シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
休日は、家から一歩も出たくない。
肩肘張らず、力を抜いて過ごしたいのです。
好きな本を読んだりお菓子を食べたり、昼寝をしたり。嫌なことはひとつもしない。
観たいものを観て、聴きたいものを聴く。
勉強なんてとんでもない。好きなことだけをだらだらと。
頑張らないでいられる家は、きっと良い家。そんな風に思います。
自分にしっくりくる空間があり、あってほしい場所に窓がある。お気に入りの家具が置いてあり、散らからないための収納がある。
そして愛着の湧くものが、ひとつふたつ。
すこし見ては惚れ惚れし、確認するようにまた見ては、ほくそ笑む。あまりに良いから、いよいよ直接手にとり、もっと近くでもっと見てしまう。
そんな家で過ごす休日。
たまに窓から外を見る時は、まるで外界の様子を見る神さまのように。
のん気な気持ちで過ごせるのは、休日の特権。
なにせ平日というやつは、なかなか大変なものですから。
電車に乗り、職場へ通勤する平日。
仕事を終えて帰る最寄り駅は、石川町駅。
そこから約20分ほど歩いて家へと帰ります。毎日のことなので決して楽とは言えませんが、それでも家でくつろげるなら良いのかもしれません。
全5室ほどの小さなシェアハウス。
友達の誰かしらは、こんな外観の実家に住んでいたような気がするBLUFF TERRACE(ブラフテラス 横浜)。玄関ドアはと言うと、
やはり友達の実家のよう。
なかから知った顔が出て来るかもしれないと、妙にノスタルジックな思い出も手伝って落ち着きます。ドアハンドルも普通です。
普通の家の、普通のドア。しかし、普通なのはここまでです。
ドアの先には、まるで古い民宿のような廊下。
ひとり暮らしをしていると、家のなかを直線で動くことはあまりないため、なんだか長い廊下に憧れます。決して、歩くことが好きなわけではないのですが。
ところでこの廊下、移動は土足です。理由はのちほど。
廊下から玄関を見るとこんな感じ。
広めにつくられている玄関には、一見なんだかわからない靴箱が設置されています。
近づいてみると、マジックで以前の部屋番号が書かれていました。
かつてアパートとして使われていたという建物は築55年とのこと。もしかしたら、そのはじめの頃から使用されてきたものかもしれません。
長く使われてきたものは、年月とともにその場によく馴染み、安心感を与えてくれる気がします。
ところで、玄関は2箇所に。
実はこれ、廊下を土足で移動することとも関係しています。
シェアハウスのリビングは、日替わりのシェアカフェとしても利用されているのです。
廊下突き当たりの裏口が、シェアカフェの入口となっています。
月曜〜土曜まで、異なる料理人さんによるランチが楽しめるカフェ。
青森料理が楽しめるランチや、ヨガレッスンも受けられるランチといった具合に、毎日異なる料理人さんが腕を奮っていて、飽きのこない食事を楽しめそうです。
営業時間は9:00〜17:00。
キッチンの使用は、それ以外の時間に限られます。
ちょうど仕事へ出かけていることが多そうな時間帯ですし、朝晩の使用ができれば、あまり問題ないような気はします。
すこし、奥まった場所にあるキッチン。
料理をする上で嬉しいのは、大きな作業場に大きなシンク。
下ごしらえをしていると、いつのまにかキッチントップが切ったものや洗ったもので溢れて手狭になってきてしまうもの。プロ仕様のキッチンなら、下ごしらえをゆうゆうと行うことができるのでは。
完成した料理は、お好きな席で。
毎日の食事をカフェのテーブルで食べるのは、少しくすぐったい気もします。
でも、特別感というものは案外くすぐったいものかもしれません。
窓の外のテラス席でも、食事を楽しむことができます。
テラス席からは、ランドマークタワーが綺麗に見えます。
なお、屋外で過ごすなら近隣の方々に充分な配慮が必要です。
さて、食後は淹れたてのコーヒーを。
業務用のミルで挽いた豆をドリップして飲めば、お店のコーヒーに近付けそう。
続いて、シャワールームはキッチンの脇。
シャワーヘッドは、高さの細かい調節ができるタイプ。
特別広くはないため、長く浴びるより、ささっと入る感じかもしれません。
カフェ入口の正面はトイレです。
風呂トイレ共同だったアパート時代のドアが、そのまま使用されています。
和式のトイレが姿を現しそうな雰囲気ですが、トイレ自体は洋式のウォシュレット付き。
元々は2つに分かれていたトイレの壁を取り除き、洋式のトイレにしたそうです。
可愛らしい照明だけは、残しつつ。
2つのトイレを照らしていた照明と、小さくて可愛らしいガラス戸。消臭剤ではなく匂い袋が置いてある辺りに、嬉しさを覚えます。
専有部は5室を見ていきます。まずは103号室。
可愛らしいドアノブは、共同アパート時代からのもの。リノベーション時に破損箇所を修理したそうですが、手を入れれば生き返るものですね。
扉が開くと、一瞬たじろぎました。
まさか、専有部に立派な小上がりがあるとは…
しかし、実は奇をてらったわけではなないのです。
実はこれ、小上がりの先の窓と高さを合わせるための仕掛け。
そう、窓の先にはウッドデッキテラスが広がっているのです。
小上がりが無ければ、テラスへ出るために足を大きく上げないといけません。せっかくのウッドデッキテラス、頑張ることなく使いこなしたいところです。
室内へ戻るときも、楽ちんというもの。
収納が見当たらないと思ったら、天袋がありました。しかし高い場所にあるため、日々使用する洋服などを収納するには少々面倒かな…
と思ってよく見ると、小上がりの下は丸々収納でした。
これならば、洋服のほかに趣味のものまで楽々と収納できそうです。専有部に小上がりがあるのは、なかなか機能的でもあるようです。
約6畳の103号室。
TVに冷蔵庫、キッチンが用意されています。
しかし、キッチンは以前の名残。
ガスは通っていないので、カフェリビングを利用ください。
昔ながらの急な階段。
2Fへ上がるときは、靴を脱いで上がります。手すりに掴まり一歩づつ。
2Fのトイレの脇には、洗濯機が設置されています。
洗濯物はベランダで干すことができるため、フロア間を移動せずに済むのは嬉しい配慮です。
撮影に行った日に、事業者さんがベランダの椅子に腰掛けていたため、居心地の良い場のひとつなのかもしれません。
2Fにも歩き甲斐のありそうな廊下。
実際に歩いてみると、家のなかで直進できるのは意外と楽しく感じます。
室内の移動も室外と同じく、動線よく距離は最短に越したことはありません。しかしお気に入りの路地のように歩きたくなる空間なら、その距離も楽しめるものなのかもしれません。
さて、2Fの専有部。
専有部ごとに雰囲気がガラリと変わります。
201号室は、こんな感じ。
ご覧の通り、なかなか賑やかな仕上がり。
地元・石川町で子どもの造形教室を行っているアーティスト・ユニット、ドゥイさんがプロデュースしたのだそうです
壁は、絵の具で彩色した紙をコピーし、張り子のように貼ったもの。床は木材を削り出しオリジナルのデザインにしたとのこと。収納スペースは、デスクとしても使用できるようアレンジされています。
一方で、以前から変わらない舟底天井と窓枠の可憐さ。
新旧が混ざり合うことで、住み心地もまた幅が拡がるのかもしれません。
続いては、入居中の204号室にお邪魔しました。
人が生活している部屋を見るときは、いつだってワクワクします。住みやすそうで見ていて楽しい部屋なら、それは尚更。
若手建築家のアイボリィアーキテクチュアさんが設計をされたとのこと。
茶色の壁に、若草色のカーテンにマットレス。どうやらソファも緑系統の色。
大きなガラス窓の脇の、元水まわり。
収納がスペースにピタっと収まっていて、見ていて気持ちが良いです。住む人により部屋の印象がガラリと変わるのは面白いもので、自分ならこういう配置にするなと思ったり。この配置は使い勝手が良さそうだから真似してみようかな、なんて。
最後は、専有部内に中廊下のある204号室。
203号室と同様に、撮影時は入居中だった専有部です。
2面に大きなガラス窓を有する、日当たり抜群の部屋。
机と椅子は置かずにローテーブルを用意し、床にそのまま座っているようです。疲れたらそのまま後ろへゴロンとしているかはわかりませんが、そのまま天井を眺めてぼーっとするのも気持ちが良さそう。
以前のキッチンスペースに、沢山のものが綺麗にまとめられています。
部屋のなかの凹んだスペースには「さて、どうしたものか」となるものですが、収納しつつ目に触れるようにしておくと、部屋が華やいで見え嬉しくなります。
最寄り駅は各線・石川町駅。
JR京浜東北線で横浜駅までは6分、品川駅までは34分。東京駅までは43分と、まずまずの利便性です。一方で、横浜周辺は、徒歩圏内に様々なスポットが。
石川町駅から徒歩で、横浜中華街までは7分、山下公園までは15分、港の見える丘公園までは17分。自転車があれば、移動範囲は更に広がるかもしれません。
運営事業者はコトラボ合同会社さん。
2004年より、横浜寿町を拠点にまちづくりを行っているコトラボさん。
設計事務所での勤務を経験後、ホステルやゲストハウス運営に携わり、人と人の住まい方を考えてきたそうです。年々増えていく空き家の利用法と活用の担い手育成を兼ねて、シェアハウスやシェアカフェを運営していきたいとのこと。
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実家を離れ、はや約10年。
かつて横浜に実家があったこともあり、石川町の見知った場所を訪れて、久々にいろいろな思い出が蘇ってきました。
そう。これはまるで、実家の居心地の良さ。
この空間が、この間取りが良いからと自分で選んだのではない実家。
しかし居心地が良いのは、きっと親に守られ、安心して暮らしていたからなのだと、今なら恥ずかしくもなく言える気がします。
今も自分の見染めたものを周囲に置くことで、まるで守られるように安心した気持ちを感じています。
休日に肩肘張らず力を抜いて過ごせるのは、家や人に守られているからだと思います。
そんな場所に巡り会えたら、引っ越しのチャンスかもしれません。
(イイヅカ)
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