シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
ああ、懐かしい。おじいちゃんの家をカフェにしたのかな。
こんにちは。ひつじ不動産の佐藤です。
今回のシェアハウス探検隊はひつじ不動産の隠し玉。
お楽しみ要素が満載の愛すべき古民家物件、「バウハウス高円寺」です。
オープン直後からTVや雑誌に良く紹介されていたので目にした事のある方も多いと思います。2007年9月のOPENだったのですが、ひつじ不動産には、まるで台風が吹いたように問合せが殺到してあっという間に満室になった伝説の物件。
僕達としても紹介したくてしたくて堪らなかったのですが、なにぶんずーっと満室。問合せが出過ぎてしまうと、マイペースな運営事業者さんには却って申し訳ない・・そんな思いの中、ジリジリとする日々を過ごしてきたのでした。
・・・しかし今宵、ついに時は満ちたり。
お待たせしました!ついに探検隊に登場です。
築50年の日本家屋。写真だけでは伝わりきらない魅力を、せっかくなのでじっくり検証してみます。
東京メトロ丸の内線の新高円寺駅から徒歩1分。ひょいっと路地を入った所をテクテクと歩いていくと、ちょっと気になるバウハウス高円寺の建物が佇んでいます。
何でも昔、この建物は学生が生活する下宿だったのだとか。
それでは、さっそく玄関からお邪魔してみます。
ガラガラと音の出る昔のままの引き戸。50年という長い年月を経てもしっかりと当時の木のままです。時間がゆっくりと味わいと色彩をつけてくれています。
細い路地の突き当たりに見えるサインもきっちり作りこんでいます。サインは外灯になっていますので夜はぼんやりと光ります。
という事で、がらがらー。
何とも古民家な玄関内部の様子。
目の前には上がる度に軋(きし)みそうな階段。今まで何度、元気な学生の「ただいま」の声を聞いてきたんでしょうか。
天井から落ちる小さなペンダント・ライトの明かりもしっくり来ます。
玄関脇にはコミュニケーションツールとして黒板が設置されています。連絡事項はこちらへカリカリとチョークで記入することになります。
そう言えば以前「上京さん」という本の制作に協力させて頂いたのですが、取材でお邪魔した時は「皆、ねぎ使って!」メッセージと共にネギが置いてありました。
それでは、いよいよ廊下を進んでバウハウス高円寺の心臓部であるラウンジ&キッチンへと向かってみたいと思います。
古き良き佇まいの中に丁寧に織り込まれた新しさを感じてもらえる世代には、きっと新鮮に映るラウンジ。基本的なつくりは昔のままに、雰囲気を残しつつ様々な修繕が施され、見事に現代に再生しています。
夕暮れ時ともなればダウンライトの空間に、抜群の雰囲気が醸し出されます。実は運営事業者さんは飲食店を経営されている事もあり、その居心地の良さは折り紙付き。まったりのんびり、極上の時間を過ごせる事は、ひつじ不動産が保証します。
実は遮る物が無いので、 窓から入り込む光も良い感じ。
「遮る物が無い」と言うのは、つまりこういう事。
ラウンジからは、気持ちの良いウッドデッキにも出入りできるんです。
緑に囲まれたウッドデッキにはラウンジの掃き出し窓から出入りできるのですが、屋内と屋外でレベル(高さ)の違いがほとんど無いので、本当に気軽に出る事ができます。
また、庇(ひさし)が付いているので雨でも建物側は使用可能。
デッキの端に腰掛けて、ぼんやりと降りしきる雨を眺める・・なんていう気恥ずかしい時間を過ごしたい時もノープロブレムです。
お次はキッチン周りを見てみます。
面積のたっぷり取られた本格的なカウンターテーブルは、シェアハウスへの再生の際に運営事業者さんが取り付けたもの。
料理中もチョイ置きができますし、何かととても便利そう。
そうそう、冷蔵庫は業務用の物が入っています。
上面がまるでカウンターのように広く長いので、こちらも料理する時にはとても便利そうです。収納力も高いですし。
調理機器関係は基本的に飲食のプロが揃えていますので、家庭用としては十二分に充実しています。
それでは、いよいよ気になる専有部を202号室から見てみます。
秘密の小窓が付いています。
利用方法は謎ですが、一応開け閉めはできたりします。
また、基本的に洗面台付きの専有部となります。
タイル張りでかわいい洗面台。照明もレトロ感たっぷりのチョイス。
しかも、お湯が出ます。
これは入居者さんの事を考えてつくった証。。。だと思うんですけど。
専有部の鍵もレトロです。
うーむ、妥協無し。
続いて205号室の様子。
立派な書は立派過ぎて右から読むべきか左から読むべきかすら分かりません。
専有部内に元々設置されている備品はどの部屋も大体同じですが、ハード(間取りや造り)は部屋毎に大きく違います。
ちなみに、書があるのはこの部屋だけ。
見上げると、凄く天井が高くてビックリします。
収納もしっかり。
203号室は少し変わったつくりになっています。
あれ、ベッドはどこに?
ココに。
何やら、すんごい事になってます。
ベッド下の引き出し式収納も含めて、収納力は抜群なのですが。
お約束の水周りもちゃんと付いてますし。
さて、いかがでしたでしょうか?
個人的には、はっきり言って非常に魅力的な物件です。
どんな方が住んでいるのかが気になる方は、以前ひつじ不動産が入居者さんにインタビューを行った事がありますので、シェアハウス白書の「入居者インタビュー:バウハウス高円寺 編」を読んでみて下さい。
入居者さんの日常はこんな感じ。
高円寺の愛すべき古民家シェアハウス、「バウハウス高円寺」の運営は「有限会社大関商品研究所」 さんです。
飲食店の設計を行う会社との事ですから、デザイン力にも大いに納得。ちなみに会社のキャラクター&運営体制は・・ただただマイペースの一言。でも、きっとそれがこの物件の「良いあんばい」なんだという気がしないでもありません。
さて、実は大関商品研究所さんからは、
これからも、おしゃれなカフェのような物件を増やしていきたいと思っています。
というコメントを1年前に頂いていたのですが、いよいよ新物件がOPEN間近との事で、相変わらず満室状態(2008.12.1)のバウハウス高円寺を探検してみました。
正直空きはナカナカ出ないと思いますが、マメにチェックしている方は、実は最近、一瞬空きが出た事にお気付きになったハズ。
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長いあいだ空き家のままで、途絶えてしまった「ただいま」。
その声を聞くことで、住む人だけではなく、家も元気になってくれると思います。
窓からは隙間風があるでしょうし、歩けば床は少し軋(きし)みます。地震の時は、きっとみんなでデッキ・テラスに避難する事になるでしょう。
それでも、カフェで過ごすような時間の流れをいつでも感じることが出来る、何物にも代えがたい、どこにも無い特別な空間がここにはあります。
今後もこんなシェアハウスがもっともっと増えていってくれたら、本当に嬉しいなぁ・・なんて思いながら、首を長くして新物件の探検を心待ちにしたいと思います。
P.S. 五右衛門風呂ですから。ちゃんとお湯は出ますけど。
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