3年かけて、自分たちの手で『学校』をつくろう。
2011年の震災の影響を受けてクローズした、田園都市線沿線の緑豊かな閑静な住宅街でひっそりと運営されてきた外国人向け住宅。数年後には取り壊されるかもしれないこの大きな建物を、3年間の期間限定で専有部、共用部ともに入居者の手でカスタマイズできる大型のシェアハウス兼キャンパスとして開放します。2度と戻らない時と場所で何かを共に作り上げ、学びあう入学者、募集。
3年間の期間限定だからこそ、専有部も共用部も自由自在。
入居者の手で、試行錯誤してつくりあげる家。
暮らしをつくるのは、自分自身
共用部まで入居者自身が企画・カスタマイズできる、稀有な機会。ものづくりに携わる人だけでなく、将来リノベーションで自宅を持とうという人も、多くの実践的な学びと経験を得ることができる。もちろん、基本的に原状回復は不要!
個性あふれる4つの学科
今回募集するのは、4つの学科のいずれかに所属する入居者(入学者)。建築学科、職人学科、クリエイター学科、そして国際交流を学ぶための外国人学科。
舞台は、全部で約60室の白くて大きな建物。
変えられないものは、あまりない。
つい最近まで人が住んでいた建物は、一定のクリーニングや水回りの改修を経て、そのまま最低限の暮らしはできる状態。でも、そこからどんな暮らしをつくるのかは、自分たち次第。
ともに過ごす3年間で、何を学ぶ?
同じ場所と時間を共有し、共にその計画を立て、手を動かす入居者達。何が起こるか、何が変わるか、まだ誰にも分からない。でもきっと、掛け替えのない何かが残る。
大きな共用部が丸ごとキャンバス
ザックリとした大きなラウンジは、今はガランと寂しい状態。カフェのように改装して地域に開放する?ギャラリーのようにして展示会を開く?それとも・・・?
ラウンジと繋がる業務用の広大なキッチン・スペースも、モノづくり/コトづくりの企画会議を刺激するはず。多くを作りだし、多くを学ぼう。
いたるところに点在する、レトロなディテール。
靴箱のノブ
玄関を入るとズラリと並ぶ、入居者用の靴箱のノブ。下向きにカーブする形状は、使いやすさとレトロさが共存する味のあるパーツ。
外国人住宅の暮らしの跡
専有部(部屋)の壁に取り付けられている長押しは、元から画鋲などを打ってよかった場所。そこで暮らしていた外国人入居者達の日々の記憶が、色々なところにとどめられている。
物足りない部屋を、どうする?
部屋の中は、昭和?平成初期を感じさせる、ひと昔前の普通のつくり。これはこれで良いけれど、ハッキリ言って物足りない。床・壁・天井・照明と、工夫の余地は無限大。さて、どうしたものか。
水回りも学校らしい
洗面やトイレといった水回りも、今のところは最低限の直しのみ。手を付けづらい場所ながら、変化があれば生活へのインパクトは抜群。ここはやりがいがありそうだ。
何でもできるキッチン・スペース
当初は企業か学校の寮だったのか、とにかくキッチンは巨大なスペース。ラウンジに向けて窓も開いていて、あれやこれやと活用方法の妄想が膨らむ。
のどかな住環境
再開発著しい田園都市線のたまプラーザ駅周辺は、カフェやショッピングに便利なスポットが大充実。でもこの家は、すこし離れてほど良く緑に囲まれた閑静な高台に建っている。
館内放送は鳴り響くのか?
学校のような長い廊下には、館内放送用のスピーカーも。最近は使われてはいなかったようだが、果たして館内放送は鳴り響くのか?
もしかしたらすぐには動かないかもしれないが、うまく使えばきっと楽しいこの設備が、再び高らかに音を鳴らす日が来るのだろうか。
ここにしかない、ここでしかできない未来を描こう。
建物も敷地も全てを扱える
大きな建物は、コの字状に敷地内に建つ。建物の間のスペースにデッキを敷いたり、アトリエ小屋を作ることが検討されているものの、もちろんアイディアと工夫次第。現在は、大きな敷地の隅に小さな畑をつくるプランが進行中。
未来予想図1 暖炉のあるリビング
こんな風に、リビングに暖炉を置いたら暖かくて快適かもしれない。テーブルなどもウッディに統一してみる?
未来予想図2 本格オーブン
リビングには、オープン前のワークショップでピザ釜をつくる。レンガを積んで、固めて、できあがり。こんな風に、暮らしを作り上げていく。
未来予想図3 部屋は作品
せっかくこんな家に暮らす以上、部屋内はプライベートであると同時に、作品であって欲しい。いったいどんな個性溢れる部屋が揃うのだろう?
クリエイターが集うコミュニケーション型の住宅スタイルです。
「Share Designers College ・たまプラーザ」は建築家や設計士、パン職人や陶芸家、画家、音楽家など、クリエイティブに関わる人が集い、生活空間をシェアしながらクリエイティブな活動を展開し、共に学び合うことを目的とした住居施設です。
3年間限定のシェアハウスは自由に改装できます。例えば、建築家が設計し、画家がペイントしたウッドデッキバルコニーで、音楽家が奏でる音楽を聴きながら、パン職人による焼きたてのパンを楽しむなど、入居者同士で自らの才能を持ち寄って楽しいことを自由に実現してください。
また週末は地域を巻き込んだワークショップやイベントを企画開催することで、地域における役割や意識を学ぶ機会にもなることでしょう。