小さなおうちの住まい術

シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?

※こちらの物件は2017年5月より名称が「Stella 池袋」へと掲載変更されています。

「おうち」と呼ぶのが、良く似合う。


今回ご紹介する「ハッピーハウス Stella」からの帰り道、ふと思い出したのは小さな頃読んだ童話の挿絵によく出てくる、三角屋根の家。小さいけれど居心地が良くて、どのお話でも大抵家族が仲良く暮らしている設定だったような気がします。

建物や内装が童話から飛び出してきたみたいな、という派手さとは違い、要所要所で女の子の心をくすぐるポイントを押さえているのだと思います。思わず「わ、かわいい!」と感じてしまうものがたくさんあると、毎日の生活も自然と楽しく感じるはず。

全6室、リビングも特別広くはない、小さなおうち。

かなり絶妙なバランスでコントロールされた、"小さい"を"狭い"にしないためのテクニックの数々。よく考えられた居心地の良さをうまく保つ方法もあわせて、じっくり見て行きたいと思います。


何度か「ん、行き止まり?」と立ち止まりつつ、小さな路地を進み…

一番奥に現れるのが今回のシェアハウス。

真っ白に塗られた外装が、年季の入った周囲の木造住宅の中でひときわ目立ちます。

絵本に出てきそうな雰囲気の赤茶の玄関。

メルヘンな気分をさらに盛り上げるのは、レトロな革バックのようなデザインのポスト。

フタの部分から郵便物を投函し、下から取れるようになっています。


ワクワクしながらそっとドアを開けると、今度は白を貴重にしたガーリーテイスト。

ドアの目の前に靴箱が設置され、1人で扉1枚分を使用することができます。

ブーツを置かなければ6段分が確保可能。なかなか頼り甲斐のある容量ではないでしょうか。

コンパクトにまとまったスペースですが、その分スッキリとした印象です。

傘立てもキッチリ1人1本分ずつ。余計なビニール傘を買わない意識が高まるかも?

ドアの横でミニチュアの本棚やフラッグがお出迎え。

同じ「小さい」でも、赤ちゃんや小動物を愛でる気持ちとは、また少し違う気も。ミニチュアには、何年経っても心が踊らされます。


それでは、すりガラスがはまった白いドアを開けて、リビングを見ていきます。

きらびやかな派手さやエッジの効いたクールさがあるわけではないのですが、ほんわかとした暖かみのある仕上がり。

家具は少し濃い目のカラーリングのものをチョイス。空間が甘くなりすぎないよう上手くバランスを取っています。

しっくりと身体に馴染むサイズ感は、とても居心地良く感じました。

あわよくば小さなソファも…と言いたい雰囲気ではあるものの、スペースを考えるとこれが最適解なのかも。

限られた空間を上手に使うには、欲張り過ぎないこと、つまり物を置きすぎないことがとても大事ですからね。

TVを思い切って天井から吊っているのも大きなポイント。

TV台はそれなりに場所を取りますし、コード類でごちゃごちゃしやすいのが難点。天井に移動することでデメリットを一気に解決しています。

ただ、長時間見続けると首は若干疲れると思います。見過ぎ防止と考え、他のことに時間を有効活用するのもアリです。

和室で見かけることの多い、下がオープンになった収納は元々のものをそのまま使用。(でも以前も和室ではなかったのだそうです)

上の収納は事業者さん用、下はなにかとかさばるゴミ箱を納めてスッキリ。細かな分別用のゴミ箱が増えても安心です。

部屋の角は共用PCのコーナー。

PCも大事ですが、目線は思わず台の方へ。そう、PCデスクは足踏み式のミシン台なのです。

サイズも申し合わせたようにぴったり。ミシンの代わりにキーボードがカタカタと音を立てるのは、ちょっぴり切ない気もしますけど。

さらに、心地よい大きな窓から外に出ることもできます。

外は物干しスペース。物干し台が設置される予定なのだそうです。

2013年2月現在、お隣は空き地。さらに路地の奥ということもあり、人目を気にしなくて良いのも女性にとってはポイントになりそう。


続いてキッチン。

コンパクトと言っても、通常のファミリーサイズとほぼ同じくらい。作業スペースも特別小さくはありません。

シンクの蛇口は伸縮式のシャワー水栓。

通常利用はどんなものでも大差はありませんが、特にシンクの掃除にはこのタイプがベストかと。

コンロはIHタイプ。IH対応ではない鍋などにも使えるラジエーターも付いています。

IHと言えば、年末、羊社にIH対応の土鍋がやってきました。凄い時代になったものです。

共用の鍋類は大小様々なサイズがスタンバイしています。

各部屋ごとの収納は吊り棚が割り当てられています。

人数を考えると1人1段の半分くらいでしょうか。調味料類はココにしまうことになるかと。

キッチン家電は対面の棚に収まっています。

この棚、元はもっと明るい色だったのだそうですが、空間になじませるため、社長自ら塗装をし直したのだとか。

共用の食器類は扉の中に。

平皿類はシンク下の引き出しにもありますし、人数を考えても足りなくなることは無さそうです。


それではリビングを出て、廊下を先へと進みます。

トイレとバスルームは直角の関係。脱衣室のドアは引き戸になっています。

脱衣室には洗濯機と乾燥機、洗面台、各部屋ごとにバスグッズを入れておける収納棚が設置されているものの、脱衣スペースはしっかりめの広さが確保されています。

入浴中も他の入居者さんが洗濯機などを使用できるよう、脱衣スペースの仕切りはカーテン。

女性専用だからこそ出来る設備ですが、気になる方は現地で確認してみてください。

パステルカラーの可愛らしいバスルームは脚も伸ばせるバスタブ付き。

まだまだ寒さが続く今の時期、湯船にゆっくり浸かって身体を温めるのが一番のリラックス法かもしれません。


それでは、1階から順番に専有部を見ていきます。リビングへ戻って白い扉をカチャリ。

各部屋テーマカラーが決まっていて、101号室は青。

壁紙の柄の黄色が効いて、濃い目の青にも寒々しいイメージはありません。

ちなみに、リビングも含め1階の大きな窓は全て雨戸が閉まるようになっています。わりと密集した住宅地ですし、防犯面を考えても安心かもしれません。さらに、雨戸を閉めると良く眠れるというメリットも。

洋服類の収納は備え付けのクローゼットへ。

容量に不安がある方は収納家具を増やすのも1つの手です。が、これをキッカケに断捨離というのもありかも。現在3件目のシェアハウスに住んでいるひつじ不動産のスタッフは、引越しの度に荷物が減って身軽になっていくと言っていました。物が捨てられないタイプの人にはチャンスかもしれません。

とは言え、思い切るのにも勇気が入るもの。

ベッド下の引き出しが、そっとサポートしてくれます。

ナチュラルな木製のデスクセットをはじめ、備品は基本的に全室同じもの。

机は天板の下に収納があるタイプで、ノートパソコンなどをしまっておけます。書き物もパソコン作業も、という場合に重宝しそう。

同じくリビングに面したお隣102号室。

窓向きの問題もあり、日当たりは他の部屋に比べて少々控えめではあります。

この部屋は以前リビング部分とつながっていて、暖炉があったのだとか。壊すのがもったいない程立派なものだったらしいのですが、安全性とスペースの関係もあり、泣く泣く撤去したのだそうです。


リビング脇の階段を上がって2階へ。

2階は専有部が4室とトイレ、というシンプルな構造です。

カーテンと廊下の間は、サーモンピンクのストリングカーテンでアクセントを。空間もすこし柔らかく感じます。


では、205号室へ。2階の専有部は1階よりさらに日当たり良好です。

シャーベットアイスのような、ポップなカラーリングが特徴。ガーリッシュなインテリアが好きな方に良いかもしれません。

他の専有部より広めの収納付き。

収納ケースやラック類など、下部を有効活用すると更に収納力はアップしそうです。


最後は206号室。廊下をテクテクと戻ります。

この限られたビューだけで、「女の子の部屋っぽさ」がビシビシ伝わるのもひとつのテクニックかも。

廊下の端ということで、角部屋で2面窓。

柔らかい緑と南向きの窓から差し込む光が春らしいイメージです。

壁紙の植物をモチーフにしたパターンが素敵。

可愛らしさと植物ならではの飾らない佇まいが、ちょうど良い塩梅で共存しています。このあたりの足し引き、絶妙なチョイスだと思います。

206号室には、他の部屋にはない冷蔵庫とベランダが設置されています。

部屋への冷蔵庫設置は人によって好みが分かれますが、自炊をたくさんする人や、冷えた飲み物を手元に置いておきたい人はとても重宝すると思います。

白の格子屋根が眩しいベランダではもちろん物干し可能。

この日当たりなら洗濯物もあっという間に乾きそうです。


最寄り駅は東京メトロ副都心線雑司が谷駅。(都電雑司ケ谷駅はお隣の駅なので間違えないようにご注意を!)

副都心線開通に伴い2008年にできた比較的新しい駅で、スタイリッシュな外観です。

池袋まで1駅、渋谷・新宿エリアにも直通とアクセスは抜群。

シェアハウスの最寄り出口の目の前には鬼子母神前駅のホームがあり、荒川線沿いに職場がある場合はそちらも最寄り駅として使用できます。

周辺は商店街になっていて、人通りも多め。

日常的な買い物は徒歩1分以内でおおよそ揃えられそうです。

ただ、どこかのんびりとした空気が漂っているせいか、「活気がある」とはまた違った印象なのが不思議な場所。

小道や「雑二ストアー」という路地裏マーケットのような場所もあり、ちょっぴりコアなレトロ感が好きな人にはとっても響くと思います。休日の散策はカメラ持参で是非。


ハッピーハウス Stella」を運営しているのは「チューリップ不動産」さん。

スタッフさんは女性の方のみ、少数精鋭の事業者さんです。

シェアハウスの運営を開始してから、今年(2013年)で10年が経過しようとしているベテラン事業者さんでもあり、女性専用物件の管理経験はとても豊富。運営している他の物件からの引越しもあるそうで、今回のオープン時も入居者さんからお問合せが来たのだとか。

毎回インテリアはスタッフの皆さんで決めていて、仕上げの時期にはDIYも取り入れつつ、手を動かして形にしていくのだとか。

今回の小規模な場合、様々なサイズ感や距離感が女性の目線で作られているのが、とてもポイントのように感じます。男性が暮らすには少しタイトだけれど、女性が住むには丁度良い。その微妙なさじ加減は、女性スタッフさんだからこそのバランスなのかもしれません。

小さいおうちが好きな方、メルヘンな気分を味わいたい方。既に空室はわずかとのことです(2013.02.13時点)。お問合せはコチラからどうぞ。


"家族感覚"になっていきやすいのも、小さなおうちの醍醐味のひとつ。

(テルヤ)

雑司が谷は、池袋エリアまで徒歩10分、副都心線で新宿、渋谷にも一本で行くことのできる便利な場所です。休日には、リビングでクッキーを焼きたくなるカントリーな雰囲気たっぷりです。ハウスの近くにある鬼子母神堂と大鳥神社では、基本的に毎月第3日曜日に「手創...

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