シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
気持ちのいいフィット感。
今回は、全5室の女性専用シェアハウス。
白く塗られた木製の扉を潜り抜け、玄関を開けるとそこはもうリビング。白の塗りと素材感を生かした、肩肘張らないデザインは少しばかり北欧寄りの雰囲気が漂います。
決して広いとはいえないスペースではありますが、日々の暮らしの機能が、あますところなくぎゅぎゅっと詰めてあります。でも、不思議と窮屈というわけではないのです。むしろ「これくらいがちょうどいいね」と感じられる、女性のためのヒューマンスケールな家。各専有部も然り。
洋服ひとつとっても、自分の好きなものを身に着けたいものです。そして、出来ればさらりとおしゃれに着こなしたい。そのためには、色味やデザイン以上に、自分のサイズに合っているかどうかが、実は何より大切なのかもしれません。
小周りの利く動線でありながら、明るく気持ちの良い空間となった「bettak 梅島」。ぴたりの身の丈のなかには、ちょっとした工夫があちらこちらに散りばめられています。
さて、駅から歩くこと7分ほど。住宅地の道路から民家と民家の間を覗いてみるとありました、ひょっこりのぞいている真っ白な家。
知らないとうっかり通り過ぎてしまいそうなこの奥まり具合に、白くて可愛らしい木製の門扉。何かが始まりそうな予感に胸を高鳴らせてしまうのは、きっと私だけではないはずです。
木製の門扉の脇には、カメラ付きのインターホン。
ここからは見えませんが、視線を右に移すと共用ポストが1つ、扉と同じ白で統一されています。
門扉の引き手を横にスライドさせると、木のぶつかり合うコツコツという温かい音が響きます。一段上がってデッキの上へ。
採光は確保されているものの、玄関ドアまでしっかり庇が続いています。雨の降る日に傘を門のところで畳んでしまっても、濡れずに中へ入れるのがいいところ。
デッキの奥は小さな畑。
トマトなどの家庭菜園をしても良し、おしゃれにハーブを育ててもよし。何を植えるか話し合うのもまた楽しみのひとつ。
何を植えようかなと想いを馳せながら、くるりと振り返るとこんな感じ。
聞くところによると、デッキの材はオーストラリアの線路の下に敷かれていた枕木が使われているそう。海を越えてやってきた枕木は、なかなかお目にかかれない独特のサイズ感が新鮮。
さて、そろそろ中も覗いてみたいところ。
鍵はナンバー式、ピピピッと入力してドアを開きます。
玄関ドアを開けると、すぐにリビングが広がっています。
「おや?」と思った方もいるかもしれませんが、本来あるはずの三和土(たたき)がありません。靴はデッキの上で脱いであがります。
リビングを広く見せる工夫のひとつだそうですが、三和土がないと印象がスッキリしますね。玄関ドアの前には庇もついているので、慣れてしまえば違和感なく暮らせそうです。
中へ入り、玄関口を振り返ってみます。
玄関入って右手の壁にはガラスのコミュニケーション・ボード。ちょっとした伝言やゴミ当番を書き込みます。共用部のゴミ当番は1週間交替で、1人ずつ順番に回していくシステムだそう。
靴箱はそれぞれ扉ひとつ分を使用できます。
靴箱の中板は高さ調整が可能で、背の高い靴も収納できます。靴の多い方は部屋での保管が必要になってくるかもしれません。
玄関から見渡すと、身の丈サイズのリビングが一望できます。
手前からリビング、キッチン、洗面台、トイレとコの字に配置され、コンパクトながらも無理のないゾーニングです。キッチン台の左脇にはシャワールームもありますが、まずは手前から順を追っていきます。
奥に洗面所やトイレが設置されていますが、ここからは見えません。
テレビはすっぽり収まっています。
ガラスボードのペン類は、全てまとめてカップの中に。
テレビ上に配置されたグリーンの傍に、ちょこんと佇む木彫りのことり。
なんでもこちら、事業者さんの祖父が彫られたものだとか。精巧な作りでありながら、目と口ばしがマジックで描かれているところがなんとも愛らしいです。
ふと振り返ってみると、空間のスケールがよく分かります。
ここから見える2つの白い扉は、靴箱側から101号室、102号室です。玄関脇の壁には、カメラ付きインターホンの受信機が。
日中は自然光の明るい空間、夜は小さめライトがムーディな空間を演出しそうです。
さて、ステンレスのキッチンは、シンプルながら実用的。
吊戸棚はすべて共用スペースになっています。
背丈164センチ(私)で手を伸ばして、やっと開けられるくらいの高さに扉のつまみがあります。中は2段になっていますが、椅子に乗って取り出すことになるので、特に上段は使用頻度のあまり高くないものになりそう。なお、収納スペースは別の場所にもありますので、後ほど。
キッチン周りに必要な清掃備品は、一通りの準備がされキッチン台の下の棚にあるボックスの中に収納されています。ゴミ箱は全部で5つ。指定通り、しっかり5種に分別して捨てましょう。
IHパネルは、前後に並んで2口。
好みはありますが、掃除が簡単で防災面でも安心感が高いのは良いところ。
隣の棚から繋がるような形でカバーされているため、キッチン全体がすっきりして見えます。
キッチン台から少し離れたところに、冷蔵庫をはじめとするキッチン家電が並んでいます。
キッチン家電は上からトースター、電子レンジ、炊飯器が2つ。下の2段は共用の収納かごです。進んで右側は脱衣室とシャワールームになっています。全てセンサー式の共用部のライトは消し忘れの心配がないのはもちろん、節電にもなりそう。
奥へ進むと、テレビ台の裏側に部屋ごとに分かれた収納スペースがあります。
自前の食材や調味料、お茶などを入れておきます。
内部の仕切りは、細かな高さ調整も可能です。
キッチン家電の隣には、コンパクトな洗面台とトイレがあります。
洗面台脇の棚と、洗面台下の引き出しは部屋ごとのスペースが設けられていますが、引き出しを使えるのは4人まで。1人はその下に置かれたボックスを使用します。
洗濯物を手洗いするときは、水が溢れないように注意が必要です。
よく見ると、トイレの上の勾配にミラーが設置されています。
もちろんリビングを広く見せる工夫のひとつですが、お出かけ前には姿見代わりにもなりそうです。
そして、トイレは扉を開けて一段下がったところにあります。
シンプルですが、きちんとウォシュレット付きです。
トイレットペーパーは業務用のジャンボロール。
次に、脱衣室とシャワールームを見てみましょう。
実際の利用時は、床の隅に置かれたかごを使います。個々の浴室用具の収納はないため、洗面台下の収納にしまっておくか、部屋からその都度持ってくるスタイルとなりそうです。使用時はカーテンで仕切ります。
シャワールームは、スタンダードなタイプです。
そろそろ専有部を見ていきます。
全5室は、すべてロフト付きで統一感のある仕上がり。ロフトには無垢の集成材が使われ、壁面に施された色合いの異なる端材がリズムよく並んでいます。見上げれば、しっかりと屋根を支える梁が露出し、開放的な天高がとられています。
まずは、101号室。
玄関脇の部屋には、小ぶりなデスクとチェアが付いています。
ロフトの上にも、光はしっかり届きます。
無垢材の肌触りが気持ちよし。
次に102号室。
102号室からは、全て同じローテーブルが付いています。
窓の上部からさんさんと差し込んでくる光は、比較的明るいです。
クローゼットには足りませんが、ちょっとしたものを入れておくのに良さそうです。
冷蔵庫も各部屋内に用意されています。
端材の凹凸感はなんだか愛着が湧きそう。
階段の手すりもペンキで白に統一されています。階段照明もセンサー感知です。
階段を上り、2階へ到着。
廊下には、自然光がたっぷり入ってきます。
左の壁に掛けられたコルクボードはゴミの仕分け表などの共有事項を貼っていくそう。さて、採光に一役買っている正面のドアから共用ベランダへ出てみます。
共用ベランダはルーフ付き。
目隠しがあるのは心強い。外に気兼ねなく洗濯物が干せるのは嬉しいですね。
物干しフックが付いています。
洗濯機と乾燥機はこちら。
乾燥機は¥100/30分ですが、どうしても明日までに乾かしたい、なんて時にあるのとないのでは安心感が違います。
それでは、2階の専有部を見てみます。まずは201号室。
足場はしっかり固定されています。
おかげで細身の割に安定感ばっちり。意外にずんずん上れます。
ところどころ荒めの仕上げがまた味です。
次は202号室です。
窓の外側には腰高ほどの白い手すりが付いています。
両開き収納は比較的奥行のあるタイプです。現地で確認を。
ロフトは出入り口の上に設置されています。
長年この家を支えてきた木の風合いは、素敵の一言。
窓の先に遮るものはありません。
日差しも良好。
最後に203号室です。
切妻天井の中央にロフトが設置されています。
こちらは掃出し窓からそのまま共用ベランダに出られるようになってます。
曇りガラスなので透け感は気になりませんが、開けっ放しにするのはなかなか勇気がいりそう。深夜の洗濯機稼働を抑えてもらえば、洗濯の出し入れがしやすいこの環境はなかなか良いです。
ロフトの上はこんな具合で、寝相の良い方限定(いや、それでもどうかと)です。
ロフトの床と手すりの幅が少し広めです。
ロフトの脇にはポールハンガーが設置されています。
この高さなら、長いワンピースでも掛けられそう。
上から照明のオンオフができるのは結構大切なポイント。これがあれば安全に上り下りができます。
帰り際に、門扉の周りを見てみます。
自転車は共用のものが1台、お買物の専用車です。晴れた日にちょっとまとめて食糧調達、なんて時に1台あると便利かと。
その奥にはゴミのストッカーが設置されています。夜のうちに準備しておけば、慌ただしい朝でもそこからひょいっと持っていくだけで済みます。
最寄駅は日比谷線直通、東武スカイツリーライン・梅島駅。
この東武スカイツリーライン、2012年3月17日に導入された路線愛称名だとか。何かと話題のスカイツリー、路線名になっていたとは知りませんでした。北千住駅まで6分、上野駅まで15分のアクセスで生活用品以外のお買物にも便利な距離感。
梅島駅周辺には24Hスーパー、クリーニングや銀行など生活を支えるお店から、ケーキ屋さんまで下町らしい元気のあるお店が立ち並んでいます。
ふとパン屋さんのテーブル席を覗いてみれば、まだまだ元気なシニア世代が井戸端会議を繰り広げています。近くには関原商店街もあり、生活用品の買い物には困らないのでは。
道路も歩道も広々、スクランブル交差点もあります。道行く人は老若男女、お年寄りから子供連れまで。天気がよかったせいか自転車ユーザーもたくさん。初めて訪れても、はじめてを感じさせない街、ほっとします。
運営・管理は「有限会社鶴崎智也建築設計事務所」さん。
「bettak」シリーズ5件目、女性専用物件としてはbettak 西新井、bettak 荒川区役所に次ぐ3件目です。ご夫婦で運営され、旦那さまが設計担当、奥さまが管理担当といった具合に二人三脚で作り上げています。
こだわりは特にないなあ、と穏やかな微笑みを浮かべていた旦那さまですが、もちろんそんなはずもなく、シンプルでありながら建築士ならではの視点と工夫が詰まった空間づくりにをされています。
管理担当の奥さまも笑顔がすてきな可愛らしい方。ここに住まう女性にとって相談しやすい環境は整っているのではないでしょうか。ご夫婦の醸し出す雰囲気はとても穏やか。お二人を見習って心にゆとりのある時間軸を持って暮らしていきたいものです。
シンプル且つ穏やかに、ロフトで爽やかな朝を迎えてみたいという方はこちらからお問い合わせをどうぞ。
ことりは今日もここから見守っています。
(シブヤ)
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