シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
のっぽの赤松、小さなだんだん畑と井の頭公園ライフ。
本日のシェアハウス探検隊は、「井の頭ファームハウス」。井の頭公園の傍らにある、戸建てのシェアハウスです。
思い返せば、上京して初めて住んだ街から一番近くにあった公園が井の頭公園でした。休日のたびに園内をほつほつと回っては、小さな「いいな」をあちこちで発見する日常を堪能したもの。
満開の桜の下のお花見、夏の眩しい陽の光を反射させる大きな池の波模様、秋の落ち葉の上で開催されるフリマにパフォーマーの演技、すっかり真っ白になった静かな冬の公園など、その楽しみを挙げればキリがありません。
今回のシェアハウスが建っているのは、玄関を出るや否や、そんな緑いっぱいの井の頭公園の風景が広がる特等席。ほとんど公園内の家に住んでいると言っても良いほどの距離感なのです。
駅からの道のりも、上の写真のような散歩道が続きます。おそらく、毎日四季折々の小さな変化を感じられる特別な帰り道となるはず。
さて、遠足中の園児の列や散歩中のおじさんとすれ違いながら、散歩道を歩くこと4分ほど。公園のフチから伸びる小道を数秒たどったところにある、コロッとした戸建てがシェアハウスです。
外観は、年代を重ねてちょうど味が出てきだした頃合い。よく見れば、段々になったブロック塀も面白いところ。
ブロック塀に埋め込まれたサインは意外にもスタイリッシュ。ゴツゴツとしたタッチの熊のアイコンとのギャップも、なかなかの好印象です。
さて、門扉をくぐって左手を見ると、広い!と驚いてしまう庭に敷かれた木製のデッキに、段々になった木箱が並んでいます。気になる気になる・・と、寄り道したくなりますが、まずは物件内部を確認したいところ。
あとでじっくり拝見するとしましょう。
振り返って、こちらが玄関。
鍵は非接触型でピピっと鳴るICカードキー。便利にできる部分は、積極的に。そういう姿勢、個人的には支持したいです。
しっかりとした玄関扉は割と力をいれて、ぐいっと開けます。
扉が開くと、濃い木の色や青味のタイルなど、懐かしさ溢れる空間が広がります。
右手にトイレやバスルームなどの水まわり設備、正面の開いた扉は管理人さんの部屋、左手にリビングとキッチンがあります。管理人室と書くと堅苦しいですが、基本的に共用部として使って良い期間が多いとの事なので、神経質になる心配はないかと。
管理人さん、すごくフレンドリーで落ち着いた若い人ですし。
振り返ると玄関まわりはこんな感じ。靴箱の上には井の頭ファームハウスの歴史を物語るパネルが飾られています。
そして、どこかで見たシルエット。そう、サインのクマのアイコンは、このクマ五郎がモチーフになったのだとか。
ゴツゴツとした風貌なのに、なんとも愛くるしい存在感です。
では、管理人さんが借りている、管理人さんがいない時(割といないそう)はリビングの延長で使って良い部屋におじゃましてみます。
ほっと和む6畳一間の和室。窓から覗く庭と井の頭公園の緑が、いっそうナゴミ感を持ち上げているような。
個人的にはちゃぶ台、もしくはコタツをぜひとも配置したいところ。管理人さんにお願いしてみるのも良いかもしれません。
思ったよりも、気兼ねなく共用部として利用出来そうです。
それでは、そのままお隣のリビングへ移動します。
チョコレート色の壁がとても印象にのこるリビング。これだけ濃い目の色が、リビングの壁に使われるのも珍しい。
大きな面積を占める壁の色味を濃くすると、一般に特有の圧迫感が生まれやすく難易度が高いもの。でも、テーブルとチェアのみでシンプルにまとめられているせいか、ずいぶんとすっきりとした印象です。
テーブルのまわりを取り囲むように配置されたチェアは、シンプルなデザインのものが4脚。対面で2脚置かれたずっしりした質感のソファと好対照で、味のあるバランス。
既にいい具合に使い込まれたテーブルも、実に良い表情。
さて、リビングの掃き出し窓の外には、縁側もあったりします。
窓を全開にすると、キッチン~リビング~縁側とひとつながりの開放的な空間になりそうです。
なお、こちらのリビングは様々なイベントスペースやスタジオとしても活用予定だそう。そんな時は外部の方が出入りする場合もあるということで、基本的に私物の置きっぱなしは厳禁となります。あしからず。
すでに料理教室など、いくつかの催し事が行われたとか。これはこれで、なかなか変化があって刺激的な環境ではないでしょうか。
キッチンはリビングの奥に併設されています。
フルリノベーションされたというキッチンスペースは、白を基調にとても清潔感ある仕上がり。
ステンレストップのアイランド型キッチンは、天板が広く、使い勝手もよさそう。作業台の下も棚になっているため、食器やキッチン道具を収納することが出来ます。
流し台の正面にある窓からは、庭の畑ゾーンが一望できます。実に優雅。
よく見るとキッチンの天板がリビング側に向かって少し出っ張っているのですが、チェアを並べると、菜園を眺めながらのカウンターテーブルへと早変わりするミラクル。
シンプルな中にキラリと光るこだわりに、おもわずニヤリ。
コンロは4口。本格的な料理もどんとこいです。
キッチンの流し台の脇にある勝手口からは、庭に出ることが出来ます。
庭はこの通り、緑がわさわさと生い茂っています。ちょうど小さめの戸建て住宅がすっぽり入るほどでしょうか。たっぷりと余裕のある広さです。
さて、玄関先で気になっていた木箱は、実は”畑”なんだとか。それぞれの陽当たりを考慮した設計のため、段々になっているのだそう。なるほど、まさに”だんだん畑”というわけです。
また、ウッドデッキがキッチンの勝手口前から畑まで敷かれていて、建物の中からの行き来がしやすくなっています。
畑は少々こじんまりと見えますが、横に長くスペースを取ってあるため、実際は割と大きく感じます。言うなれば、自分が育てた野菜を毎日の食卓に添えてみる感覚で菜園を楽しむには、ちょうどよいサイズ感ではないかと。
ちなみに、1部屋につき1区画利用できるのだとか。木箱でしっかりと区画分けがされているため、手入れもしやすそうです。
畑の前のベンチには、蛇口が設置されています。水やりに、野菜の泥落としにと、頻繁に活用することになりそうです。
庭の隅には、大きなお手製のベンチも設置されています。
天気の良い休日にはキッチンから料理を運んで、採れたての野菜をベンチで食べるのも簡単。調理した食べ物を窓からすぐに渡したりと、キッチンからの導線が抜群に良いところが、なんと言っても素敵なポイントなのです。
それでは一度玄関に戻って、水まわり設備を見ていきましょう。
左がトイレ、右がバスルームです。まずは、バスルームから見ていきます。
脱衣室には洗面台と洗濯機が設置され、ガラス戸の奥にバスルームがあります。
ここで、注意点がひとつ。
バスルーム使用時は脱衣室の鍵が掛かるため、その間他の入居者さんはこのスペースが全て使えなくなってしまいます。4部屋と少人数なので、さほど混み合うことは無いかと思いますが、気になる方は念頭に置いておいて下さい。
昔ながらのタイル張りバスルームには、実は追い炊き機能も付いています。
トイレも暖房便座付き。簡素な割に、温め系設備は充実。
管理人さんの部屋以外の専有部3室は、2階フロアにあります。
玄関脇の渋い階段をのぼって・・
2階に上がるとこんな感じ。
洗面台まわりは、ルーバーがあることでほどよくスペースが区切られています。
ちなみに、正面奥のドアはトイレです。
こちらのトイレも暖房便座付き。ウォシュレットはありませんので、あしからず。
では、部屋の中を見ていきます。
こちらは202号室。
濃い目の壁色と市松模様柄の渋いフローリングは共用部と共通ですが、エレガントな照明とレースのカーテンのせいか、昭和モダンを感じさせる空間に仕上がっています。
収納もしっかりめ。押し入れの上下段だけでなく、左側の縦のスペースがあることで、ぐんと使い勝手がよさそうです。
掃き出し窓からは、庭の赤松をのぞむベランダに出られます。
立派な樹木が大迫力で迫ってくる特等席なのです。
さて、こちらは203号室。202号室の隣の部屋です。
202号室とは違って、さっぱりとした印象。好みは分かれそうですが、天井の花模様や各所のディティールは、かなり通向けなレトロ感。
振り返ると、壁一面に造作された大きな収納が。オープンな真ん中の棚をどう使おうかな、と迷うところです。高さを考えると本棚にするのがプレーンだと思いますが、ここは腕の見せ所のような気も。
202号室と同じ形状の押し入れ収納もあります。
窓の外には、実に立派な緑の借景付き。
これは、かなり贅沢なビューです。
最後に204号室。
内装は202号室とほぼ同じテイスト。細いラインのアイアン製のテーブルや、彫りに凝った木彫の家具など、インテリアで化ける部屋だと思います。
収納は他の部屋よりややコンパクトな、クローゼットと押し入れの中間ぐらいのこういうモノ。ポールなど渡す工夫が必要かも。
部屋の窓からは、お庭のデッキを見下ろすことが出来ます。
「井の頭ファームハウス」の最寄り駅は、ずばり京王井の頭線・井の頭公園駅。
混み合う井の頭線の中でも、とりわけのんびりとした駅です。
それもそのはず。改札を出るなり井の頭公園。内覧の待ち合わせで駅前に立っている時点で、早くも公園の中にいる気分が味わえます。
都心へのアクセスは渋谷駅まで乗り継ぎなしで23分、吉祥寺駅まで3分、吉祥寺経由・中央線乗り換えで新宿駅まで25分。時間で考えるとのんびりとしていますが、乗り継ぎも少なく「便利な立地」と言ってしまって良いと思います。
ちなみに、おとなりの吉祥寺も歩いて12分と徒歩圏内。生活用品などは、吉祥寺で揃えると便利そうです。
冒頭でも触れたとおり、駅からの道のりは木々が茂る散歩道。悩み事も、家につく頃には忘れてしまっていそうです。
さて、緑溢れる「井の頭ファームハウス」を運営されるのは、そのままの名前の「井の頭ファーム」さんです。
野菜やハーブを育てること、そして料理して食事を楽しむというプロセスから生まれる喜びを交換しあえる暮らし。
井の頭ファームハウスの構想は、そんな当たり前だけれども忘れてしまいがちな自然体のコミュニティの姿を描いて広がったのだそう。
そのビジョンは、しっかりと住居の随所にも息づいています。各所にあえて視線の抜けをつくり気配を感じられるようにしたり、イベントスペースを併設することで外部との接点を設けたり。各部屋からそれぞれ緑いっぱいの景色が望めるのも、生活をする上ではとても大切なことではないかと思います。
そして、コミュニティーの核となるであろう菜園も程よい規模感。菜園が生活の中にすんなりと馴染むように施された工夫の数々には感服です。
緑に囲まれた立地、環境に興味をそそられる方はもちろん、自分の暮らし方を見つめ直したいな、なんて思っている方も要チェックかもしれません。
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庭の立派な赤松のように、ぐぐんと大きく育ちたいものです。
(イシクラ)
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