シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ワラビで、おおきなキッチンを囲む暮らし。
個人的な話でなんですが、「かもめ食堂」という映画、好きなんです。
派手さはないけど、自分らしさを足したシンプルな主人公の生き方。遠いヘルシンキの地で、日本のソウルフードのもとに不思議な縁で集った人たちの日常を綴った作品です。
さて、今回ご紹介するのは「かもめ食堂」のように素朴でシンプルな雰囲気を持ち、“料理の時間を楽しむ”ことを大切につくられた女性専用シェアハウス「グラティア Warabi」。
屋上菜園での自家栽培、大きなキッチンでの調理、そのキッチンと一体化したダイニングテーブルと、「食」を楽しむことを生活の中心に据える間取りが楽しそうです。蕨という穴場的スポットの景色と、どこか抜けきった地名の響きは、オーガニックというキーワードと妙にマッチして好相性な気も。
駅からまっすぐに伸びる蕨(わらび、と読みます)の素朴なメインストリート。
そこを途中で一本外れた通りに、お目当ての建物の入口が見えます。駅距離はわずか徒歩3分と近く、女性にとってもいろいろと安心そう。
ガラスのエントランスの左手には、各部屋ごとに設けられた集合ポスト。
右手には、カメラ付きのインターホン。
インターホンの隣にある淡い色合いが味わい深いプレートは、このシェアハウスをイメージしたもの。それぞれの色がこの住居と関わっているのですが、ここはまた後ほど。
玄関の鍵はナンバー式のオートロック。
ちなみに1階は別のテナント(取材時点では空いています)用で、シェアハウスの玄関はここからさらに階段を上がった2階にあります。
階段を上った先にある玄関が見えて来ると、早くも天然素材の気配が広がります。
実は足元のフローリングは、リビングまで素材も段差もひと繋ぎになっています。ガラス製の玄関扉の効果もあり、ずいぶんと奥行きが感じられます。
土間からフローリングへ上がって振り返ると、こんな風になっています。
靴箱はフローリングのスペースに。
各段の高さはあまりないので、ブーツ類は部屋に持っていく必要がありそうですね。
フローリングにあがってすぐ左手には3階へ上がる階段がありますが、まずはリビングへ向かいます。
それではいよいよ、ガラスのドアを開けて内部へ。
気持ちの良い天然素材のフローリングを踏みしめてドアの奥へ進むと、途端にカフェっぽいけど気張らない、どこかノスタルジックな空間が目の前に広がります。
木と漆喰の天然素材が気持ちいいキッチン・ダイニングを兼ねたリビング。壁側のメタリックなキッチン設備は、ここが生活の場であることを印象づけます。
中央に鎮座するオーダーメイドのアイランド型キッチンは、もはやIsland(島)を通り越してContinental(大陸)レベル。
見ての通りテーブルとしての役割も兼ねているため、リビングでのライフスタイルは常にこのキッチンを囲むかたちになりそうです。
ちなみにチェアやソファはなく、椅子はちょっと高めのスツール。こういった椅子はホッと落ち着くんだけどもだらけ過ぎない、ちょうど良い心加減にしてくれるのが良いところ。
なお、ゆっくりできる場所がどうしても欲しくなってきたら、スペースは無いワケでもないですから、事業者さんと相談というところではないでしょうか。
足元には、塗料も天然のものを使用したという杉の無垢材が敷かれています。
素材独特の柔らかい踏み具合も心地よく。レトロ感のあるマットな色合いがシンプルながらもカフェのような、かわいらしい感じ。
さて、カウンターの反対側に回ると色々と配慮されたキッチン設備群が目に飛び込んで来ます。
まず驚いたのは、センサー式の蛇口です。
蛇口の上部にセンサーがついていて、手をかざせば触れることなく水やお湯が出てきます。
公共の場の手洗いなどでは普及しているこの設備、確かにキッチンでも便利かもしれません。手が汚れているときはもちろん、熱い鍋を持っているときもちょいと肘を突き出せば水が出てきます。実際のシーンでの使い心地、入居された方からぜひ教えて頂きたいものです。
ちなみにシンクには、日本では珍しいディスポーザー付き。
日々の生ゴミの処理は一般住宅でも悩ましいものですが、同じキッチンを使用する人数が多いシェアハウスでも、やはり少し困った課題のひとつ。でも、これなら直接生ゴミに触れることなく、さっと排水溝に流し込むだけ。見栄えだけでなく、料理をした後のことまで考えられているのは嬉しいですね。
IHコンロは全部で3台。
大陸にはシンクが2台ありますが、それぞれ2つずつ蛇口がついていて、大人数での調理も充分にできそう。便利さはもちろん、普段から実に楽しそうです。
また、料理教室も開けるような空間にしたいというオーナーの想いもあって、オーブンも本格的。
使いこなせば百人力です。
テーブル下には、よく見ると収納用に等間隔に仕切られたスペース。
奥の壁側にもシンクと作業台があり、キッチン家電などはここに。
圧力鍋まで取り揃えられた設備群は、和洋中韓、なんでもチャレンジできそうです。作業台の下は3ドアの冷蔵庫になっていますが、冷蔵庫は他に大型のモノがもうひとつあります。
こちらがその大型冷蔵庫。
あまり触れる機会のない業務用ですが、作り置きした鍋物なんかもそのままスッポリ。ざっくりした内部の仕切りは、実にシェアハウス向きだったりします。
ちなみに、キッチンの向かいにはテレビが置かれています。
ちょうど料理や洗い物をしながら見やすい場所にあるので、慌ただしい朝でも良い感じにニュース番組をチェックできそう。
TV台には部屋ごとに使用できる引き出しが付いています。
DVDやら、ちょっとしたモノを入れる感じでしょうか。また、リビングの奥にも部屋ごとに分けられた大きな収納棚が設けられています。
こちらはかさばる食材や調味料が中心でしょうか。実は専有部の部屋内には作り付けの収納スペースが無いのですが、その分、共用部分に生活用品を色々と置けるようにしてあるとのこと。
さて、棚の隣には水まわり設備が集められたスペースがあります。
2Fは玄関もリビングも専有部も基本、フラットな感じですが、引き戸の奥の水回り設備の集められた一角だけは切り離されたように一段あがります。
中には洗面台とランドリースペース。左手がトイレ、右手が脱衣室です。ここを使用するのは、基本的に2階の入居者の方々とのこと。
意外と幅のある鏡は、内部に小物を置けるスペース付き。ここも、2階の入居者用に仕切られています。
さて、まずは脱衣室から。サインが雰囲気があっていい感じ。
脱衣室には特にカゴ等は置かれていないので、使用時は自分で何か持ってきたほうが良いかもですね。
奥に見えるのがシャワールームです。
縦に長い鏡と、少し豪華なシャワーヘッドが特徴でしょうか。
そして、こちらはシャワールームの向かいにあるトイレ。
床は無垢材で、トイレ独特の肌寒い感じがせず落ち着きます。
シャワーブースとトイレは、同じつくりのものが3階と4階にも用意されています。入居者はそれぞれ、普段は自分のフロアの設備を使用する事になりそう。
続いては専有部へ。
まずは、リビングの隣にある201号室から見てみます。
各部屋の白木のドアに飾られた可愛らしいサインは女性スタッフさんの手作りとのこと。デザイナーでもないのにこのセンス。驚きです。
正面玄関と同じく鍵は、ナンバー式のオートロック。
電気式でピッピッと鳴るのは少し気を遣わないでもないかもしれません。でも、鍵を持たなくて良いのは便利です。
部屋の中はリビングと同じく、足元に心地よい天然の無垢材が敷かれています。
備品として備え付けられているのは、どの部屋も基本カーテンとベッドのみ。あとは自分で好きなモノを揃えていく感じ。
窓側から振り返ると、天井の一部が淡い青に塗装されています。
実はこの色、玄関の入口で見たサインの色のひとつ。
2階のテーマカラーは“ブルー”となっていて、こういった形で各部屋の素朴な空間に彩りを加えています。個人的には、壁全体ではなくこれくらいの按配がちょうど良いかも。
こちらは204号室。
部屋は全体的に同じような作り。シンプルな分、いろいろなインテリアとも合いそうです。
続いて3階へ。
先ほど通り過ぎたリビング前の階段を上ります。
3階は9室と一番部屋数も多く、洗濯機と乾燥機が2台ずつあります。
廊下にはランドリーが設置され、突き当たりにはバスルーム。
その手前には洗面台が2つ。
大きな鏡が良い感じです。
302号室から305号室はほぼ同じ間取りです。
“体に優しい空間を”というコンセプトもあって、各部屋の壁も、リビングと同じく漆喰(しっくい)で塗装。
『天然の空気清浄機』といわれるほど調湿性に優れる漆喰は、ウイルスを抑え、インフルエンザなどを予防するような働きもあるとかないとか。なるほど、まさに“体に優しい”壁。
ちなみに3階のテーマは“イエロー”。(写真は307号室)
おもちゃ箱みたいで、けっこうポップです。
4階踊り場にから入る401(写真奥)・402(写真手前)号室。
こちらのドアは建築上の問題から木製にはしなかったそう。右の扉を開けると通路があり、そこからまた部屋が続きます。
4階の廊下には、洗濯機と乾燥機、洗面台に加えて冷蔵庫も置かれています。
ちょっとした飲み物などを入れておけば、毎回2階まで降りる必要がなく便利です。
401号室を見てみると、どうやら4階のテーマカラーは“ピンク”ですね。
404号室はベランダ付き。
ちなみに402号室、403号室にもベランダがあり、全てつながっています。
さすがに上階ということで、風も日当たりも心地良いです。
さて、屋上へは、踊り場にある入口から。
見晴らしの良いスペースには、コンパクトに見えて実は使いでのありそうなサイズの屋上菜園が。
植物は2012年の春先から植えていくとか。当面、手前側は事業者さん側で管理する予定だそうです。獲れた新鮮な野菜はキッチンに並べられ、いつでも食べてよいのだとか。
奥の方のプランターは入居者さんに使って貰おうかな、とのことです。日々、旬な食材を自然に楽しめる生活。これはかなり、嬉しいのでは?
最寄駅は、読めるけどもたぶん書くことはできないJR京浜東北線の「蕨」駅。
実はアクセスは割と良好で、直通で上野駅まで22分、東京駅まで28分、品川まで行っても37分。赤羽乗換えで、池袋も20分、新宿も27分。アクセスは及第点と言えるのではないでしょうか。
のんびりした駅前から少し歩けば、成人式の発祥となった和楽備(わらび)神社や蕨城址公園など、少し歴史を感じさせるスポットもあります。また、シェアハウスから歩いて10分の場所には、創業二百数十年という美味しい鰻屋もあったりします。中山道の3番目の宿場町だった蕨は、かつて鰻で有名だったとか。
さて、実はシェアハウスの向かいにはパチンコ屋が。ただ、建物の壁を厚くして窓も防音仕様にしているとのことで、家の中では音は特に気にはなりませんでした。
駅の近くということで何かと便利な反面、割と賑やかな通りではあります。この辺りは多少好みが分かれるかもしれないので、少し現地をうろうろしてみても良いかもしれません。
運営は「株式会社イコム」さん。埼玉エリアで不動産業を展開する、サービス精神旺盛で親しみやすい事業者さんです。
ちょうどお訪ねした日がバレンタインデーで、入居者に向けたかわいいメッセージレターをリビングに添えたり、部屋のドアにチョコの入った小袋を提げてらっしゃいました。今後もそういったイベントを随時行っていきたいとのことです。
担当さんは見ての通り若くて柔らかい雰囲気の男性の方ですが、今回のシェアハウスづくりでは“料理の時間”と“体に優しい空間”がポイント。女性社員の方がいろいろとアイディアを出して工夫されたそうです。その成果か、キッチンを中心にした心地よい空間がひろがる魅力的な物件に仕上がっていると思います。
無駄に飾らない空間と、楽しく使えそうな大きなキッチン。日々触れるられる新鮮な食材。料理好きはもちろん、これから頑張りたいという方にも良いのではないでしょうか。
ということで、天然素材を多用してつくられた屋上菜園のあるシェアハウス。特に京浜東北線沿線でお勤めの方で、楽しい「食」のある暮らしが気になる方は、コチラからお問合せをどうぞ。
余談ですが、「かもめ食堂」の作中にこんな台詞があります。
「コーヒーは、淹れるより淹れてもらうほうが美味しいんだ。」
料理に限らずですが、何かをするというよりも、してあげるorしてもらうほうが楽しいし、そこでのコミュニケーションには、意外と自分の中の人間くさい部分が出るような。だからこそ本音に近付けるし、関係性も深まっていく。
シェアハウスでキッチンを囲む生活、個人的には案外理想に近いかも。
(ソン)
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