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生まれ変わった綾尾荘。
駒場東大前。
名前の通り、駅の目の前は東京大学駒場キャンパス。
大学の広大な敷地の緑に加え、旧前田侯爵邸で有名な駒場公園、BBQ場を備える駒場野公園と、渋谷から2駅とは思えないほど自然豊かなエリアです。
「SOU 駒場東大」は、駅から徒歩5分の住宅街に建っています。
東大の学生寮・綾尾荘として建てられたのは、1961年。
50年を超える長い時間、たくさんの学生が過ごした綾尾荘は、2016年に二代目大家さんの手を離れ、現在の運営事業者さんがオーナーとして引き継ぐことになりました。
シェアハウスとして再出発するにあたり、不安要素になったのは建物の古さ。
なんと5人もの一級建築士を集めてチームを組み、取り壊しではなく、元の構造を活かしてリノベーションをすることに決まりました。
補強工事は、それはそれは大変だったそう。
ベテランの大工さんもお手上げ寸前の難しい工事ばかりだったと言います。
こうして、綾尾荘は「SOU 駒場東大」として生まれ変わったのでした。
戸建住宅や小さなアパートの多い、駒場東大前の住宅街。
小さな路地の突き当たりに隠れるようにして建つ「SOU 駒場東大」は、斜面に作られた建物。
平屋に見えますが、実は2階建て。玄関は2階部分に位置しています。
三角屋根の特徴的な、玄関まわり。
スタイリッシュなダークグレーの壁と、温かみのあるウッドデッキの組み合わせがユニーク。
ドアの隣には、家のかたちをしたサインが飾られています。
サインに記された「1961」は、建物の建てられた年。リノベーションによってキレイに生まれ変わり、年月をまったく感じさせない仕上がりになりました。
カメラ付きインターホンは、1階と2階にそれぞれ用意されています。
1階は男性用、2階は女性用とフロアが分かれていて、基本的に行き来はできない決まりだそうです。インターホンも、1階と2階で分けられています。
インターホンの下に埋め込まれた、赤と緑の大きなポスト。
郵便物はフロアごとにまとめて投函されます。気付いた人がまとめて回収し、リビングなどに保管。各自部屋に持ち帰るイメージです。
玄関のドアを開けると、1枚のドアと、下階に続く階段が。
1階と2階の入居者さんは玄関のみが共用で、その他の生活空間はしっかり分かれています。顔を合わせることが多いのは、外出のタイミングでしょうか。
まずは女性用の2階を見ていきます。
入り口のドアは、女性の入居者さんだけに渡される鍵で開けることができます。
ドアの内側に設置された靴箱。
各フロア5部屋ずつですから、ひとり2段ほど使えます。女性の靴なら3〜4足は収納できそう。
廊下の壁の裏側はリビングです。
壁のレンガ模様と、むき出しの屋根裏。和洋折衷の組み合わせで、なかなか新鮮。
屋根裏が見える分、天井は高く、広さの割に開放感があります。
柱や梁、屋根裏が、建物の年季を感じさせます。
梁の高さに合わせて取り付けられた照明のレールは、まるで構造の一部のよう。
牛革を使った、コンパクトなスツール。
実は回転式で、座ったままクルクルと向きを変えることができます。
全員が集まる機会には、4人掛けダイニングの補助椅子に。
玄関側の窓からは緑がチラリ。
落ち着いたトーンと緑の組み合わせもまた、良いものです。
リビングにはキッチンが併設されています。
シンプルなシステムキッチン。冷蔵庫も同じ並びで、使いやすい配置です。
ひとり分の食器を洗うには充分な広さのシンク。
掃除のしやすいIHヒーターに加え、作業スペースもキチンと確保されています。
収納スペースは、5人なら比較的ゆとりがありそう。うまく工夫して使えるといいですね。
電子レンジにトースター、電気ポットと、基本的なキッチン家電も揃っています。
家電の使用時は、キッチンと動線が重なりません。誰かが調理をしているあいだでも、邪魔にならずに電子レンジを使えます。
リビングに洗面台も併設された、珍しい間取り。
玄関のすぐ隣でもありますから、帰ってきてすぐに手を洗えるのは便利そうです。
鏡の裏側は収納棚。
洗顔フォームや化粧水、歯ブラシなどをしまっておけます。
続いて、水まわり設備を見ていきます。
リビングに面した白いドアがシャワールーム。
黄色のアクセントパネルで、やわらかな雰囲気です。
なにかと便利な鏡も取り付けられています。
トイレは玄関側に設置。
リビングの落ち着いたテイストとはギャップのある、カジュアルなブタのイラストが出迎えてくれます。
手洗い用シンク一体型の、ウォシュレット付きトイレ。
タオルは各自で準備するルール。
タオルを引っ掛けるための、色分けされたフックが並びます。ループ付きのタオルを用意すると便利そう。
ウォシュレットだけでなく、流水擬音装置(TOTOの音姫などが有名)も取り付けられています。
リビングや専有部の近い間取りでは、なかなか気になる音の問題。こういった配慮は嬉しいものです。
ちなみに、赤い足あとは立体シール。
肉球を押してもなにも起こりませんのであしからず。
玄関を入ってからは、リビングから廊下までドアはなく、ゆるやかにつながった間取り。
廊下の一角には、洗濯機と乾燥機が設置されています。
洗濯機の隣は専有部ですから、深夜や早朝の使用は控えた方が良いかも。
突き当たりのガラス戸からは、ベランダに出ることができます。
大きめのベランダでは、たっぷりと洗濯物を干すことが可能。布団も干しておけそうです。
廊下の端には小さな洗面台も。
ちょっと手を洗いたい、植物に水をやりたい、なんてシーンにも便利そうです。
1階へ降りる前に2階の専有部を見てみます。
まずは201号室。
赤がテーマカラーの、明るい部屋。
間取り自体はシンプルで、多少の模様替えもできそうです。
すべての部屋にベッド、デスク、チェアが備え付け。
さらに、部屋の一部をくり抜いたように収納スペースが設けられています。
引き出し式の収納に加え、ハンガーポールが2列。横幅はそれほどではないものの、洋服はたくさん収納することができそうです。
念のため、シャワールームとトイレに挟まれた部屋ですから、音に敏感な方はご注意を。
モデルルームの202号室。
201号室とは窓やエアコンの位置が異なりますが、おおよそ同じ間取り。
ベッドカバーだけで、ずいぶんと印象が変わります。
家具は、すこしシックなテイスト。
いくつか異なるテイストの家具が用意されていますから、好きなタイプの家具に合わせて部屋を選ぶこともできます。
玄関へ戻り、階段を下りてみます。
地下へ降りる感覚ですが、実際には1階部分。
2階と同じく、フロアの入り口には鍵付きのドアが設置されています。
こちらも、1階の入居者さんだけに渡される鍵で開閉できるそう。
2階の間取りとは、左右反転のイメージです。
廊下の奥はリビング。専有部は手前側に位置しています。
インターホンのモニターは各フロアに設置されています。
2階とはインターホンが分かれていますから、余計な訪問を受ける手間を省けます。
白をベースにした、明るいリビング。
2階の落ち着いた雰囲気とは変わり、ポップな印象の空間です。
2階との共通点はレンガ模様の壁。
レンガの壁にテレビが設置されているのも同じです。
食事をしながらでもテレビを楽しめる絶好の場所。
ちなみに、オンラインで映画や動画も見ることができるそうです。
リビングの隣には玄関が。
建物の裏手にも出入り口があり、1階の入居者さんはそこから出入りすることも可能だそうです。
1階の入居者さんの靴箱は、こちらの玄関前に設置されています。
ひとり扉1枚分使用できます。男性でも4足ほどは収納できそう。
ちなみに、玄関を出てみると裏手の路地に続く階段が。
緑の柵の外が細い路地で、人と自転車だけ通ることができます。
玄関前にはガーデンチェアもセットされています。
すぐ隣は民家ですし、あまりゆっくり過ごす雰囲気ではないものの、買い物袋の一次置き場としては使い勝手がいいかも。
2階と同じシステムキッチン。
キッチンに立つと、大きな窓が目の前に。明るい時間は特に開放的です。
白系のキッチン家電を揃えた2階に対して、1階は黒系が多め。
ダイソンの掃除機も設置されていて、自由に使うことができます。
リビングの一角には、ランドリースペースも。
洗濯機と乾燥機は分かれていますから、効率的に洗濯物を回せます。
ただ、洗濯機を回しているあいだ、テレビの音はすこし聞こえづらいかもしれません。誰かがテレビを見ているタイミングで洗濯機を使いたい場合は、ひと言声を掛けておくのが良さそうです。
水まわり設備は2階と同じスペック。
最低限のソープ類は、運営事業者さんが用意してくれるとか。
特にこだわりのない方だけでなく、ちょうど自分のシャンプーを切らしてしまった!なんてタイミングにも嬉しいです。
2階に比べて、窓は大きめ。
102号室は隣家との距離が比較的近いこともあり、自分でレースのカーテンを用意するのも良さそうです。
枕元にはチェストが。
文庫本やアイマスクなど、眠る直前に使うものを入れておくと便利そう。もしかしたら、ベッドの上で日記を書く方もいるかもしれません。
すこし大きめの収納がある105号室。
窓の外は斜面を利用した壁で、外部からの視線はありません。とはいえ、多少気は使いたいものですが。
最後に、1階の出入り口の対面にあるドアを開けてみます。
玄関と同じ、しっかりめの作り。内側からも外側からも鍵を掛けることができます。
コンクリートで固められた地面の先には、物干し竿。
かなりコンパクトなスペースではありますが、洗濯物はたっぷり干すことができそう。
周りは高い建物のない地域。建物の裏ではあるものの、意外と日当たりは悪くありません。
渋谷まで2駅3分、下北沢まで2駅4分。永福町で急行に乗り換えれば、吉祥寺までも22分で到着します。
駅名のとおり、東京大学駒場キャンパスが駅の目の前に。高校も5校ほどが集まる文化的な地域です。
ただ、いわゆる「学生街」の雰囲気はなく、穏やかな住宅街が広がります。
チェーン店は少なく、個人商店の目立つ商店街。
お世辞にも活気があるとは言い難いのですが、昔ながらの洋食屋さんや、お昼時にはすぐ満席になる人気の定食屋さんなど、愛着を持って長く通えそうなお店がいっぱい。
個人的には学生時代を過ごした場所だったりして、思い入れの強い駒場東大前。
この街の魅力は、分かりやすい華やかさではなく、付かず離れずの程よい距離感だと思います。
シェアハウスの運営管理は、風水国際グループ株式会社さん。
インターネット関連グッズや、雑貨を扱うネットショップを運営している会社さん。社名の通り、風水関係のグッズを取り扱っていた時期もあったそうです。
2015年から不動産事業をはじめ、保養所の運営なども手がけています。
事業理念は4C(Concept、Compact、Comfort、Community)。シェアハウスの企画運営も、その理念に沿って進めたそう。
4Cのうちのひとつ、「Community」の面では、入居者同士の交流会も企画中。
1階2階の行き来ができなくても、定期的に顔を合わせる機会はありそうです。
人気エリアだけに、オープンから2ヶ月ほどで満室になってしまいました。もし空室を見つけたら、コチラからお問合せをどうぞ。
東大学生寮を調べていたら、かつての綾尾荘を知る方のブログを偶然見つけました。
70年代当時の生活にも触れられていて、つかの間のタイムトリップ。
自由で、青くて、どこか気だるい空気感。
すこしだけ体感してみたかったと思うのは、私だけでしょうか。
(テルヤ)
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