
幅が広く、横になることもできます。
屋上は広く、たっぷりとした広さの物干し場も用意されています。
見晴らしも良く、ほどよい風が吹いています。洗濯物は飛ばされないように、しっかりと留めておきたいところ。
さて、玄関前に戻ります。
玄関脇の木のドアを開けた先には集合ポストが設置されています。
自転車置き場も玄関脇に。
ドアはナンバー式のオートロック。木の塀で囲われていて、通りからは見えません。
屋根はありませんが、外部からは立ち入りにくい形です。
最寄り駅は、JR中央・総武線の下総中山駅。読み方は「しもうさなかやま」。
秋葉原駅までは直通で約24分、飯田橋駅も30分。「近い!」とは言えないものの、通勤電車の読書タイムを楽しみたい向きには、ほど良い乗車時間ではないでしょうか。
ららぽーとやIKEAのある南船橋も、ひとつ乗り換えて13分ほど。
駅前にも大型ショッピングセンターが2つ。商店街も充実していて、日常の買い物に事欠かない便利そうな街です。
下総中山駅から中山法華寺まで続く中山参道も、なかなか味わい深いスポット。好みの分かれるところですが、世界最大の売上高を誇る「有馬記念(GI)」が開催される中山競馬場もすぐ近く。
散策に最適な旧跡名所も多く、思いのほか面白い街です。
運営管理を行うのは、「株式会社オークハウス」さん。
最近ではスポーツをテーマにした住宅や、緑の豊富なガーデンシリーズなど、たくさんのシェアハウスを手がけています。
そのような中で今回は、原点に立ち戻って住みやすさを前面に打ち出したシェアハウスを作られたとか。特殊な付加価値よりも"場をつくる"ことがメインテーマだそうで、そんな指向が使いやすくシンプルな設備・環境につながったのだと思います。
現在(2014.9)はすでに満室ですが、手ざわりの良い空間でマイペースな暮らしを楽しみたい方は、ときどきコチラからチェックしてみては。
1Fの廊下には、スポットライトに照らされたディスプレイスペースが設けられています。
デザイナーや手仕事の趣味を持っている人は、定期的に展示にトライしてみてはいかがでしょうか?
(ソン)
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