シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
今だから、住みたい。
大学や専門学校への入学時、あるいは就職を機に親元を離れた人の場合、30代前半になる頃にはすでにひとり暮らしのキャリアが10年積まれていることになります。
仕事も何段階かステップアップして、責任ある立場になっている人も多いはず。酸いも甘いも経験し、ひとり暮らしを始めた頃とは違う物の見方・考え方をしているかもしれません。
家や生活に求めるものもまた、すこしずつ変わっていきます。
「Velo House」は、そろそろひとり暮らしに飽きてきたかな…という年齢の人たちが、自分の時間を大切にしながら過ごすことを考えてつくられたシェアハウスです。
組み換え自在の家具に、しっかりした設備のキッチンや水まわり、プライベートを豊かにする自転車アイテム、ロフトの付いた広めの専有部。大人のワガママを受け止めるための余白が組み込まれた空間には、どこか余裕のようなものを感じます。
あの頃には、まだ考えてもみなかったエトセトラ。今の自分なら、どんな選択をするのでしょうか。
威勢のいい呼び込みの声が飛び交う野方(のがた)の商店街を抜けて、2階建ての建物がならぶ住宅街へ。
前後のカゴに買い物袋を積んだママチャリに抜かされながら細い道を歩いて行くと、窓の並びが特徴的な、四角い家が現れます。
こちらが「Velo House」。外観はちょっとクールで、いわゆる「デザイナーズ」感のある面持ち。
ブロック塀の上で、手描き風のサインが出迎えます。
「velo」とはドイツ語・フランス語・ラテン語で「自転車」を意味する言葉。サイクリストにフレンドリーなシェアハウスとして企画されたことから、この名前が付けられたとのこと。どことなくフレンドリーな響きです。
壁にすっかり馴染んで、最初はすこしわかりづらい玄関ドア。
濃いベージュのドアは、そのまま横にスライドして開くようになっています。脇の大きな窓からはリビングの様子がチラリ。
早速、建物の内部を見ていきたいと思います。
玄関ドアをスライドさせると、まず目に入るのは大きな靴箱。
各室で4足程度は収納できそうな棚は仕切りが可動式で、ブーツなども収納できます。
靴箱を中心に、左手にリビング、右手に階段という構成。リビングから2階へアクセスする通路としても使うため、土間に靴を置きっぱなしにするのは基本的にNGとのことです。
それでは、ガラス扉越しにぼんやりと見えるリビングへ。
扉の奥の空間では、やわらかな色合いのなかにすこしだけ置かれた工業的なアイテムがアクセントに。
全7室と考えれば、まずまず贅沢な広さと言えそうです。
家具や設備は、あまり目にしたことのないものが揃っています。
なによりも目を引くのは、やはり壁際の設備。
実はこれ、自転車ラックになっています。
バーを引き下げて、前輪をフックに引っ掛けてから戻すと、自転車が縦に収納できるというもの。前輪を浮かせて後輪のみで走るテクニック・ウィリー走行から、「ウィリーリフト」と呼ばれるそうです。
愛車を外に停めるのが不安な方も、これなら安心。ロードバイクやマウンテンバイクがズラリと並んだら、ずいぶんと迫力が出そうです。
メンテナンス作業に重宝する、スタンドや空気入れも常備。
お気に入りの自転車に乗るようになったら、次のステップはやはり「カスタム」。
なんとなく興味があっても、スペースや設備面で敷居の高さを感じているサイクリストは少なくないのでは。助けてくれる仲間も揃いそうなこの家に入居したら、いよいよはじめの一歩を踏み出すチャンスかもしれません。
ヘルメットや修理用品など、小物を収納するための棚まであります。
自転車に乗らない人は違うものを収納してもOK。キッチンも近いため、レシピ本などを置いても便利そうです。
リビングから直接出入りできるように、専用の扉も。
室内に自転車を持ち込んで生活している方にとっては、うれしい設備ではないでしょうか。
外へ出れば、水道が。
床の一部は水が流れるようになっていて、サッと自転車の汚れを落とすこともできます。
このリビング、広さのわりに物が少ない印象を持った方もいるかもしれません。
でも、これは「敢えて」のチョイスとか。リビングを多用途に活用できるよう、カスタマイズを前提に考えられています。
例えば、こんな感じ。
長いベンチを組み替えてカウンターテーブルにしたり、ソファを分割して配置したり。
クッションは椅子から外せば、ヨガマットに早変わり。
様々なシーンに対応させるために作られた、オリジナルの家具だそうです。
入居者さん同士で「あーでもない、こーでもない」と言いながら、使いやすいベストな配置を考えるのも楽しそう。
共用のリビングを自由に模様替えできる家は、なかなか珍しいですね。
続いて、リビングに繋がっているキッチンへ。
温かみのある色あいの木を使った、オリジナルデザインのキッチン。
たっぷり取られた作業スペースは、ステンレスの天板との相性も良い感じです。
シンクとガスコンロは向かい合わせに2セットずつ。
パンチングを使ったレンジフードとウォールランプが、飲食店のようで格好良いです。
キッチンツールは引っ掛けて収納します。
調理中でもすぐに手が届きますし、慣れると便利。ただ、ついつい引っ掛ける物が増えてしまうのは気を付けたいところ…。
キッチン家電はリビング側にあります。
基本の炊飯器・電子レンジに加え、ホームベーカリーも。
愛用している人は口を揃えて「焼きたてはビックリするほど美味しい」と言います。備え付けなんて羨ましい…!
キッチンの隣には水まわり。
各部屋とは離れているので、洗濯の音も気にならないのでは。
タイル張りの床と壁は、夏は涼しいですが、冬はすこし冷えるかも。室内では裸足派の方も、スリッパは一応用意しておいたほうが良さそうです。
水まわりで使うグッズは専用棚に収納できます。
収納は多少狭いような気がしますが、スペース全体には余裕がありますし、ここは事業者さんに相談してみても良いかもしれません。
シャワールームは2つ並んでいます。
仕様は全く同じで、シャワールームは室内に腰掛けが取り付けられています。
リビングを出て玄関を通り、2階へ上がってみましょう。
真っ直ぐな廊下の両端は、アーチ型の窓。
端がそのまま空洞になっているように見えて、新鮮な風景。暗くなりがちな廊下が一気に明るい場所に。
2階ですし、外からの視線はほとんどないものの、向かいの家からはちょうど見えてしまいそうな角度。最低限、見られても困らない格好は必要かも。
夜中にトイレに行くときなど、ご注意を。
ショッキングピンクのドアがトイレです。
1階と2階に1箇所ずつ設置されています。
では、2階から順番に各部屋を見ていきましょう。
まずは201号室。
傾斜のある天井が特徴的な部屋です。作り付けのデスクは横幅も十分取られていて、テレビとパソコンを置いても充分な広さ。
2階の部屋は、全室ロフト付きになっています。
天井高はなんと3.5m。普通の天井よりも、1mほど高いことになります。
基本的には、ロフトで寝ることを想定した作りになっているのですね。
窓が付いていて、かつ南向き。暗くなりがちなロフトですが、ここなら心地良い目覚めを迎えられるかもしれません。
ロフトから見下ろすとこんな感じ。
ロフトは限られた面積を有効活用し、部屋の狭さや収納力をカバーするために作られることが多いもの。しかし「Velo House」では、通常の部屋にプラスアルファの設備としてロフトが設けられています。
ゆったりと部屋を使い、より豊かに自分の時間を過ごせるようにという、事業者さんと建築家さんの想いがあったのだそう。
部屋の使い方が、グッと広がりそうですね。
続いて205号室。モデルルームとしてセットアップされていました。
ロフトをベッドとして使えば、部屋の中心に家具を置くこともできます。また、床座にすることで、さらに天井の高さが実感できます。
これでもまだ手持ちの家具を置ける余裕がありますし、ひとり暮らしからの引っ越しで物が多い方でも大丈夫でしょう。
水色の靴下を履いたようなイスがキュートな、テーブル周り。
天板には穴が開けられていて、テーブルの上に置かれた家電類のケーブルを通すことができます。細かい部分ではありますが、あるのと無いのとでは大違い。使い手のことをキチンと考えた設計です。
ロフトの裏側にあたる部分は、DIYもOKとのこと。
クギを打って鉢を吊るしたり、照明を取り付けたり。
建築家さんによると、ハンモックも使える強度があるとのこと。ゆらゆらしたい方、是非相談してみてください。
オープンタイプのクローゼットは、全室に備わっています。
上部の棚やラックを上手く使えば、収納力がグンと上がります。オープンタイプですが、天井の白木の部分にはカーテンレールなどを取り付けることもできます。好きな布を用意すれば、部屋の雰囲気作りにも一役買いそうですね。
最後は101号室。リビングの隣の部屋です。
ロフトはありませんが、ベッドは備え付け。広さも7畳となかなかのもの。
オープンタイプのクローゼットの他に、備え付けの本棚が。ベッドに横になっている時でも、すぐ手に取れる距離に本があるのは素敵です。
そうそう、各部屋は室内干しも可能になっています。
専用の器具をくるくると回すと、天井からポールが降りてくる仕組み。使わないときは、しまっておけば邪魔にもなりません。
101号室には専用の庭があります。
ある程度の広さがあり、隣との塀もしっかりしています。洗濯物を外に干したり、鉢植えを育てたりできるメリットも。夏はドアを開けて網戸にしておけば、風が通り抜けて気持ちよさそうです。
高田馬場まで11分、そこから山手線に乗り換えれば、新宿も池袋も21分ほど。オフィスまでDoor to Doorで30分と考えると、通勤時間はかなり短い方だと思います。
知名度はいまひとつの野方ですが、駅を中心に5つもの商店街が連なる、とても住みやすい街です。
地元で有名な定食屋さんに、東京を中心に展開している野方ホープ本店をはじめとしたラーメン屋さん。ほかにも焼鳥・蕎麦・中華などなど、リーズナブルで(お酒も)美味しい飲食店がたくさんあるのも特徴。
特に、男性には嬉しい環境ではないかと思います。
比較的ボリュームのあるしっかりごはんのお店が目立ちますが、女性ひとりでも入りやすいカフェもちょこちょこ発見できます。なんとも奥の深い街・野方。噛めば噛むほど味が出るエリアです。
「Velo House」を運営・管理するのは「有限会社竹由」さん。
事務所も自宅も野方という、地元密着型の不動産屋さんです。
街に対する思い入れも強く、野方を好きになってくれる人に住んでもらうのが理想で、いずれ家族を持ってシェアハウスを出ても、野方に住み続けてくれたら嬉しいとのこと。もし良かったら、商店街のお祭などにも積極的に参加して欲しい、と話してくれました。
今回が初めてのシェアハウス運営となります。入居者さんとの年齢もおそらく近い、設計を行った建築家さんと担当さんのおふたりが、二人三脚で運営していく予定とのことです。
仕事は充実している。プライベートではもっといろんな場所に行って、いろんな体験をしてみたい。ひとり暮らしも長いし、狭くても安ければいい、という感覚ばかりでもなくなってきた。誰かと過ごす時間も、自分ひとりの時間もそれぞれ大切にしたい…。
そんな、30代男性のリアルな目線でモノづくりを進めてきたそうです。
入居者さんの意見もいろいろ聞きながら運営していきたいとのことで、生活が始まってからの日常のサポートも心強そうです。
この規模感で男性のことをしっかり念頭に置いてつくられた物件は意外と少ないもの(もちろん女性も歓迎しています!)。そろそろひとり暮らしに飽きた方、コチラからお問合せをどうぞ。
住む部屋、住む家、住む街。
この魅力は、若い頃には分からなかったような気もします。そう考えると、年を重ねるのも悪くないような気がしてきませんか。
(テルヤ)
シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?