シェアハウス専門ポータルサイトのスタッフによる、シェア生活を楽しむための探検レポートブログ。東京、神奈川、千葉、埼玉、 そして全国各地のシェア賃貸住居をひたすら探検する専門ポータルサイトの隊員達。明日はあなたの物件へ・・・!?
クラシカルに、気品が香る。
人間と同じで、どんな建物にも必ず、そこにしかない歴史やドラマがあります。
今回ご紹介する「ロムシャルマン 大塚」は、もともとはオーナーさんの住む2世帯住宅として建設が始まったという新築物件。しかし紆余曲折を経て、将来的な活用方法として視野に入れていたシェアハウスとして、最初からスタートすることになったのだそうです。
「ロムシャルマン」とは、フランス語で「貴婦人」のこと。この土地にこだわりのあるオーナーさんご自身の命名だとか。
トップライトから射し込む光をまとった白いらせん階段、各部屋に置かれたアンティークの家具など、心に抱いていたイメージを存分に形にした空間は、この家に暮らす人の、ひとつひとつの小さな仕草までも上品にしてしまいそう。
思わず、背筋がぴんと伸びます。
駅から坂を上り、小さな路地の突き当たりに待ち構えているのが、お目当てのシェアハウス。
ドアの色はオーナーさんのラッキーカラーだそう。ちょっとしたアクセントになっています。
見ての通り玄関は数段上った高い位置にありますが、その下のヴォイドを利用してポストと宅配BOXが設置されています。
うむむ、大胆な配置。
オープン当初は、まず地元の郵便屋さんの教育が必要になりそうです。なお、自転車を停めるのもこの脇のスペースだそう。
存在感のある玄関キーは、複製のできないカード式のものです。
ではソロリとドアを開け、貴婦人たちのお宅におじゃまします。
よく見れば玄関にいわゆる土間がない、住宅としてはかなり珍しいスタイル。ドアの外で靴を脱いで、入ってすぐの靴箱にしまうのだそうです。
なお、靴棚は低い位置を各部屋1段ずつの割当とし、普段使いがしづらい高い位置は収納スペースになる予定とのこと。
そして、靴を脱いで数歩内部へ足を進めると・・
ホワイトの螺旋階段がインパクト抜群の、白を基調としたリビングです。貴婦人をイメージしたというアイテムが揃う空間は、明るいながらも落ち着いた印象。
場所柄もあり決して大空間というわけではないものの、ほとんど街と繋がるかのような大開口のおかげで、気分は広々。
外からの視線が気になる方もいると思いますが、開口部には今後、ブラインドを設置予定だそうです。小さな路地の奥で人通りはほとんどないので、このままでもなかなか気持ち良いかも。
黒いスワンソファに座ってTVを見ていると、くるくるとらせん階段から他の入居者さんが降りてきたり・・なんて光景が目に浮かびます。
目線を遮らないつくりのらせん階段は空間の抜け感をキープし、広々感をつくり出すのにも一役かっています。上下移動という実用性だけでない造形美に、個人的にはファンが多いのも納得です。
さて、そんな螺旋階段の脇でひときわ存在感を放つフロアライトは、御大フランク・ロイド・ライトのタリアセン1。
ライトは浮世絵の収集家でもあったということですが、そのせいか、どことなく和のニュアンスも感じせるデザインです。それにしても、贅沢。
そして、階段のためにくり抜かれた円に沿って作られているのは特注の飾り棚。
うっかり穴に落ちないように、手摺の役目も果たしています。
端を削るあたりが、なんとも憎い。
飾り棚の奥には、キッチンと小さなダイニングスペースが。
テーブルはかなりコンパクトなサイズなので、何人か集まる時には、少々工夫が必要になりそうです。もちろん、ティータイムならバッチリ。
キッチントップには、なんといっても掃除が楽ちんなIHヒーター。
メンテナンス性が大きなポイントになるシェアハウスでは、設置率もかなり上がってきたように感じます。防災という意味でも安心感は高いですよね。
先程の棚には、共用の調理家電などが収まっています。意外にもハードな炊飯器がマッチして、カッコよかったり。
左手にある水まわりと専有部のフロアラインは、リビングスペースからは20cmほど上がったところにあります。
設備的な事情も踏まえた設計ですが、床材と目線が変わることで、しっかりとリビングとは違う雰囲気が作られています。
では早速、水まわりの設備を見ていきます。
洗面は脱衣室に設置されています。壁の横幅いっぱいに設置された鏡は、朝のバタバタしている時間にも融通が利きそう。
2つ並んだバスルームは、右がバスタブ付き、左はシャワーのみ。
ちなみに左右のバスルームは、同じように見えて実は床の模様が違ったりするのです。シャワールームは排水溝の形に合わせて三角の模様。
バスタブ付きの方は・・と言いたいところですが、写真がうまく撮れず、現時点で素材なし。その内追加で載せられるかもしれませんが、現地でぜひ確認してみて下さいませ。
脱衣室には、洗濯機と部屋ごとに備品を置いておける棚も設置されています。
このように一体化したスペースに洗面や洗濯機も設置されているため、2つのバスルームは、共通の脱衣スペースとして空間の途中でカーテンで区切るようになっています。
女性専用だからこそできる技だったりしますが、気になる人もいると思いますので、このあたりは現地でご確認を。
隣のドアを開けると、コルセットできゅっとくびれを作っているようなフォルムのトイレが。
さすが、貴婦人。
ではくるくるとまわりながら2Fへ。
らせん階段の踏面はメッシュ状になっているので天窓から光が落ちてきます。路地の奥でも明るい空間が生まれている秘訣がここに。
2Fには、5つのドアが階段を囲むように並んでいます。
その中のひとつを開いてみると、こちらにも貴婦人トイレが。
他のドアの奥に拡がる専有部は、ゆっくりと後ほど。
さらに階段を上ると屋上に出ることができます。
円形にウッドデッキが張られ、まるで小さな船の甲板のようなイメージ。撮影時はあいにくの天気でしたが、晴れている日はきっと見通しもよく、とても気持ちが良さそうです。
よく見ると、屋上の一角には洗濯機が設置されています。1Fの方が埋まっている時は、こちらも使用可能です。
洗濯機が外部にある場合、天気や気温の影響といった面でデメリットがあるのはもちろんのこと。でも、反面大きなメリットが「その場ですぐに干せる」ということではないでしょうか。
階段の移動が多めの構造ではありますし、濡れた洗濯物用のカゴ要らず、移動要らずは結構嬉しいかもしれません。
まだまだ続くらせん階段、今度は下へくるくると。半地下へ下りていきます。
階段の裏は共用の掃除道具や脚立などを置いておくスペース。意外と目立たないのです。
先程の棚といい、生活感を上手に隠す収納の工夫は、いたるところに。
アンティークの飾り台は、やわらかなラインを描く脚が特徴的。
モチーフはヴァイオリンでしょうか。
では順に専有部を見ていきます。1F唯一の専有部は、らせん階段の脇にある101号室。
タイトなスペースにベッドがうまくはまっています。
天面を開くとデスクになる引出し付きの家具も、アンティークのものだそう。
クロスステッチで模様が施された腰掛も、座面をあけると収納になっています。
このカクカク感、味があってかわいいのです。
続いて2Fへ移って、こちらは203号室。
どの部屋にもそれぞれ異なったアンティーク家具が置かれています。
天井から吊り下げられたハンガーポールも、各部屋に。
204号室の家具は、甘くなりすぎないドレッサー。
かなり華奢な脚で、床との接地面は1.5cm角しかありません。よく見れば、アクセサリーなどを入れておける小物入れも付いています。
入居者さんの中には家具の好みで部屋を決められる方も多いそう。それが決め手だと一層愛着が沸きそうです。
最後は1104号室。他の部屋とはテイストが少し違う「姫部屋」です。
大きな鏡がインパクト抜群のこの部屋、なんでも家具に魅せられた方が一番に入居を決めたそう。自分ではなかなか買えない家具を選べるのも、シェアハウスの楽しみ方のひとつかもしれません。
貴婦人のシェアハウスの最寄り駅は、東京メトロ丸の内線・新大塚駅。
山手線が通る大塚駅も徒歩圏内です。駅前には大通りがあり、飲食店やコンビニ、スーパーなどお店もたくさん。生活の便は良さそうです。
途中で大通りを逸れて住宅街に入ると、こんな小道があちらこちらに。
周辺には公園があったり街路樹があったりと、なかなか緑も多い地域。道路の端っこで猫がお昼寝なんてこともありそうな、のんびりした雰囲気です。
「ロムシャルマン 大塚」の運営は「株式会社Rバンク」さんです。
女性の目線で作られた女性専用シェアハウスをたくさん運営されています。最近は男性ファンも多いようで、「男性もOKのシェアハウスは作らないんですか?」という問い合わせもあるんだとか。
今回は新築ということで曲線を多用した空間に挑戦。もともと作るのが難しい曲線のデザインに加え、あらゆる細かなこだわりは職人さん泣かせで、「そこをなんとか!」と何度も頼みこんで完成に至ったそうです。
担当さんは忙しく飛び回る中でも、手がけたシェアハウスのウェルカムパーティーには必ず参加しているとのこと。入居者さんの意見を直接聞いて今後の運営に活かしていく、という話を聞いて、毎回出てくる新しいアイデアはここから生まれたりするのだなぁと納得。
新築、アンティーク、らせん階段。
こんな言葉にピンと来た方は、こちらからお問い合わせをどうぞ。
天気の良い昼下がり、風にふわりと飛ばされる帽子。想像しただけで気分はもうパリジェンヌ。
(テルヤ)
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