シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
宇都宮のこれからを考える。
今回の舞台は北関東最大の都市、宇都宮。
2013年8月にオープンしたこの家は、おそらく栃木県は宇都宮市で初となるシェアハウス。
都市の中心地からほど近く、パルコまで歩いて数分という立地からしてなかなかの好条件。
なによりも都会的で洗練された空間に、住まいとしての居心地の良さがしっかりと根付いた環境も、ひつじ不動産としては目をつけたいところ。
シェアハウスに限らず新しく始まろうとする分野の伸びしろの大きさには、その先駆者の水準が大きく関わるもの。
その点、「KAMAGAWA LIVING」で実にハイレベルなスタートを切った宇都宮市、ひいては北関東では、多くの人たちの前に新しいライフスタイルを考えるきっかけが生まれたのではないでしょうか。
頭ひとつ抜けた期待感を漂わせる、キーマンの牽引力。期待したいところです。
宇都宮のメインストリートと言えそうな大通りを歩くこと10分弱、T字路の交差点にパルコが見えてきます。
路地を曲がり、地元住民の憩いの場となっている小川を越えると、にぎやかな都市の喧騒はやがて静かな街並みに変化します。
さらに足を進めると、小さな建物が並ぶ町並みの一角に、立派な円柱が支える6F建ての建物が見えてきます。
1Fと6Fはオーナーの住まいで、2−5Fがシェアハウスです。接道面に向けて2Fから優雅に舞い降りる階段が、正面玄関へ誘うアプローチ。
エントランスのドアは自動で、全面ガラス張り。
ゆっくりとドアが開ききるのを待って、さっそく足を踏み入れます。
エントランスは、大理石風フロアの上品な空間。
正面のドアが玄関。右脇に見えるのは専有部ごとに設けられた集合ポスト。
手前の足下だけが土間風になっていますが、建物の共用部は基本的に土足です。
カメラ付きインターホンは台座付き。
暗証番号を入力して、オートロックのドアを解錠します。
扉の左側は3段の格子窓。
中央の段のくもりガラスは、目隠しを兼ねつつ内部の雰囲気が伝わる、うまいデザイン。
扉の先に広がるのは、レトロなカフェ調のインテリアが並ぶ落ち着いた空間。
躯体の素地を生かした空間に、マットなブラックにペイントされた床がよく合います。一風変わった間取りで、奥にもスペースが続いています。
振り返ると、正面玄関はこんな感じ。
先ほどの窓が明かり取りになって、日中はまずまずの光が差し込みます。
集合ポストの取り出しは、ドアの内側から。
わざわざ外に出ることもなく、新聞や郵便物を受け取れるのは便利そうです。
さて、内部に足を踏み入れてすぐ感じるのは、最近では言い古された感もありますが、やはりどこか「カフェのような」居心地。
それにしても高品質の仕上げもそのはず、事業者さんはカフェなどの飲食店を多数手がけてきたそう。
日常のなかで他の入居者との接点を持つシェアハウスの居心地の良さと飲食店のそれは、どこか本質的に通じる部分があるのだと思います。
TVボードにはK・Lのアルファベッドを乗せた電車が走っています。
もちろん「KAMAGAWA LIVING」の頭文字。
壁に掛けられた大きな鏡は、アンティーク風の装い。
ブルーバックに金色の装飾がとても映えます。
ラウンジはシックなトーンながらも、色使いは多彩。
正面左手のドアは喫煙ルームです。
扉のなかは、コンパクトな空間。まあ、住まいの規模感的には十分なスペーではないでしょうか。やはりよく言われることですが、喫煙スペースも活発なコミュニケーションが生まれやすい場所ですよね。
奥にもラウンジスペースは続いています。
壁の一角には、掲示板代わりの黒板が。
書かれている内容を見てみると、「せっかく秋ですから、サンマ食べたい」。連絡事項以外にもいろいろ書き記しても面白いかもしれませんね。何かのイベントや企画が生まれるきっかけになることもありそうです。
足を進めた先はより広がりのある空間で、ダイニングとリビングとキッチンを程よい距離感で配置。
日が暮れる頃には、暖色系の照明が存在感を増して、ムーディーなオトナの表情を見せてくれそうです。
デスクワークに人気なのは、奥のダイニングテーブル席。
すこし奥まった空間のセミプライベート感が、グッと集中力を増すそうです。
ここにもTVが壁掛けで取り付けられています。
大きな窓から差し込む陽射しがさわやかな雰囲気。
むき出しのコンクリートに囲まれた空間はいい意味で無骨ではあるものの、寒々しい感じはありません。
ダクトレールのシンプルな照明と、業務用エアコン。
ふたつのラウンジを区分する大きな柱には、細長いタイルが敷き詰められています。
昭和のビルを彷彿とさせる意匠は、レトロな空間と相性の良いアクセントに。
ブラックにペイントされたコンクリートの床は、ある場所を境に一段床上げされています。
その段を上った先は、個性的なリビングスペース。
なんとこの場所、元々は大浴場だったスペースをそのままに生かしたのだとか。
建物のまとう歴史を新しい文脈で再解釈し個性に変える。これぞまさに辞書通りの「リノベーション!」と叫びたくなってしまう、なんとも粋な設計です。
とは言え、時代とともに浴場からリビングへ姿を変えても、くつろぎを享受する本質はずっと変わらずといったところでしょうか。
浴槽の内側を囲む段差は、ベンチシートとしてリデザイン。
ためしに腰を落ち着けてみると、自然と目線が低くなることに気が付きます。
人の視線は、思いのほか強い力を持っているもの。ラウンジやリビングのコーディネートにおいて、その視線がかち合わないようソファやテーブルの位置関係を設計することは、基本ですがやっぱり大事。
KAMAGAWA LIVINGの設計は、さらに高さという要素を通常よりも柔軟に織り込むことで、ストレスを減らし適度に人の気配を感じさせる居心地の良い時間を生み出そうというもの。
要約すれば「よく考えられていて、住みやすそうだよ!」ということですが、狙う水準は高めのようです。素晴らしきかな、宇都宮。
ベンチシートは、手ざわりの良い質感。
座面はちょうど良い具合の固さで、ふと気づいたらいつの間にか寝転がってしまいそう。じかに床に座ることもでき、家では思いきり足を伸ばしてくつろぎたいという人にもピッタリ。自然と足を運ぶことが多くなりそうです。
すこしお酒を傾けて、にぎやかに夜のおしゃべりを楽しむシーンが目に浮かびます。
リビングの脇に置かれているのは、元サッカー日本代表の名波選手などのサイン入りユニフォーム。
実はオーナーさんの私物で、6Fの自宅が出来上がるまで一時的に置かれているそう。でも、
これはこれでという気もします。
テーブルには、散歩するアヒル親子の姿が。
写真では少しわかりづらいですが、キッチンは対面式のアイランドタイプです。
壁面には、食器などをたっぷりと収納できる棚が造作されています。
こちらはシンクの様子。
シンプルなデザインで、後片付けがしやすそうです。
ガスコンロは3口タイプがふたつ。
設備数から言えば、長時間の煮込みが必要な料理だって可能ではあるかと(でも、時間帯にはすこし配慮を)。
壁にあつらえた食器棚は、味わいのある風合い。
白い食器やピアレッティのエスプレッソマシンとの相性も良し。普段づかいの日用品も、どこかオシャレに飾られたインテリアのようです。
鍋類は、シンク下の収納に。
サイズも豊富に揃えられています。
ミルなど、コーヒー関係の器具もいろいろ用意されています。
せっかく身近に用意されていることですし、あまり興味がなかった方もぜひ活用してみて欲しいもの。通の人も、気分や好みでいろいろな淹れ方を試してみるのは楽しそうです。
ポップカラーのハイチェアは、意外にも取り合いになるほどの人気とか。
ぐるっと見渡せるポジションが、何かと楽しかったりするのかもしれませんね。
トイレはラウンジの隅に併設されています。
左手前と正面のドアがトイレで、右手に手洗い場が付いています。
手洗い場はコンパクトな設計。
幅広の鏡は、出かける前にさっと確認するにもちょうど良い具合です。
トイレは、オーソドックスなタイプ。
では続いて、専有部のある5Fへ。フロアの移動はエレベーターを使います。
5Fは女性専用のフロア。廊下の突き当りに水まわり設備が集約されています。
右手のドアがトイレで、その隣がシャワールームとランドリールーム。
白いドアを開けると、今度は真新しいウォシュレット付きのトイレがお出迎え。
奥行きある空間で、ゆったりとしています。
シャワールームの前には、洗面台と洗濯機&乾燥機が設置されています。
洗面台はステンレスのハードなタイプで、コンクリートの壁と相性も良し。
乾燥機のサイドには、花柄のフックが付いています。
バスタオルなどを掛けておくのに便利そう。
シンプルなシャワールームは、ガラスの小物置き場やハードなシャワーヘッドですこしだけドレスアップ。
シャワールームとバスルームは、3Fにも設けられています。
それでは、専有部の内部を見ていきます。
ゴールドのハンドルをがちゃりと回して、すこし重たい扉を開きます。
まずは502号室。
シンプルな空間に、大きな正方形が並ぶ板張りのフローリングが特徴的。自然光で撮影していますが、暖色のスポットライトが灯るとぐっと暖かい空間に変わります。
4−5Fの部屋は、どこもおおよそ似た間取りになっています。
共用部は靴を履いたままということで、部屋のドアの前にきちんと土間が設けられています。
ドアのまわりには、収納スペースが豊富。
なにかと使えそうな壁付けの棚も、まずまずのボリュームです。
ドア脇の収納はポール付き。
着る機会の多いコートやジャケットを掛けておくのにちょうど良さそうです。
元々は3点ユニットであったらしき空間も、今ではウォークイン・クローゼットに変貌。
専有部の設備として水まわりを取るか、収納を取るかという議論もできそうですが、持ち物が多い方や部屋をすっきり見せたい方にとってはやはり、目を引かれるポイントのはず。
504号室は、濃紺の壁紙がシックなテイスト。
実は、インテリアで遊びたい人にとってはとてもうれしい特典があります。
なんと、どの部屋もDIYがOKとのこと。
自分の色に合わせて、塗ったり、張ったり、作ったり。
大胆で創造的な遊びをこれだけの空間で享受できるのもなかなか稀有な機会。シンプルな素地はそのまま使うこともできますが、ぜひとも思い思いにチャレンジしてみて欲しいところ。
全室、冷蔵庫は備え付けです。
専用のベランダも各部屋(3F以外)に。
遠くまで空も抜けていて、宇都宮市の町並みを一望できます。
こちらは4Fの廊下。
同じく突き当たりに水まわりが設けられていますが、トイレと洗面台のみ。
朝の忙しい時間帯は特に、4Fの入居者はこちらか、3Fの水まわりを使うシーンが多くなるかと思います。
403号室は、床の素材が色濃いつくり。
光の反射ですこし見えにくいですが、アースカラーのグリーンでペイントされた壁と相まって、落ち着いた雰囲気に。
収納は同じくウォークイン・クローゼット。
書斎な使い方もありかもしれませんね。
2Fはグッと雰囲気が異なり、ポップなグリーンで彩られた空間。
心なしか、天井も高い様子です。
洗面室はトイレの手前に設けられています。
左手にあるふたつのドアはトイレ。洗面台は写真の反対側にも1台あります。
常々思っていましたが、掃除機は「スター・ウォーズ」の武器っぽいダイソン。
なんとかセイバーを振り回すかのごとく扱えば、面倒な後片付けも楽しく思えてくるのではなかろうかと。
あ、掃除機は専有部に持ち込みOKです。
ランドリールームにも、大きなミラーの付いた洗面台が。
洗濯機と乾燥機はそれぞれ2台ずつ。
天井近くに設けられた棚は、洗濯用品などを置ける収納となっています。
なにかと、よく考えられています。
ランドリールームの突き当りは、浴槽付きのバスルーム。
左手前のドアはシャワールームです。
バスルームは、なかかな上品な雰囲気です。
窓から差し込む陽射しが開放的。週末に楽しむ朝の入浴タイムも、実に気持ちが良さそう。
さて、再び専有部へ。
聞けば、3Fの専有部はクリエイター向けの間取りが多いとのこと。
302号室を見てみれば、たしかにそんな具合。
部屋の広さもさることながら、大胆な間取りが挑戦的。収納もしっかりめですが、それでも部屋作りはチャレンジングになりそうです。
クラシカルなテーブルをどう扱うかも、考えどころのひとつ。
腕が鳴る、という人にぜひ。
306号室は一番広い約12畳の部屋。
天井の高さが、より一層空間の広さを際立たせている気がします。
収納も三段に分かれた、大容量のタイプ。
どこまでDIY出来るのかは要相談ですが、ちょっとした脚立や梯子を用意して天井まで届く壁一面の本棚を作ってみるのも格好良さそうです。
照明はアレンジしやすいダクトレール。
3連のペンダントライトでかわいくしたり、ポイントでどこかにスポットを当てたり、自由度の高さは抜群。
配管もそのままで、露わなつくり。
ハンギングバスケットに入れたグリーンや、エアプランツを吊るしても良さそうですね。
アイディアを実現できる空間は、なんとも頼もしい限り。
工事の印もそのままだったりします。
モデルルーム代わりに、スタッフさんが入居中の301号室を見せてもらいました。
カーテンの使い方が実にオシャレ。窓の大きさを利用して、柄違いを4枚並べています。収納が大きいためか持ち物が少ないためか、わりとシンプルな暮らし方のようです。
ベランダは専有部の中で一番広いかもしれません。
洗い物を干すのはもちろん、ちょっとした物置きにしたり、プランターを並べてみるのもありでしょうか。
ほかにも徒歩圏内で、各線・宇都宮駅も利用できます。
でも聞くところでは、宇都宮の人たちは電車はあまり使わず、基本は自転車などで移動することが多いそうですね。
東武宇都宮駅からシェアハウスの近くまで続くアーケード型の商店街は、「オリオン通り」。
たいていの生活用品は、ここで揃えられます。通りの途中にある「オリオンスクエア」では、新鮮な野菜が手に入る朝市なども開催されているそうです。
住まいから歩いて数分のところには、例のパルコも。
なんと最寄り駅よりもパルコが近いという、なかなか耳慣れない立地条件。住まい選びのポイントになるかどうかは微妙ですが、とはいえ便利なことに変わりはないはず。
「KAMAGAWA LIVING」を運営管理されるのは、株式会社ビルススタジオさん。
栃木県を拠点に建築物の設計から不動産仲介まで、空間に関わる分野を総合的にプロデュースされています。
シェアハウスの運営は今回が初めて。宇都宮市で初となるシェアハウスは、人情味あふれる釜川エリアに、人が自然と集まるようなリビング的スペースをつくりたいという想いから始まったそうです。
管理スタイルはというと、大まかなスキームは作られていますが、ディティールに関しては入居者との対話のなかで形作っていきたいとのこと。
スタッフさんがこの物件に住まわれていることもあって、ある程度自由度の高さを保ちつつ、キリッとした雰囲気がよい具合に交じり合った環境かと思います。
空間のクオリティもさることながら、そこに暮らす人たちの暮らしもしっかり考えられています。宇都宮市、ひいては北関東エリア全体を牽引する主役になりうる存在感で、今後の動向がとても楽しみです。
宇都宮市で初となるシェアハウスに興味のある方は、コチラからお問合せを。
パルコの向かい、つまり家から徒歩数分の場所にある宇都宮二荒山神社。
神道に詳しいわけではないのですが、長い階段を上って緑に囲まれた静かな境内に足を踏み入れると、どこか心もしんと静まって厳かな気分に。
日々時間や仕事に追われるなかで、頭をクリアにする良いきっかけになるのではないでしょうか。
都心暮らしで身近にこんな場所がある点も、羨ましいところです。
(ソン)
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