早朝のお風呂に要注意

物件によっては、朝、シャワーを浴びる時に気を付けた方が良いポイントがあったりします。

古民家を改装して利用しているシェアハウスなどでは比較的起こりがちな事が、早朝の風呂戦争です。

大家族の方などは馴染み深いのかもしれませんが、入居者人数と比較して風呂の数が少ないと、朝の忙しい時間帯に利用時間がぶつかってしまう事がある、という事です。なぜ古民家を利用したシェアハウスで起こりやすいかと言うと、こういった所ではもともとあった風呂場だけを、シェアハウスになってからもそのまま使用しているタイプが多いからです。

もともと4,5人しか住んでいなかった家で10人以上(しかも、大抵は全員が働く社会人!)が暮らす事も珍しくないわけですから、共用設備の不足が起こり易いことは簡単に想像が付きます。ところが、実際には意外と起こらないのです。これは、おそらく一般家庭に較べるとシェアハウス入居者の生活リズムにバラつきがあり、共用設備を使用する時間帯がうまい具合にバラけるためだと思います。その証拠と言ってはなんですが、パーティーを行うとトイレの利用などは見事にぶつかります(当たり前です)。

この、通常はバラけている居住者の生活リズムが最もぶつかりがちな時間帯、それが早朝の時間帯です。ギリギリの計算で起床して一気に準備をして出勤、なんていう時に、飛び込もうとした風呂場に他の人が入っていると修羅場が生まれます(-''-;)。しかもその風呂に入っているのが、観光目的で短期滞在(1ヶ月とか)している外国人だったりすると最悪で、仕事もしていなかったりするので1時間ぐらい入っている事があります(別に外国人に限りませんが)。こうなると急いでいる側は遅刻してしまうので大声で急かしたりしますし、先に入ってる側も快適な風呂タイムを邪魔されてムッとしているしで、お互いに非常に気分の悪い思いをしてしまいます。

こういった物件では、予め運営事業者側で早朝の風呂利用に関するルールを決めてあるかどうかがポイントです。具体的には、「朝7時?10時までは、風呂利用は1人20分(または15分)まで!」といった形で制限してしまいます。これが守られていない、という報告が入居者からあれば、もちろん管理担当者が注意を促します(できれば特定の人に言わず、全体に向けて再度アナウンスしましょう)。これで、早朝の風呂戦争はかなり改善できるはずです。なお、洗面所でも同じ事がおこりがちなので、やはり同じようにルール設定をする事が必要になるケースもあります。

コイン式のように自動的に時間に制約が生まれる場合はともかく、そうでない物件でこういったルール付けが行われていない場合・・・お風呂の設置数にもよりますが、トラブルの発生は時間の問題と言って良いでしょう。こんな所でも、つくづく快適なシェアハウス生活は運営事業者次第なのです。

ひつじ不動産では物件全体の入居人数も、風呂やトイレの設置数も分かるようになっていますから、入居前に十分な設備提供がされているかどうか、チェックしておくと良いかもしれません。

記名しなければ無くなる法則